2021 J1第19節 川崎vs福岡 レビュー 大弥の恩返し | 僕が 僕バナ/スタ宙を読んで 蒼黒戦士と 戦うワケ

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おはようございます。多摩川クラシコの後、中2日の連戦で、昇格組のアビスパ福岡との対戦です。昇格組なら昨年優勝チームなら勝てて当然と思うかもしれませんが、こういう試合をしっかりモノにできるか否が後々響くものです。

 

これまでのアビスパ福岡の戦いを見ても堅い守備をベースにしぶとく勝ち点を拾ってきています。実際に対戦してみて、堅い守備ではありましたが、昨年アビスパ福岡に所属していた大弥の活躍もあり、勝利することができました。

 

4/14(水)19:00 J1 第19節 川崎 3 - 1 福岡 等々力陸上競技場

得点:19’遠野(川崎)、45+3’E・サロモンソン(福岡)、55’知念(川崎)、90+5’山根(川崎)

 

川崎フロンターレ 4-3-3

--16長谷川-----20知念------11小林--
----------19遠野----8脇坂---------
--------------25田中--------------
---2登里---7車屋---5谷口---13山根--
--------------27丹野--------------

75分 16長谷川OUT → 18三笘IN
75分 11小林OUT → 41家長ĪN
79分 19遠野OUT → 3塚川IN
79分 2登里OUT → 4ジェジエウĪN
82分 20知念OUT → 9L・ダミアンIN
 

アビスパ福岡 4-4-2

------------9ファンマ---17渡-----------
--16石津-------------------29吉岡--
------------6前----15カウエ-----------
--22輪湖---5宮--39奈良--3E・サロモンソン--
---------------23杉山--------------
46分 29吉岡OUT → 37金森IN
60分 3E・サロモンソンOUT → 2湯澤IN
60分 17渡OUT → 27B・メンデスIN
68分 16石津OUT → 19田邉IN
 

ACL参加に伴う日程変更で、本来はもっと後に行う第19節の試合が、この水曜日に行われました。週末の多摩川クラシコから中2日。

当然、メンバーは入れ替えて対応することになり、この試合、前線3枚がガラッと変わりました。特にワントップが、知念。ポジションを争うL・ダミアンが絶好調ですし、悠もいます。

スタメン出場争いを勝ち抜いて掴んだチャンスだったのでしょうから、爪痕を残してほしいと期待して見てました。

また、インサイドハーフには、古巣対戦となる大弥が起用されました。大弥は大弥でプロとして初めて入ったクラブが相手。自らもその原動力となり、J1への昇格という貴重な経験を積ませてくれたクラブです。気合が入らないわけはありません。

あとはJ・シミッチ、ジェジエウら連戦続きだった者を休ませたことや和季が、初めてベンチ入りしていたので、出場の機会があればと期待していました。

試合のあった等々力は、酷い大雨だったようで、DAZNの画面越しでも大粒の雨を確認することができました。また後半の開始時間が少し遅れたように、雷も酷かったようです。

雨のピッチもまた、川崎にとってはあまり得意でない条件である印象があるので、そのあたりもどう影響するのか、注目でした。

悪天候を意識して、アビスパ福岡が先に風上のコートを選択されたようで、いつもとは逆に、メインから見て、川崎は前半に右から左、後半に左から右に攻める形となりました。こういうのも僕は、感覚が狂うというか、調子が狂うので、地味に嫌だったりします。

前置きが長くなりましたが、ここからは、試合が始まっての感想です。アビスパ福岡と実際に対戦してみて感じたのはさすが、昨年J2を堅守を武器に戦ってきただけあって非常に堅い守備だと感じました。

ここまで川崎が苦しめられてきた守備のパターンの多くは、個人に対してハイプレスをかけて、なかなか中盤を抜け出すことが困難なものが多かったと思います。

しかしアビスパ福岡は、4-4の守備ブロックがコンパクトで、川崎が得意である密集でのパス回しをコンパクトな守備によって寸断しようとしていました。実際、けっこうパスが引っかかっていたと思います。

ドン引きで守られているわけではないため、ボールが取られる位置は必ずしも相手陣内の深いところではなく、時にアビスパ福岡の前線選手にボールが入り、ヒヤッとする場面も数度ありました。

ただ、全体的には、それでも川崎が押し込み、堅いブロックでありながら、隙を見つけては楔を打ち込み、打ち込んではサイドに散らしを繰り返し、ゴールチャンスを窺うという展開でした。

試合が動いたは、前半、CKのクリアボールを拾った大弥がバイタルエリアからそのままミドルシュートを撃ちました。それがアビスパ福岡の選手に当たり、コースが変わったことも幸いして、先制点を取ることに成功します。大弥にしてみれば、古巣に対する恩返しゴールとなりました。

川崎が先制に成功する一方、アビスパ福岡側の攻撃は、そこまで決定的というものはなかったので、堅い守備に手を焼きつつも、このまま川崎が焦れずに攻撃し続ければ、時間の問題で崩れていくかなと思っていました。

しかし、前半のアディショナルタイム、アビスパ福岡のカウンターを受けた際に彰悟がファウルで止め、イエローカードまで提示されてしまいます。

与えたFKの場所は、直接狙うにはやや遠いか、という距離でしたが、キッカーとなったE・サロモンソンにはむしろボールが落ちきる距離を確保するのに十分な距離だったようです。

蹴られたボールは、壁を越え、ゴールの枠内の左隅に見事に決まってしまいました。丹ちゃんもステップ合わなかったような感じとなり、届かずです。

前半終了間際にFKで追いつかれるという嫌な流れであった上に、後半の開始が雷雨の影響で遅れます。雨は酷いし、なんか嫌な流れで、かつての勝負弱い川崎であったなら、このままドローか最悪、さらに失点して敗戦なんてこともあった展開だったかもしれません。

しかし、ここでも大弥が決定的な仕事をします。視来が入れたクロスに対し、GK杉山がパンチングで弾き出すも、そのこぼれたボール拾った大弥がエリア左隅からシュート性のクロスを蹴り込むと知念がゴール前でコースを変えネットを揺らし突き放します。

この後、薫、L・ダミアン、アキと前線をフレッシュな選手に入れ替え、守備も孝輝をアンカーにし、CBにジェジエウを投入し、高さ対策とあわよくば追加点を狙います。一方の福岡もまだ1点差であることもあり、集中を切らさず、川崎の攻撃は、凌がれ続けられます。

それでもリードしているのは川崎なので、このまま守り切れればいいのですが、やはり1点差ですから絶対はありません。

実際、アビスパ福岡にも何度か、危ない場面を作られてました。丹ちゃんの正面に行ったから良かったものの、ファンマのあわやのシュートもありました。

しかし、アディショナルタイム、視来がやってくれました。ここまで湘南時代のアディチョナルタイムに点をよく取っていたことは、ここまですっかり忘れてしまっていましたが、その特性がよく出たシーンが生まれました。

 

視来が右サイドから中に切れ込み、L・ダミアンがポスト役になり、ワンツーで折り返すと、最後はニアにぶち込んでトドメとなる3点目を決めます。

 

途中、雷雨の中断もあり、なかなか得点が重ねられず苦しみましたが、それでも結果としては、3点取っての快勝となりました。冒頭に触れましたが、昇格組のアビスパ福岡ですからもっとすんなり勝てる方がいいのですが、ターンオーバーを行った上でしっかり勝ち切ったのは、次の試合を見据えても良かったのかと思います。

 

また、何にしてもこの試合は、大弥。古巣相手に川崎でもしっかり活躍している姿を見せられたことは、アビスパ福岡のサポにしてみても同じ負けるにしても大弥の活躍によってなら、少しは喜んでもらえる要素があるのではないかと思います。

 

それに、アビスパ福岡、守備はしっかり組織立っていましたから、結果として3点、取れはしましたが、これを攻め崩すのは、次回対戦してもなかなか厄介だと思いますし、他のJ1チームも同様でしょう。ここまでJ1で中位に位置していることからも5年に一度のジンクスを打ち破るのは、今年なのかもしれません。

 

長谷部監督、鬼さんとS級同期とのことですが、アビスパ福岡をしっかりしたチームに作り上げてきていると思います。現在、福岡在住の僕としては、都市規模からしてもJ1に定着して然るべきだと思いますし、J1定着すれば、もっとメディア露出も増え、街を上げて応援しようという雰囲気が出てくると思います。

 

どうも、福岡の街で暮らしていると、ホークス一強な感じしかしないので、同じJリーグを戦う仲間として、アビスパ福岡にも、川崎戦以外でもっと頑張ってもらいたいと思います。ベススタにも毎年、行きたいですしね。

 

それから別の話題になりますが、この試合の主審、家本さんでした。僕のかつてのイメージは、躊躇なくカードを出す、ちょっと怖い審判だったのですが、ここ数年、それこそ17年の優勝を決めた試合に笛を吹いてもらい、勝てた試合が増えていったこともありますが、ブレないしっかりした審判という印象でした。

 

近年の僕の中の最優秀審判は、家本さんだったのですが、この試合のファールを取る基準は厳しかったように思います。結構、足がかかったように見えてたシーンでも笛を吹かず流されていました。それはそれで、この試合はそれくらいでは吹かないんだね、ということで納得なのです。

 

しかし、失点したからなおさらなのですが、前半終了間際の彰悟のイエローは、それまでの試合中のファウル強度の基準からしたら厳しいのではないかと。少なくともカードが出るほどだったのか。そのあたりの理由があるのであれば、納得できると思うので、ジェッジリプレイで取り上げて案件なのかなと思っています。

 

さて、連戦は続き、次は、広島。広島はこの試合の裏で名古屋と戦って敗戦していたようですが、それでもしばらく無敗を続けていたしっかりしたチーム。また厄介ですが、名古屋も乗り越えていったので、川崎も負けるわけにはいきません。連戦最後、勝ち切ってもらいたい。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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