今年は、パパ不在のお正月でした
年越しは、1人家の外に出て
除夜の鐘を聞きました

冷たい空気の中かすかに聞こえる鐘の音を
聞きながら、今年はどんな年になるのだろうとしばらく立ち尽くしていました



4日から、病院の面会が始まるので
予約を入れて
パパに、会いに行きました


パパ、明けましておめでとう!
令和4年だよ~
箱根駅伝観た~
青山学院、強かったね~と
話かけましたが、今回は座って居れず
直ぐに立ち上がり
面会室のドアノブを触ったり、掲示物を触ったりと落ち着きません

私が、パパ座ろうよとイスに誘導すると
パパは、ごめん…
と、言いました

また、立ち上がるので誘導すると
ごめん、ごめんなさいとパパは言います

なかなか、言葉が出ないのに
出る言葉は、ごめんとごめんなさい

パパ、謝らないで…
悪い事してないよ…

申し訳なさそうに、か細い声で
私に、返ってくる言葉は、ごめんばかり

私は、辛くて
堪えても、涙が出てしまいました

涙をふき、笑顔でパパに
また、面会に来るからねと言い
病室の方に歩いて行くパパを見送りました

看護師さんに
宜しくお願いしますと頭を下げて
病院を出ましたが
車に乗ると堪えきれず、しばらく泣いていました

その日は、持ち帰った洗濯物を洗いながら泣いて、何をしていても
痩せて、髪の毛は伸びて風貌も変わってしまったパパが、ごめん、ごめんなさいと
言っている姿が浮かび


泣いてばかりいました

私は、なかなか強くなれません