緑の談話室にお越しいただいてありがとうございます
六月前半に野山で見た草本、木本いろいろです。
忙しいことが有ってブログアップが遅くなりました。
写真が多くなりますが見ていただけると嬉しいです
自然保護のため詳しい地名は省略しました。
❶滋賀県木之本と岐阜県との県境の林道で
今年見ておきたかった
ヤグルマソウの花は丁度見頃でした。そこそこ標高が有ります⛰
ヤグルマソウ「矢車草」
ユキノシタ科の多年草 花期は6-7月
小葉が5枚放射状についている大きな掌状複葉で葉の直径は30-40cm
高さは有に1mを超えています。
先端につく花は
円錐状で初めはクリーム色、少しづつ開いて白くなります。
花弁に見えるのはガクで5mm-8mm、雄しべは8本から15本あるそうです。
※別名「ヤグルマソウ」と呼ばれている
ヨーロッパ原産のヤグルマギク「矢車菊」は越年草で
英名ではコーンフラワー、ドイツの国花です。
ササユリの花は
花を1つだけ付けた株と4つつけている株が有りました♪
向かって左のほうの2輪は濃いピンク色です。
ササユリ「笹百合」
ユリ科
花期は6月-7月 日本の固有種
本州の中部以西の山で見られる多年草です。
アカショウマは
変種が多いそうですが間違いが有ったら教えてください^^;
アカショウマ「赤升麻」
ユキノシタ科
高さは70cmくらい 花期は6-7月
横に出ている穂はほとんど枝分かれしないという特徴があります。
花弁は3mm、葉の縁は細かい鋸歯ギザギザが有ります。
林道の水際でオオバミゾホオズキが群生していました。
オオバミゾホオズキ「大葉溝酸漿」
ハエドクソウ科の多年草
花期は7-8月
本州の中部以北の日本海側と北海道にも自生しているそうです。
草丈は10-30cm、
花は2.5-3cmの筒状の唇形で花柄の先に一つつけます。
大きな葉は茎に対生し
ミゾホオズキと違って茎から直接葉が出て葉には柄が無いのが特徴です。
ウリノキは林道のあちこちで見ました。
名前は葉の形がウリの葉に似ているところから付きました。
少し早かったようですがユニークな花の蕾がまるで白いウリのようです
ウリノキ「瓜の木」
ミズキ科の落葉低木
花期6月
細長い6弁花が垂れ下がっています。
咲き進むと花弁がくるっと外側に巻き上がってカールし紐飾りのように見えます。
3cmほどの黄色い雄しべは15本有るそうです‼
コマユミは終りましたがツリバナはまだ咲いてくれていました。
ツリバナ「吊花」
ニシキギ科の落葉小高木
花期は5-6月 果実期は9-10月
花序には3-6cmの長い柄が有りよく枝分かれして垂れ下がっています。
花の大きさは8mmで花弁は5枚
紫色の斑点が出ているものもありますが基本の色は黄緑色です。
アサギマダラ「浅葱斑」を見かけました🦋
飛んでいるところは写せませんでした^^;
こちらはテングチョウ「天狗蝶」
タテハチョウ科
風情のない人工物に止まってますがオスメス揃って群れていました
3-6月 9-11月に見られます。
成虫のまま越冬し早春から飛んでいます。幼虫の食草はエノキ
➋滋賀県比良山系の登山道で少し前に見てきました。
ママコナはシコクママコナより早い開花です♪
ママコナ「飯子菜」
ハマウツボ科
山の林の下に生える半寄生の一年草
花期7-9月
ママコナの花の中は両側に白い盛り上がった斑紋があります。
緑の苞に短い毛が有り長い鋸歯になっています。
オオハンゲの葉も大きくなっていました。
オオハンゲ「大半夏」
サトイモ科の多年草
本州の岐阜県、福井県以西から
九州の暗い林の中で見られる日本の固有種 花期5-7月
オオハンゲの葉は3枚の切れ込みの浅い葉で繋がっています。
オオハンゲは
ハンゲ(半夏)=カラスビシャクと似て大形というところから付いた名前です。
細長い緑の釣り竿(仏炎苞の先につく付属体)が特長です。
テイカカズラは付着根を使って上へ伸びて群生していました。
テイカカズラ「定家葛」
キョウチクトウ科
ツル性の常緑低木
花期は5-6月
園芸品種でお馴染みのハツユキカズラの原種
花の大きさは3cm
❸京都府南部 一級河川の堤から
田植が終ったばかりの田んぼの景色のごく一部です
ピンクはカワラナデシコ、あちこちで満開でした。叉後日記事にします。
このヒメジョオンご存じでしょうか
ヤナギバヒメジョオン「柳葉姫女苑」
キク科の越年草 花期は6-10月
北アメリカ原産で大正時代に日本に入ってきました。
へラバヒメジョオンとヒメジョオンとの雑種
全体に華奢で茎も細く上茎には全く葉がついてないように見えます。
花の大きさも
ヒメジョオンよりひと回り小さく草丈は1mくらいでしょうか?
葉は茎の下の方に集まり
細い柳葉のようです。鋸葉は無く優しい感じがするので載せてみました。
ウマノスズクサは草刈で花期の前に刈られてしまい
中々花を見ることが出来なかったのですが花をつけた株を見付けました
ウマノスズクサ「馬の鈴草」
ウマノスズクサ科
蔓性の多年草 花期は6-8月
京都府カテゴリ― 準絶滅危惧種
葉は互生、葉の基部は心形で両側が耳状に張り出しています。
葉腋に大きさ4cmくらいの花を1つつけます。
ちょっと複雑ですが花弁は無く
3個のガクヘンが合着して筒状になり、先端がラッパのように広がっています。
パソコンに取り込んでよく見ると
写真向かって左上の隅にある
葉の裏にオレンジのたまごが産みつけられていました‼
ウマノスズクサは前記事でアップしたジャコウアゲハの食草です。
同じウマノスズクサを食草にする外来のホソオチョウの姿は確認できませんでした。
❹福井県小浜の海岸を見下ろす林道で
花期は逃さずに見ているのですがニワトコの実は初めてなんです^^;
ニワトコ「接骨木」の果実
スイカズラ科の落葉低木
花期は4-5 果実期は6-8月
花の大きさ3mm-5mm 果実は4-5mm
普通はこのような赤い実つけます。
黄色い実をつけるものも有りました。ラッキー
ニワトコの品種でキミノニワトコ「黄実の接骨木」と言われています。
❺福井県若狭町の林道や国道沿いで華やかに
アブラギリが満開でした。
アブラギリ「油桐」
トウダイグサ科
中国原産の落葉高木
花期は5-6月 雌雄同株で花の大きさは2cmくらいです。
※福井県は古くからアブラギリの栽培産地として知られています。
明治時代になって石油が輸入されるまでアブラギリの種から摂った「桐油」が使われていました。
現在でも漆喰や木製品のニスの代用、絵の具の顔料に使われているそうです。
こちらは雌花👇
花の基部は最初黄色、徐々に紅色に変色します。
こちらが雄花👇
山の邪魔者となっているアブラギリを宝の山と見立て
文化財の修復などに使う付加価値の油にしようというのが狙いだそうですが
今はどこまで進んでいるんでしょう⁇
❻最後に京都府南丹市の林道で見た木の実です。
クロモジに丸い緑の果実が成っていました。
クロモジ「黒文字」の果実
クスノキ科の落葉低木
花期は仲間のダンコウバイやアブラチャンと同じ4月頃
薄黄緑色の花を付けます。葉は互生
緑の果実は大きさ7mm、
9-10月ごろに赤から黒く熟します。実が成っているのは雌株の枝先です。
枝を少し折ってみるといい匂いがします
クワの実ですが
小ぶりで果実から雌しべの痕が出てますのでヤマグワとしました
ヤマグワ「山桑」の果実
クワ科の落葉広葉低-小高木
花期は4月
結実期は6-8月、実の色は赤と黒、甘酸っぱいです。
葉は裂けないものや裂けたものなどいろいろ見られます。
山野に自生しているのですが
養蚕に欠かせないことから広く栽培され栽培品種がたくさんあります。
野生のイチゴは名前のわかる2種だけ載せました
ニガイチゴ「苦苺」の果実
バラ科の落葉低木
別名ゴガツイチゴ
花期4-5月 果期5-6月
赤く熟した実は甘くほのかに酸味も有って苦いとは思いません^^;
高さ1mくらいの木 花が正面を向いて咲くイチゴ
ナガバノモミジイチゴ「長葉紅葉苺」の果実
バラ科の落葉低木
花期4月 果期6-7月
実の大きさ1cm、オレンジ色に熟します。
甘くて美味しいイチゴですが実は少なかったです。
花が下向きに咲くモミジイチゴは果実も下に付いています。
少し摘んでジャムにしました♪
パソコンの機種を変えました。
セットアップしましたが不具合が無いか暫らく様子を見ながらの投稿です
一昨日1回目のワクチン接種を受けました。
接種した跡が少し痛いくらいで今のところ目だった副反応はありません
たくさんの写真に
お付き合いいただきありがとうございます