今日の山野草 京都で花散策① | こころの日曜日Ⅱ

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里、野、林、低山、そして海岸などの
四季折々の植物、生き物などを写真と共に 綴っています♪
本格登山とは無縁です
京都の希少植物の保護植生調査の事、日々の生活での事など
種々雑多なブログです

緑の談話室にご訪問ありがとうございますニコ

新型コロナウィルスによる緊急事態宣言の期間延長で

京都も我慢の日々が続いていますが

商業施設や図書館など一部の休業は解除されることになりました。

今迄とは違う新しい生活スタイルへの舵切りが大変ですしまだ油断はできません。

今日の山野草は

過去にブログアップした写真や保存写真を織り交ぜリメイクして掲載します。

宜しくお付き合いくださいませ。

 

Eagles-Take It Easy

 イーグルス-テイク・イット・イージー

気楽に行きましょ♪(意訳)

 コンサートに行ったのはもう2004年の事です。

 

 今回はこの時期に京都で見ている希少種①を載せてみました。 

写真はカメラもまちまち、再編集してますので

お見苦しいところはお許し願います。

自然保護のため詳しい地域の情報は割愛いたします。

 

まずは京都府南部河川堤に自生するレンリソウ

❶レンリソウ「連理草」

マメ科レンリソウ属

京都府レッドデータブック 絶滅寸前種

近畿レッドデータ 絶滅危惧種

近畿地方では京都府にのみ分布していたのですが

1964年亀岡市で採集されて以来情報が無く絶滅したと考えられていました。

2007年に木津川河川の堤で地元の主婦によって

確認されました。

 

 花は蝶形花で大きさは1.5cm-2.5cm

似た者同士の葉を見比べてみてくださいニコ

向かって左が同じマメ科のカラスノエンドウ(烏野豌豆)の葉

右がレンリソウの葉です。

小葉が綺麗に対生し寄り添っているのがわかりますでしょうか!

名前の連理草は

葉を男女の仲睦まじい様子に見立てて付けられました。

 

人の手による草刈が

絶滅から守ることに繋がるとのこと、いつまでも咲き続けてもらいたいです。

 

二種目はお蔵入りになっていたイヌナズナです。

こちらも京都府の木津川河川堤に咲く野の花、雑草扱いでも

雑草という名の野草はありません、

みんなちゃんとした名前を付けてもらっていますニコ

➋イヌナズナ「犬薺」

アブラナ科イヌナズナ属

京都府レッドデータブック 準絶滅危惧種

明るい草叢にやや稀に見られる越年草、「都市化を嫌う草」といわれています。

 

ナズナと違って食べられません(^^ゞ

黄色い4弁の花と平らなヘラ形の果実が特長です。

 

こちらは春の七草のナズナ(薺)

果実を比べて見てください😏

アブラナ科ですがこちらはナズナ属、ペンペングサでお馴染みの野の花

果実は三角形の三味線のばちに似ています。

 

三種目は京都府南部、南山城村に自生するエンコウソウ

この時はまだちらほらでした。

❸エンコウソウ「猿喉草」

キンポウゲ科リュウキンカ属

京都府レッドデータブック 絶滅寸前種

水辺、湿地に生える多年草

近縁種にはリュウキンカ、それより大型のエゾリュウキンカが有りますが

エンコウソウはリュウキンカの変種と言われています。

花弁のように見えるのはガク片です。

和名は

茎が伸びた様子を猿、(猿猴)が手を伸ばしているのに見立てての名前です。

長く伸びた茎が地面を這っています。

川の中ですが下へは降りられず上から見下ろして撮影しました。

 

四種目は地元の北山からヤマシャクヤク

❹ヤマシャクヤク「山芍薬」

現在の新エングラー体系でボタン科ボタン属に移された多年草

環境省レッドデータブック 準絶滅危惧種

京都府レッドデータブック 絶滅危惧種

ヤマシャクヤクに遅れて開花するベニバナヤマシャクヤクと比べて

花の位置が葉から突き出さないのが特徴です。

山の急斜面に広がったヤマシャクヤクの群生、

全く手つかずのこの環境で咲いているのを見て感動しました。

 

こちらは八重バラ咲きの個体

中央に見えるバナナのようなのが雌しべ、花の大きさは5cm前後

白い花弁に黄色の雄しべがよく目立ちます。

 

五種目は舞鶴市の林道で

❺ホタルカズラ「蛍葛」

ムラサキ科ムラサキ属の多年草

京都府カテゴリー 絶滅危惧種

名前の由来は

青紫色の星形の花の真ん中に白い筋が集まっているのですが

鮮やかで目立つ花の色を蛍の光に喩えたものです。

花が終わるとランナーを出して広がりますが

この時のツルのような草の姿から「葛、カズラ」の名が有ります。

花の大きさは2cmほど、

花の色は咲きはじめは赤紫、次第に美しいコバルトブルーに変わります。

            

   

六種目は北山、南丹市美山などで見たコケイランです。

❻コケイラン「小蕙蘭」

ラン科コケイラン属

別名ササエビネ「笹海老根」

京都府レッドデータブック 絶滅危惧種

林道の脇など少し薄暗いところに咲く常緑の地生ランです。

盗掘されやすいランです。

 

七種目は沢沿いに群落を作るクリンソウです。

皆伐による乾燥化、腐植質土壌と共に流失することもあったようですが

鴨川の源流に沿って健気に咲いています。

❼クリンソウ「九輪草」

サクラソウ科サクラソウ属

京都府レッドデータブック 準絶滅危惧種

近畿レッドデータブック 絶滅危惧種

渓谷の沢沿いに咲くクリンソウ

谷筋や登山道には足の踏み場もないくらいクリンソウの若い苗がいっぱいです!

鹿が食べないので増えているんです。

名前の由来

葉が根元にまとまってつき、そこから長い花茎をのばします。

そこに花が輪になって何段もつく姿が

五重の塔の頂上に見られる九輪に似ているところからこの名前が有ります。

下から順に開いて行きます。

真上から見た写真が有ると良かったんですが(^^ゞ

 

 

そしてこちらも京都の貴重な種、ヤマドリです。

❽ヤマドリ「山鳥」

日本の固有種

あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む

(柿本人麻呂)

京都府レッドデータブック 準絶滅危惧種

初めての嬉しい出会いで慌てました(^^ゞ

図鑑でキジと一緒に並んでいるのを見てましたからヤマドリとわかりました。

尾は90cm有るかどうか⁈

翼をバタバタと羽ばたたせてたのですが

オスの求愛行動、母衣打ち「ホロウチ」だったんてす。

残念ながら逃げられました。

 

おまけは我が家の

ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)のメス♀

我が家の側溝で毎年生まれているのですがヤゴは見かけません。

ヘビカエルかに座も居ついている様です😫

 

最後までご覧いただいてありがとうございますm(__)m