珍しく(?)議会の話が中心になっているひぐち光冬です。
 
一般質問が終わりました。
ご協力いただいたみなさん、応援して下さったみなさん、本当にありがとうございました!
 
 
今回は、「いじめ対策」と「不登校支援」について、西宮市教育委員会の姿勢を問いました。
 
結論としては“微妙”な感じですが、進展しそうなこともあり、今後の市の動きが楽しみでもあります。
 
「いじめ対策」については6月議会に引き続き取り上げました。
6月議会では、深刻ないじめ重大事態になってしまった具体事例について、学校および教育委員会の対応の問題点を指摘し、改善を求めました。そのやり取りの中で、教育委員会から「全力を挙げて取り組む」という回答があったので、「じゃあその“全力”の取り組みとは何か、教えてもらえますか?」というのが今回の質問でした(今回は、個別の案件のことではなく、市全体の対策について聞きました)。
 
答えとしては、要約すると「研修やアンケート等を強化し、いじめの早期発見・早期対応・早期解決に努めていく」という非常にありきたりな回答で、がっくり_| ̄|○ それが“全力”かよ…、という感じ。
個人的には吹田市が取り組んでいるような先進的ないじめ対策を1つでも2つでも取り入れてほしいと思っていたので、残念でなりませんm(__)mいじめ対策の今年度の予算は、吹田市が1億4,300万で、西宮市が7,700万です。お金を掛ければいいという問題ではないことはわかっていますが、それにしても、もう少しやってくれると期待していたのですが…。僕の力不足もあり、悔しいですm(__)m
 
ただ、この間(かん)のいじめ被害当事者のみなさんらの働きかけなどもあり、教育委員会が動き、教員の感度が高まってきていることは間違いないようで、「今年度のいじめ認知件数(早期発見数)は、現時点ですでに昨年度の数を上回っています」とのことでした。西宮市は“認知件数が低い”という課題があったので、その点は素直によかったのかなと思います(ただ、単純に認知件数が増えればいいという問題でもないので(そもそものいじめを減らしていくという意味では)、難しいのですが…)。
 
で、僕の方からの新たな提案で、今の学校のストレスフルな状況を改善していくためにも「マインドフルネス瞑想」を各学校に取り入れることを提案しました。これは友人からの情報提供があり、また僕自身も体験する中で、今の学校に必要なことだと感じていたので、提案しました。なかなかすぐに全校に拡げていくというのは難しそうですが、「今ここ」に意識を向けることや、意図的に「余白」をつくることの重要性が少しずつ認知されていくといいなと思っています。今、株式会社Melonというところが、全国の小学校向けにマインドフルネスの無償プログラムを提供しているので、活用できそうな学校ではぜひ積極的に取り入れていってほしいです。
 
 
不登校支援については、具体的に「指導要録上の出席扱いについて」、「アウトリーチ型の支援について」、「あすなろ学級のあり方について」の3点を尋ねました。
 
質問の内容については、こちら↓
に書いたので、教育委員会の回答だけ紹介しますが、
 
「指導要録上の出席扱いについて」は、「校長任せにせず、教育委員会も責任をもって、施設見学等に行くよう努めます」みたいな内容でした。まあそれはそれで一歩前進なのかもしれないけど、たぶんこれまでも努めてくれていたと思うし、それでも問題が起きてるわけで、もはや精神論だけじゃなくて、具体的な対策が必要じゃないですか?ってことで、尼崎市教育委員会がやっている取り組みを紹介しました。
 
↑尼崎市教育委員会が作成している「指導要録上の出席扱いとすることができるフリースクール等の一覧」。ここに通えば、出席扱いとみなせる。当事者も学校もフリースクール等も助かる。
 
どうしてこれを西宮はやろうとしないんだろうと考えたときに、たぶん、学校外の施設を公式に“認定する”準備が整ってないのかなと思った。極論だけど、学校外の施設がもっと増えていって、それをどんどん認定していったら、たしかに“学校はもういらない”という話にもなりかねない。おそらくそれを恐れているのでしょう。でもさ、それでいいじゃんね(笑)そうなってしまうのであれば。でも“学校はいらない”という風には絶対にならないと僕は思う。だって、学校の設備ってすごいもん。ポテンシャルめっちゃあるし。学校外の施設を認めれば認めるほど、学校はそれらの新しい風を取り込むことができて、どんどん魅力的になっていくんじゃないかなと僕は思う。で、学校が好きな子が学校に残り、そうじゃない子は多様な学び場の中から自分に合う場所を選ぶ。そんな未来が僕はいい。そんな願いを込め「多様な学び場を認めていってくださいね」とエールを送っておきました(笑)
 
「アウトリーチ型の支援について」は、「すぐにはできない」ってことでしたが、文科省が「フリースクール等にさえ通えないひきこもりがちな子どもにも支援が必要」という通知を今年の6月に出していて、そういう子どもたちの支援を中心に担う「不登校児童生徒支援センター」の設置をおススメしてるんですね。西宮市は今のところまだそれを設置するつもりはないみたいですが、方向性としてはそっちのほうに進んでいきたいと思ってるというような回答でした。
 
「あすなろ学級のあり方」は、教育委員会としても十分とは思っていなかったらしく、「多くの不登校児童生徒の社会的自立を支援するため、ひとり一人に寄り添い安心できる居場所となる“あすなろ学級”のより良いあり方を検討してまいります。」ということでした。とても前向きな回答で、率直に嬉しかったです。これからあすなろ学級がどのように変化していくのか、ワクワクします。
 
この質問をするにあたって、不登校問題に詳しい田中あきよ議員の協力を得て、実際にあすなろ学級に通ったことのある子どもたちの声を聞かせてもらうことができたんですね。で、その声を議場で紹介させてもらったんです。そしたらその親子が議場に傍聴に来てくれていて…。質問が終わったあとに挨拶にいったら、「自分の声があんな風に生かされるなんて…。めちゃくちゃ嬉しいです」と、とっても喜んでくれていて…。あぁ、もうこれだけで今回の質問をした甲斐があったなと思いました。まだまだ力不足で思い通りにならないことばかりなのですが、こうして一人でも喜んでくれる方がいることがほんとに励みになります。
 
ご協力いただいたみなさん、応援してくださったみなさん、気にして下さっていたみなさん、本当にありがとうございます!これからも、子どもの「いのち」やわたしたちの「いのち」を既成の制度や仕組みに無理やりあわせるのではなく、「いのち」のほうへ制度や仕組みを引き寄せていきたい。そのために力を尽くしていきたいと思います!ありがとうございました~!
 
 
 
一般質問の録画を見たい方は、おそらく9月15日以降くらいから、こちらのページより見れます↓(「西宮市議会ホームページ」⇒「本会議インターネット中継」のページです)
 

 

自然と遊ぶ。

自由に遊ぶ。

 

『みんなのお庭 みっちゃんガーデン』Facebookページをフォローしていただけると、最新情報が届きます⇒https://www.facebook.com/micchangarden

 

ホームページはこちら⇒https://sites.google.com/view/micchangarden/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

 

YouTubeチャンネルはこちら

https://www.youtube.com/channel/UCypGp4xWbX9-DVZwylLJhtA