日本共産党の規約の中に、
 
「党は、科学的社会主義を理論的な基礎とする」
 
という文言があって、
“科学的社会主義”ってなんじゃい?と思って調べてみると、
一言で言ってしまえば“マルクス主義”のことでして、
こりゃーマルクスのことを知っとかな日本共産党は語れんってことで、
映画「マルクス・エンゲルス」を見てきました!
 
感想としては、批判したい部分もありましたが、共産党員として見といてよかったなぁと思いました。
特によかったのは、
 
・マルクスが生きた時代の背景がよくわかってよかった
・マルクスとエンゲルスの関係がよくわかってよかった
・マルクスも自分の家族の生活を支えるのに苦労していて、それが一つの原動力になっていたんだなぁと感じた
・マルクスは想像以上に“唯物論者”であり、“科学的”であることをすごく大切にしていたんだなぁと思った
 
こんなところでしょうか。
映画ですのでどこまで真実かはわかりませんが、マルクスの時代やマルクスの生き様を知る入り口としてはよかったです。
(ちなみにこの映画はマルクスの20~30歳くらいの時代に焦点を当てていて、マルクスとエンゲルスが『共産党宣言』を書き上げるところまでのお話です)
 
特に僕にとって衝撃的だったのは、
「マルクスは思ってた以上に“唯物論者”(科学的)だった」
ということなんですが、
というのも僕自身がどちらかと言えば“観念論”に走りがちな部分があるので、
マルクスが観念論者を批判する度に 自分を批判されているようで、ちょっと胸が痛みました(笑)
 
僕は、“愛”とか“希望”とか“夢”とか・・・そういう言葉が大好きなんです。
それで映画の中にも「愛が大切だ」的な主張をする人たちが出てくるんですが、マルクスはそういう観念論を唱える人たちをブッタ斬るんですね。「話が抽象的すぎる。そんなんじゃ社会主義革命を起こすことはできん」と。(マルクスはそういう観念論でもって社会主義を実現させようとしている人たちを“空想的社会主義”と呼び、それに対して自分たちは“科学的社会主義”だと主張しました。映画ではこの言葉は出てきませんが)。
 
マルクスはここまで“科学的”であることを徹底していたのかぁと考えさせられました。
僕はまだマルクスの書いた『共産党宣言』も、『資本論』も読んでいないのではっきりとは言えないのですが、マルクスの言葉の“定義”は超細かいと聞いたことがあります。ひとつひとつの言葉の定義をきっちりとして、曖昧な部分を残さない。あくまで具体的に、科学的に“資本主義の何が問題で、なぜ社会主義である必要があるのか”ということを論理立てていく・・・。これがマルクスの姿勢なんですね。
 
そして日本共産党はこのマルクスの姿勢(科学的社会主義)を“理論的基礎”としているわけですから、これは日本共産党の姿勢でもあるわけです。
どちらかと言えば“空想的社会主義”的な主張をしてきた僕にとっては、
いち早く“科学的社会主義”の姿勢を身に付けていかなきゃあかんなと強く思わされた映画でした。
 
映画「マルクス・エンゲルス」の紹介ページ
 
 
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