前回の記事の続きで、9月議会の一般質問で取り上げるテーマのうちの最後の項目「あすなろ学級のあり方について」です。
あすなろ学級というのは、西宮市が運営している「公立のフリースクール」です。僕が議員になった頃(3年半ほど前)は市内に1ヶ所しかなかったのですが、あれよあれよと増えていき、今はサテライト(簡易なバージョン)も含めて7ヶ所になりました。
↑あすなろ学級一覧
量が増えていっていることは当事者の親としてもとてもありがたいことなのですが、だからと言って“質”をほったらかしにすることはできません。僕は今回の質問で、あすなろ学級の“ハード面”と“ソフト面”-この両面の改善を求めたいと思っています。
現状のあすなろ学級はこんなところです↓
なるおきた
かわらぎ
ほぼ学校やんΣ(゚д゚lll)ガーン
えーっと、フリースクールですよねぇ…。
学校に行けない子どもたちが通う場所ですよねぇ…。
なのに、学校やんΣ(゚д゚lll)ガーン
新しくできた「あすなろ学級やまぐち」はだいぶ改善されているものの…
やまぐち
もう一息な感じがします。
ちなみに大阪市の教育支援センター(あすなろ学級と同じもの)はこんな感じ↓
めちゃめちゃイケてるやん!!
これですよこれ、僕が求めているのは。
どうやら大阪市はイケアからの寄贈があったみたいですが、ここまでできないにしても、西宮市ももうちょい頑張ってほしいですよね。
これが“ハード面”の改善。人間ってどうしても環境の影響を受けてしまうと思うから、“ハード面”から整えていくことってとても大事だと思うんですよね。
↑これって、やっぱりなんか萎縮しちゃうじゃないですか。
フリースクールなんだったら断然こっちのほうがいい↓
これは僕の推測に過ぎませんけど、おそらく西宮はまだまだ「学校復帰」の意識が強いんでしょうね。そして何かしらの“厳しさ”を子どもたちに課そうとしてしまっている…。この意識を変えていくためにも“ハード面”を変えていくことはとても重要だと思っています。実はこれも過去に何度も訴えてきているんですけどね。今回も頑張ります。
そして“ソフト面”。
“ハード面”の状態からも推察されるように、あすなろ学級でやることは基本的に“勉強”が中心になっています。う~ん…、勉強がしたい子はもちろん勉強をしたらいいんですけど、僕としては“体験活動”を中心に据えてほしいと思っています。『夢みる小学校』という映画にもなっていた「きのくに子どもの村学園」は体験活動を中心に据えた学校としての先進例ですし、その他にも体験活動を中心に据えているフリースクール等はたくさんあると思うんですね。そういったところからお知恵を拝借して、どんどん体験活動を取り入れていってほしいなと思っているところです。
↑きのくに子どもの村学園の体験活動の様子
それか、いっそのこと「ゆめパ」(川崎市子ども夢パーク)内にある「フリースペース えん」のような“何をやってもいい、何もやらなくてもいい”という自由な場所にしてしまうか。
↑「フリースペース えん」の様子。それぞれが思い思いに過ごしている。
不登校の子どもたちって一般的にはかわいそうって見られがちだし、実際に苦しんでいる子どもたちはたくさんいるわけですけど、学校に行ってないからこそ与えられている絶対的なアドバンテージがあって、それは「縛られない時間」です。拘束されていない時間が圧倒的に長い。その貴重な“自由時間”を本当の意味で“自由”にフル活用してほしいし、“五感”もフル活用して“自分の感覚”を大事にする人間に育ってほしいと思うわけです。だからこその“体験活動”であり“自由”なんですね。
学校が無理な子どもたちに、学校と同じような場所を与えたって仕方がないじゃないですか。以前、あすなろ学級は「適応指導教室」という呼ばれ方をしていて、まさに学校に適応させるための場でした。だけど不登校というのは子どもたち自身に問題があるわけじゃなくて、学校のシステムに問題があるからこそ生じているわけで、それなのに子どもたちを“適応”させようなんてちゃんちゃらおかしい話で、この「適応指導教室」という呼称は2年程前に「教育支援センター」に変えてもらいました。だけど、中身はまだまだ変わっていないんですね。「フリースペース えん」を運営している「フリースペース たまりば」さんのホームページにこんな言葉が綴られていました。
子どもの「いのち」を真ん中におき 「子どもの最善の利益はなにか」を私たちは問い続けてきました。 既成の制度や仕組みに子どもをむりやりあわせるのではなく、 子どもの「いのち」のほうへ制度や仕組みを引き寄せたい。 私たちはそう考えています。
ガツーン!!
くるー!!!魂にくるー!!!
学校のほうに子どもたちを適応させようとするのではなく、子どもの「いのち」のほうに環境を寄せていく…。ほんまそれですよね。なので、あすなろ学級という場を“ハード面”も“ソフト面”も、子どもの「いのち」のほうに寄せていってほしいのです。それができる可能性のある場所なのだから。
↑小さい規模でもいいから、こういうことをやってほしい。
そして僕の下心としては、こういった取り組みが日本の“学校”の主流になっていくことを夢見ています。フリースクールの主流じゃなくてね。こういう自由な場所が日本の“学校”の当たり前になりますように…。そういう祈りを込めながら一般質問に臨みたいと思います。
9月8日(木)
10時40分頃~
です。
よろしくお願いします!
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自由に遊ぶ。
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