その日はわりと穏やかで
朝ごはんを食べ
話のキャッチボールもできたので
パパに
「パパ、今日から入院だよ
辛いの治して貰おうね!頑張ろうね!」
「ママは一緒じゃないけど
頑張ろうね!」
と話しました
パパは
「うん、大丈夫やと思う」
と言いました
でも その会話はあっという間に忘れていました
入院の荷物を入れた大きなカバン2つを持つ
私に
パパは
「俺が持つから、貸してみ!」と
持ってくれました
病院で主治医の診察が終わり
病棟に案内されました
私が思っていた病院の病棟とは
違っていて
精神病院の閉鎖病棟に
心がざわつきました
病棟に入り
荷物は看護師さんが持ち
パパを奥にある病室に連れて行き
私は カンファレンス室に
案内され 入院に必要な書類の確認と
入院の説明がありました
その後 私は病室には
入って行けず
パパには声もかける事もできず
帰宅になりました
パパの後ろ姿ばかりが浮かび
その日は 病院のパーキングで涙がとまらず
とんでもない所に
パパを入れてしまったのではないかと
涙が出て、涙が出て
一晩中 眠れず泣いていました