おはようございます。GWの最終日、アウェイ福岡での試合。中2日で疲労が見え、苦しい時間帯の中、シンがかつてのテセを彷彿とさせる人間ブルドーザー並みのゴールで先制するも、後半途中の交代から畳みかける福岡の勢いに耐え切れず失点して同点とされ、双方、ビッグチャンスはありながら、双方とも勝ち切れず。勝ち点3が欲しかった試合でした。
5/6(月)14:00 J1第12節 福岡 1 – 1 川崎 ベスト電器スタジアム
アビスパ福岡 3-4-2-1
――――――17ウェリントン―――――――
―――――28鶴野―25北島―――――
―19亀川―30重見―88松岡―16小田―
―――37田代― 3奈良― 4井上―――
――――――― 1永石―――――――
46分 28鶴野OUT → 18岩崎IN
55分 25北島OUT → 2湯澤IN
55分 16小田OUT → 8紺野IN
70分 17ウェリントンOUT → 9S・ザヘディIN
70分 19亀川OUT → 6前IN
川崎フロンターレ 4-3-3
―23マルシーニョ―― 9エリソン―――20山田―
――――17遠野―――14脇坂――――
――――――― 8橘田―――――――
―31VW際―5佐々木―3大南―30瀬川―
―――――――99上福元――――――
46分 9エリソンOUT → 41家長ĪN
55分 23マルシーニョOUT → 16瀬古ĪN
55分 30瀬川OUT → 6ゼヒカルドIN
76分 31VW際OUT → 4ジェジエウĪN
87分 14脇坂OUT → 18B・ゴミスIN
このアウェイ福岡戦ですが、何もどんたく真っ盛りで、最も博多に観光客が多いこの時期に福岡戦をぶつけてきた日程君を恨み、昨年度まで、福岡在勤だったので、ベススタも行っていたので、遠征の優先順位は下がり、経済的なこととか経済的なこととか経済的なこととかあって、おとなしくU等々力でのパブリックビューイングでした。
この試合、GWに絡む過密日程で、福岡、川崎とも中2日での試合。なのに、両監督が取った戦略は対照的でした。川崎は、前線2人を入れ替えただけだった一方、福岡は、8人替えてきました。
福岡は、ルヴァン杯に出ていたりはしていたのでしょうが、リーグ戦では初先発というメンバーもいる一方、話題のザヘディはベンチで温存という不気味な感じでした。
試合が始まると、フレッシュな福岡は、猛プレスです。もう、後半から主力に替えることを約束してあって、前半で力尽きてもいいから全力でというくらいの猛プレスな印象でした。
試合の入りのところで面食らったのか、開始早々の1分には、鶴野のクロスにウェリントンに合せられ、ヒヤッとさせられる場面に遭遇し、序盤から主導権を奪われた感がありました。
その後もしばらくは、福岡のプレスを掻い潜れず、なかなか福岡陣内に攻め込めない感がありました。
ただ、それでも前半が20分くらい経ってくると、徐々に慣れてきたことあって、少しずついなせるようになってきました。
この時間帯で惜しかったのは、大弥。31分に、相手陣内でこぼれてきたボールをダイレクトにシュート。惜しくもわずかに枠の左上に外れていきます。
37分には、右サイドで得たFKを泰斗が入れて、ニアにいたマルシーニョがすらすと、中央のエリソンか拓磨があと少しで押し込めそうではあったのですが、福岡DF陣に阻まれ、掻き出されてしまいます。
この時間帯、川崎の攻撃の場面も見られて初めていたので、得点を期待していたのですが、43分、エリソンが自らの落としのボールがズレて鶴野にボールを奪われると、それを猛然と追いかけ、後ろからチャージしてしまいます。
自分が取られたボールなので、何とか自分で取り返したかったエリソンに気持ちは分かるのでですが、ここで余計なイエローカードを貰ってしまいました。これで、次節の札幌戦が出場停止となってしまいます。
そのエリソン、45+2分にカウンターからマルシーニョが突破して、中央に入って行くのと入れ替わる形で左に流れ、マルシーニョがひきつけたのちに出されたパスを受け、最後、ちょっと角度がないところまで侵入し、枠内へシュートは放ちますが、GKに阻まれてしまいます。
前半は、0-0で折り返し。長谷部監督の狙いからしたら、前半はしのぎ後半のある時間帯からギヤを入れるプランだと思われたので、この前半はまさにプランどおりだったと感じました。逆に川崎は、このメンバーのうちに崩してリードを奪っておかないと、後半体力的にも苦しくなることが予想されました。
その後半ですが、カード影響や攻撃が単調になっていたこともあり、エリソンを下げ、アキが入り、シンが中に移ります。
アキが入ったことで、ボールを保持する時間は作れるようになります。54分には、左サイドからマルシーニョが入れたクロスにシンが頭で合わせようとしますが、あと少しで届かず。惜しかった。
そして、57分、先ほども惜しいシュートを放った大弥ですが、最大の決定機が訪れます。健人が入れたスルーパスを泰斗が右のポケットで受けてクロス。これをシンがニアで潰れて、ファーにこぼれたところを大弥がシュート。
決定機でしたが、大弥がDFが気になったのか、ややフカしてしまい、バーに当たって外れます。古巣相手に燃えていただろうから力みも出てかもしれない。決めたかったシーンでした。
時間は前後するが、福岡は、岩崎、湯澤、紺野と投入してきており、この時間くらいから、福岡が、ボールを左右で展開し、川崎が揺さぶられる時間となっていきます。
この時間帯の最大のピンチは、68分、スローインから入ったボールを松岡が右に入れると、紺野が中に折り返し、それを重見が合わせ、これが拓磨に当たったこともありコースが変わるもカミが逆を突かれながらも反転して何とか触り、ゴールを許しません。
そして、この後、福岡は満を持してザヘディを投入です。この時間、川崎は耐える時間帯となっており、ちょっと攻め手が見いだせないでいました。
そんなすごく苦しい時間帯だったからこそ、なおさら輝いたのがシン。75分、中盤でシンがボールを奪うと前に向かってドリブル開始。まず松岡をはじき返し、エリア内まで進むと2人に囲まれながら、シュートフェイントで2人転ばせ、GKの上を打ち抜き、ゴールを決めきります。
もう、なぎ倒しながら進むさまは、かつてのテセを彷彿とさせ、シンが人間ブルドーザーと化したように感じました。さらに付け加えるなら、切り返しなんかは悠にも思え、撃ち抜くさまは、嘉人にも見え、川崎のストライカーの全てが詰まったようなゴールを、シンが生み出してくれました。
ただここでリードを奪えたのですが、この後は、オープンな展開となり、85分、岩崎に左サイドを突破され、入れられたクロスをカミが弾きはするのですが、その弾いた先にいたのが、紺野。ダイレクトに面で合わせられたシュートを撃たれ、これが決まってしまい同点です。
その後も双方とも勝ち点3を求め、川崎は、バフェを入れ、攻撃的にいきます。そのバフェも88分に右サイドからアキが入れたクロスにドンピシャで頭で合わせ、決まったと思われたところ、GK永石のビッグセーブにあいまたもゴールはお預けとなります。
対する福岡は、90+4分、ザヘディが右サイドで紺野が入れたボールを拓磨との競り合いから抜けだして、カミと1対1の状況を作りシュート。これをカミが止めます。敗戦を覚悟する場面でした。
結果として、その後、双方が決めきれず、1-1のままドローで試合を終えます。
こうして、終わってみれば、長谷部監督にしてやられた感があります。多分、唯一の長谷部監督の誤算は、ザヘディが決めきれなかったところぐらいでしょうか。
一方の川崎は、前半、後半で、散見されたチャンスをしっかり決めきっていればというところ。ここで1点でも2点でもリードをしていれば、勝ち越すゴールではなく、追いつくゴールの時間が増えるので、福岡の方がきつくなっていたかと思います。
惜しかったのは、大弥が放ったシュートが枠に行っていれば、かな。
あとは、バフェが決めきっていれば、勝ち越せたのだが、バフェが撃つと、なぜがGKがファインセーブを見せるようになる、あるあるが発動しているようで、本当に惜しい。
それらで決めきれなかったなか、シンのゴールは圧巻だった。全フロサポが川崎の歴代のストライカー要素を見て、涙したと思う。それぐらいすごいゴールが出た。
シンの人間ブルドーザーゴールは勢いつけるには十分の要素が詰まっていた。次は、U23で優勝した幸大も帰ってくる。次、札幌戦こそ、ホームでやるので、勝って、上位浮上を目指しましょう。
負けなくて良かったとも言えるけど、勝ちたかったな。
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