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4年前、娘が現役合格した慶應を蹴って
進学して初めて分かったのだが
「武蔵大学」ってすごくいい大学なんだよ。
それまではどこにキャンパスがあるのかも知らず、あの東京御三家「開成、麻布、武蔵」の私立武蔵高校と同じ敷地内にある大学と知ってビックリ。
でも、武蔵高校から武蔵大学への内部進学は「0 %」。
「慶應蹴って武蔵大学」へ進学するなんて正気の沙汰とは思えず娘に怒鳴った。
「ふざけんな!今まで何のために親子で頑張ってきたと思っているんだ!」ってね。
それでも娘の意思は固く、
「武蔵大学で勉強して必ずロンドン大学に行くから認めて!」と言われ、
「必ずだぞ!必ずロンドン大学に行けよ」
ってな「やり取り」があって武蔵大学に入学した。
実は私の2歳上の姉が35年前、
ロンドン大学LSEを卒業している。
神奈川県立横須賀高校を卒業し、
日本の大学を受験せず、
イギリスのコンコードカレッジに留学。
そこで、勉強してロンドン大学LSEに入学。
クレディスイスやバンク・オブ・アメリカ
で働き、20代後半で年収2000万円を取り、三井物産に勤める男性と結婚。
カナダ在住。
詳しい住所は知りません。
4歳下の弟(三男)は神奈川県立横須賀高校から現役で慶應義塾大学理工学部に合格。
他に国立浜松医科大学と私立日本医科大学に現役合格したが慶應に進学。
昨年時価総額トップになった総合商社に入社、
51歳で理事 兼 本部長。
生涯賃金6億円は確定している。
詳しい住所は知りません。
8歳下の妹は関東学院六浦中学校から、
高校へ進学せず、姉と同じイギリスコンコードカレッジへ留学、そこで勉強してロンドン大学を目指すつもりが挫折。
帰国して専門学校に通い勉強して、
新宿「パークハイアットホテル東京」に就職。
留学時代に知り合った彼氏と結婚。
彼はメリルリンチ証券に就職。
10年間の勤務後、退職してデイトレーダーをしているはず。
詳しい住所は知りません。
ちなみに私の両親は共に高卒。
母は長女で小売酒屋「平松屋商店」の8代目として生まれた。父が婿養子に来て酒屋を継いだ。
写真は俺が高校3年生の時のもの。
父 45歳、母 44歳。
ひぇ〜、今の俺、55歳じゃん!
人生って…
この写真は京浜急行バス沿線の「お店紹介」みたいな小冊子の掲載に使われた。
母は学歴に興味は無かったが、
父は「学歴は絶対に必要!」との考えを持っていた。
母は関東学院六浦高校卒。
父は神奈川県立横浜緑ヶ丘高校卒。
高校時代全く勉強せず、卒業してドカタをやっている時に母と知り合ったらしい。
学歴が無いことで「何度も嫌な思いをした」と酒を飲むたびに俺たち子供に話していた。
母は10年前、71歳で他界。
父は2年前、80歳で他界。
71歳かぁ…
俺はあと4ヶ月で56歳。
ということは、あと15年…
ちっぽけな快楽を我慢して、
成し遂げたいことに挑戦してみようっと!
私は、姉(カナダ在住)、三男(韓国駐在?)、妹(都内在住?)とは20年くらい音信不通。
そりゃ、そうだよね。
近寄りたくないだろうなぁ。
私は高校時代、勉強もしないで、
成績はクラス42人中41番。
(42番の奴は2浪して慶應大学に合格した)
16歳で原付免許を取り、教習所に通わず自動二輪小型免許、自動二輪中型免許を取り、新聞配達のアルバイトをしてオートバイを買った。
HONDA VT250
ダラダラと部活でテニスをして、
毎週末は俺の部屋で徹夜麻雀。
酒を飲み、タバコの煙りもうもうの中、
ツモだのロンだの、健康に悪いよなぁ。
ちなみに俺はタバコは一切吸わなかったけど、今思えば「副流煙」で、吸っていたも同然だね。
箱根とか伊豆とか軽井沢とか、バイクツーリングも楽しんでいた。
これは高3の夏、伊豆に1泊2日でツーリングに行った時の写真。
ツーリングに行っても、夜は麻雀って…
高校時代は2回、免許停止をくらった。
原付二人乗り、一方通行逆走、スピード違反、黄色車線追い越し…
でも、今はゴールド免許
高校卒業後「自分の力で生きて行く!」と啖呵を切って家を出て都内で住込新聞配達をしながら、予備校に通った。
(池袋の駿友予備校、宮崎尊先生の英語構文の授業には感動した)
御茶ノ水の駿台予備学校に潜り込んで、
一度だけ「伝説の英語講師 伊藤和夫」先生の授業を受けたこともあった。
大学受験に失敗して、気付くと
受験をやめてフリーターになっていて、
家賃17000円〜30000円の保証人の要らないボロボロのベニヤ板のような間仕切り部屋を転々とした。
ホテルニューオータニ配膳会や
ファミレス ジョナサンや
マクドナルドの閉店清掃や
神田神保町の喫茶店「さぼうる2」とかで働いた。
後に映画「失楽園」(役所広司、黒木瞳主演)で「さぼうる2」がロケされていたので、ちょっと嬉しかった。
高卒後5年してから、親に頭を下げて
ノコノコ実家に戻り、
片道2時間かけて市ヶ谷の駿台予備学校
「理3α クラス」に通い、勉強し直した。
この時の生活費は「100%」親に出してもらった。
この「理3αクラス」には灘、開成、ラサール、桜蔭、女子学院、雙葉、各県ナンバーワンの公立高校出身者が在籍していた。
自然と彼ら彼女らと知り合いになるのだが
みんな「普通」なんだよね。
偏差値が高いけど、ガリ勉のみで生きて来たわけではない。
でも、教育熱心な親の元、小学生の頃から勉強を積み重ねて来ている。
ただその違いだけ!
でもその「違い」が大学受験では、全て!
越すに越せない「時間の積み重ね」がある。
この写真は受験が終わった年の初夏、当時の駿台勉強仲間と「江ノ島」に行った時のもの。
東大理3、国立大学医学部、私大医学部…
私以外は全員医学部に合格した
私は立教大学だったけど、1年間やりきった感があったので、劣等感を持つことなく気持ち良く付き合えた。
これって、すごい大事!
高校3年生は後悔しないように「今」メチャクチャ勉強しな!
高卒後、意地を張らず素直に親にお金を出してもらって予備校に通っていれば、5年間を無駄にせずに済んだのかも。
まあでも、あの5年間があったから
「学歴がなくても生きていける!」
を学んだし、同時に
「学歴がないと一生貧乏のまま終わっちゃうなぁ」を学べた気がする。
親は偉大だなぁ…
失敗しても失敗しても子供を見捨てない!
ちょっと話はそれるが…
世界初の黒人独立共和国は
カリブ海の「ハイチ」
アメリカ合衆国に続いて西半球で2番目の独立国となった。
現在「ハイチ」は世界最貧国のひとつ。
私個人の経験から言うと、
「独立」が早すぎると、惨めな人生を送ることになる。
親元を離れ、ひとり暮らしとなれば
「自由」で、気持ちは「幸せ」。
でも現実は、家賃を払い、水道光熱費を払い、食材を買って自炊し、トイレットペーパー等の雑貨を買うために、毎日最低に近い賃金で働き続けなければならない。
勉強が嫌いなら自己責任で、その後の人生を歩めばいい。
でも、親が無理すれば子供に勉強させてあげられるなら、子供は親元で勉強して、大学に合格してから独立した方がいい。
嫌われる言い方をすると…
私のブログは「シングルマザー、ファザー」ジャンルに登録しているので、ほとんどは毎日の生活が苦しい、あるいは苦しくなくても子供の教育まで手が回らない生活をしている人たちが多くアクセスしていると思う。
だから「何を甘えているんだ!お金が無ければ働くのは当たり前だろ!」の声が多数派を占めると思う。
でも、これじゃ、人生逆転出来ないよ!
貧困家庭の子供こそ、徹底的に勉強しなければいけないんだよ!
声を上げ、ちゃんと選挙に行って政治家を選び、勉強出来る環境を子供に与えようとしなければいけないのに、
どういうわけか、貧困者自らが「働け!」って叫ぶんだよなぁ。
それじゃ、裕福な家庭の「思うツボ」じゃん!
「貧困家庭の子供は、裕福な家庭の子供の将来に割り込んだり、邪魔をしたりしないで子々孫々、最低辺にいろ!」
っていう決して口には出さない「金持ちの気持ち」を貧困家庭の親自身が受け入れてしまっていることに、親子共に気付いていない!
残念だけど「愚かな親」の子供は貧困から抜け出せないよ!
ここで言う「愚かな親」とは、
中卒とか高校中退とかではなく、
世の中のシステムがどうなっているのか考えずに、わめき散らす親のことを言っている。
そんな「愚かな親」に「幸せな人生とは」って言葉を持ち出されるとギブアップ!
俺の負け!
もう話は噛み合わなくなる。
数年後の大学受験の結果はどうであれ、
今、子供に勉強させろ!
*次はこの後すぐに続く