こんばんは。あれだけ苦手で、あれだけ苦しめられたセレッソ大阪に、それも長居で、ようやく勝つことができました。あの17年のルヴァン杯の決勝から、ゼロックス杯での敗戦。それに18年の優勝決定した試合ですら負けましたから、この試合の勝利でべっとり憑いていた重たいモノがようやく落ちたような気がします。
10/3(土)15:00 J1 第20節 C大阪 1 - 3 川崎 ヤンマースタジアム長居
得点:37’オウンゴール(川崎)、62’奥埜(C大阪)、83’L・ダミアン(川崎)、84’三笘(川崎)
セレッソ大阪 4-4-2
―――― 20B・メンデス――25奥埜――――
―10清武――――――――――17坂元―
――――― 5藤田―― 6L・デサバト―――
―16片山―15瀬古―22M・ヨニッチ― 2松田―
―――――― 21キム・ジンヒョン――――――
73分 20B・メンデスOUT → 42藤尾IN
83分 25奥埜OUT → 13高木IN
83分 10清武OUT → 8柿谷IN
83分 5藤田OUT → 3木本IN
90分 17坂元OUT → 49西川IN
川崎フロンターレ 4-3-3
―19齋藤―――11小林――――41家長―
―――― 8脇坂―――25田中―――――
――――――― 6守田――――――――
― 2登里― 5谷口―4ジェジエウ―13山根―
――――――― 1成龍――――――――
63分 19齋藤OUT → 18三笘IN
63分 8脇坂OUT → 10大島IN
73分 2登里OUT → 7車屋IN
73分 25田中OUT → 30旗手ĪN
82分 11小林OUT → 9L・ダミアンĪN
試合展開
序盤は、川崎がペースを掴みます。3分、左サイドでパス交換を繰り返し、ヒデがボールを受けると、ヒデは右サイドに展開。視来が収めるかと思わせスルーし、奥のアキにボールが渡ります。アキは、そのまま中にドリブルで切れ込み、ボックスの外からシュート。これが、相手DFにわずかに当たりながらも枠内に飛びます。しかし、相手GKキム・ジンヒョンがブロックされます。
さらに、6分には、碧のシュートなどで押し込んだ末に獲得したCKで、泰斗が蹴ったボールをジェジエウが頭で合わせ、ゴール枠内へ。しかし、これも相手GKキム・ジンヒョンしっかりキャッチされます。チャンスは作りながらも簡単には決められません。
一方のC大阪は、序盤の川崎の攻撃を凌ぐと、徐々にボールを保持しながら攻撃へと転じます。当然川崎も奪われたら奪い返す守備で応戦し、拮抗した展開が続きます。
そんな中、13分、C大阪は、自陣からロングボールを奥埜に入れ、奥埜に対応したジェジエウだったが、上手く入れ替わられ、後ろから追ったところをファールを取られ、FKを与えてしまいます。ここでジェジエウは、イエローカードまでもらってしまいます。
この左サイドで獲得したFKを坂元が左足で放り込みます。このボールに頭で合わせたのはB・メンデス。ボールは枠内に飛んでいましたが、ソンリョンが飛びつき、右手で触り、バーの上へと掻き出します。さらに、15分、この流れで得たCKを清武が蹴り、このボールに片山が頭で合わせ、叩きつけますが、これもソンリョンが難なくキャッチ。
その後も川崎がボールを持てども跳ね返すC大阪。C大阪が持てば、川崎も粘り強く跳ね返す、そんな時間帯が続きます。互いに一歩も引かないバチバチとやり合うシーンが続きます。
飲水タイムを挟んでからは、C大阪に押し込まれる展開へ傾きます。川崎のプレスに対してより、C大阪のロングボールが効果を出し、川崎が跳ね返すもセカンドボールがなかなか拾えないという展開が続きます。
それでも均衡を破ったのは、川崎。36分、泰斗の右サイドのCKからクリアボールを左サイドの学が拾うとドリブルからシュート。これはC大阪のブロックにより、大きくクリアされます。このクリアボールをノボリがダイレクトにハイボールを右サイドに放り込みます。このボールを泰斗がダイレクトにグラウンダーの速いクロスを蹴り込むと、ファーに走り込んでいた悠の手前で相手DFがクリアしようと当たり、これがオウンゴールとなります(0-1)。
オウンゴールとなり、C大阪としては不運とも感じられるシーンだったかもしれませんが、悠にしてみれば、1点ものであり、自らの得点機会を失ったと言っていいほどの完璧な決定機でした。結果としては、オウンゴールという形でしたが、泰斗のダイレクトのクロスが決めた得点と言っていいゴールだと思います。
その後、前半終了間際に、泰斗のミドルやアキの浮き球からの悠のヘディングシュートなどありましたが、決めきれず。川崎はオウンゴールによる1点のリードを保ったまま後半へと折り返します。
後半に入ってもC大阪のロングボールを織り交ぜた攻撃に手を焼き続けます。そして、54分、C大阪は、自陣左サイドで片山ボールを収めるとそのままドリブルで中央、そして、ボックス手前まで自らボールを運び、そのままシュートまで持ち込みます。幸い、ボールは、枠を捉えず、ゴール左に外れてくれました。
さらに、61分、C大阪は、ピッチ中央の藤田が右の松田に展開すると松田はゴール前にアーリークロスを入れます。このクロスが彰悟とジェジエウの間を取った奥埜にピンポイントで入り、これを奥埜がヘディングでシュート。距離もあったシュートだったが、飛ばしたコースが、そこしかないという左隅のコース。ソンリョンが飛びつくもわずかに届かず、ボールはポストの内側に当たり、ゴールが決まってしまいます(1-1)。
同点に追いつかれ、川崎は、泰斗と学を下げ、僚太と薫を投入。すると再び川崎の攻撃のリズムが出てきはじめます。
64分には、薫が左サイドでドリブル突破。相手DFのべ3人を翻弄しながらボックスの深いところまでドリブルで侵入し、中央へクロス。しかし、相手GKキム・ジンヒョンが何とか足を出してボールを止めます。
飲水タイムを挟んで、川崎は、ノボリ、碧に代えて紳太郎、怜央を投入。川崎がボールを持って、C大阪陣内に押し込む時間帯となっていきますが、C大阪のブロックが堅く、ことごとく跳ね返されていきます。その攻略をすべく、悠に代えてL・ダミアンを投入しまず。
すると均衡した展開がついに動きます。82分、CKのクリアボールを拾った怜央がボックス手前から強烈なミドルシュート。相手GKキム・ジンヒョンが弾きますが、前にこぼれたボールを入ったばかりのL・ダミアンが押し込んで追加点(1-2)。この終盤、川崎に貴重な勝ち越しゴールが生まれます。
これで終わらず、ピッチ中央でパスカットすると前のL・ダミアンにボールをつけます。L・ダミアンは、粘って中央までドリブルで運び怜央へ。以後、ゴール前で怜央、アキ、僚太、薫らによるパス交換からボックス内の右にいた視来へボールを預けます。
その視来は、前方へドリブル突破を試み、一度はボールを奪われるも奪い返して、ボールを保持し、ゴール前の薫へ。薫は、右足を合わせてダメ押しとなる3点目を決めきります(1-3)。
終盤、オープンな展開となり、C大阪の猛攻もありましたが、川崎は、2点のリードを守り切り、天敵C大阪相手に、鬼門長居というアウェイの地で、貴重な貴重な勝利を収めることができました。
雑感
結果的に、ノルマである3点も取って、しっかり勝ち切ることができました。しかし、スコアで見るほど楽な展開ではなかったと思います。楽な展開どころか、同点に追いつかれた以降、いつ勝ち越されるかもしれないという恐怖を感じていました。
僕の感情の起伏としては、先制できたときはホッとし、同点に追いつかれ不安になり、同点でもいいから早く試合が終わってくれと祈ったくらいでした。
同点の時間が長く、攻めてもC大阪のブロックが堅かったので、どうやったら崩せるのか途方に暮れていましたが、コツコツ、コツコツと前半からの前線が揺さぶり、後半からの前線が畳み掛け、分厚く硬い岩盤を、鑿と鎚で穿っていき、最後のL・ダミアンの押し込みで、ついに一穴開けた、という印象でした。
繰り返しますが、C大阪強かったです。ブロックは堅いし、先制したにもかかわらず、あまり慌てた様子もなく、しっかり守ってからの攻撃というC大阪のスタイルを貫きますし、長いボールを効果的に使い、川崎の前線からのプレスをいなします。
跳ね返した後のセカンドボールの回収もC大阪の方が、勝っていた印象で、ある時間帯には、波状攻撃を受け続け何とかしてくれと思っていました。
対戦相手としての苦手意識もあるし、長居の勝てない場所という意識も強かったので、勝ちたい気持ちはもちろんありましたが、仮にドローであっても戦略的には成功というつもりで観戦していました。
この試合に臨んだのが、昨年の川崎であったならば良くてドロー、最悪負けていたと思います。まあ、実際に、昨年の対戦では負けているのですから、当たり前のことを言っているかもしれません。
とすると、昨年との違いが勝因となるわけですが、5人交代ルールを有効に活用した。その前提として、スタメンとベンチの戦力差を生じさせず、チーム全体の戦力の向上ができたところでしょうか。
そこには鬼さんの采配があって、相手チームと戦術と選手の疲労度も考慮し、先発か、途中起用か、いろんなことを考えて試合に臨んでいる様子がうかがえます。
4年前、風間さんから鬼さんに監督が代わり、経験もないのに大丈夫なのかなと不安がありましたが、今は、逆に鬼さんという名将が誕生しつつあり、その実績がどこまで積みあがっていくのか、楽しみでもあります。僕らは、鬼さんの名将の歴史を今、リアルタイムで見ているのかもしれません。と思うと、こんな幸せなことはないですよね。
ただ、これを本当に語るには、まず、しっかり優勝することでしょう。確かに、首位を走り、2位のC大阪相手に勝って、差は拡げましたが、現時点では、まだ何も成し得ていません。14差と言っても数字的には、5試合でひっくり返る可能性があるわけです。
これまでのJの歴史の中では、往々にして、シーズン前半を独走していてもシーズン後半には研究され、失速するという例が多々あります。鬼さん以下選手らは、意識を高く持って油断はないとは思いつつも、勝負の世界は紙一重であり、一瞬の油断で、試合を落とすこともあります。
C大阪に勝てば、これでシーズンが終わるわけでも優勝が決まるわけでもありません。これまでのシルバーコレクターと揶揄されてきた痛い歴史もあるわけですから、最後までしっかり走り抜けましょう。その時、最大限の喜びを分かち合えることを願っています。
と、その前に、次の試合のルヴァン杯準決勝の多摩川クラシコ。これも、いやこれこそ、1発勝負であり、絶対に勝ち上がらないといけません。まあ、そういうわけですから、まだしばらく肩に力が入った状態での試合観戦が続きそうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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