一昨日、昨日と2日間に渡って、西宮市議会の教育こども委員会で決算特別委員会がありました。
 
決算特別委員会というのは、「2018年度の決算を中心に西宮市の事業を見直し、今後の市政に生かしていこう」という会議になります。この場では決算のことに限らず、当局(西宮市)に対しかなり自由に質問をすることができ、さらに意見・要望を伝えることができます。
 
 
※写真は本会議のもの。委員会は小部屋で着座にて質疑応答を行います。
 
 
私はこの会議の中で特に「不登校支援」について強く意見をしました。
 
現在西宮市では不登校児の支援として、「あすなろ学級」という不登校児のための活動スペースを運営しています。これまでは「こども未来センター」というところだけで開かれていたのですが、この10月から廃園となった鳴尾北幼稚園のスペースを使って、新たに1つ「あすなろ学級」が増えることになりました。
 

このあすなろ学級のカリキュラムなんかを見てみますと、めっちゃいいんですよ。自分の好きな学習をしていいよという自習の時間がたっぷり取ってあるし、体験学習プログラムも多く取り入れられいて、ほんとにひとり一人の子どものペースを尊重したカリキュラムになっています。
こういう学校が日本の主流になるべきだと本気で思います。
 
ぶっちゃけ、私の長男も通わせたいのですが、通学手段に困ってて…。ちょっと小2が一人で通うには遠いんですよねぇ。。
 
遠いから行けましぇーん
 
 
 
それはさておき、ほんとにあすなろ学級は素敵なスペースだと思うのですが、たった一点だけ、めっちゃ引っ掛かることがあるんです。
それは、“適応指導教室”「あすなろ学級」と名付けられていること。
 
なんやねん、“適応指導教室”って。不登校の子どもたちは“不適応”なんかいイラッ
 
これね、私の息子が不登校になったとかはまじで関係なくて、どう考えても間違ってるでしょ?
今の標準的な学校では一斉にみんなに同じようなことを教えようとしているわけで、その指導についていける子もいれば、ついていけない子もいるのは当然でしょ?それでそういう集団行動が苦にならない子もいれば、そういうのが苦手な子がいるのも当然でしょ?そういうのについていけないからって、それは別に“不適応”ってことではないじゃないですか。ただそういう教育が“合わない”ってだけで。
 
めっちゃ腹が立つんです。あたかも今の学校教育が“正解”であって、それについていけない子は“不適応”だっていう考えが。
 
だから委員会で、めっちゃ怒りました(口調とかではなく、内心ね)。
「本当に子どもたちのことを中心に考えるのであれば、“適応指導教室”なんて言葉を使うのは間違ってるんじゃないですか?」って。それで即刻この表現をやめるよう要請しました。
 
教育委員会からは「協議します」という回答でしたが、どうなるでしょうか。
ほんとに子どもたちのことを考えているのであれば、選択肢はないと思いますが。
 
 
 
 
それで委員会ではさらに、
「“適応指導教室”とかいう言葉を使っているから、いつまでも不登校問題が解決しないんだ」
ということも言わせていただきました。
 
どういうことかと言うと、適応指導教室という言葉を使っているということは、学校が“正解”で、そこに適応できない不登校児は“かわいそうな子”と捉えているということです。そうなるとね、不登校という問題を解決しようと思ったら、“子どもたちを改善する”という発想しか出てこないと思うんですね。風邪をひいちゃった子にはとりあえず薬を飲ませようという感じで。でも違うでしょ?ひょっとしたら学校が間違っているかもしれないじゃないですか。学校が悪いから、たくさんの不登校児が出てきているかもしれないじゃないですか。“適応指導教室”という言葉を使っている限り、絶対にそういう視点が持てないんですね。だから、そういう意味でも適応指導教室という表現はやめてくださいとお願いしました。そして私は学校に問題があるから不登校児が増えていると考えていますから、「学校のシステムを根本から変えないと、不登校問題は解決しない」ということも言わせていただき、いくつか具体的な提案もさせていただきました。
 
西宮のすべての子どもたちが笑顔になる…そんな教育を実現させたいです。
 
 
 

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