いつも坂道を登る人生でなくていい | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

今日は、20年ほど前の出産後に傷めた歯の治療のために、歯根専門医のクリニックへ来ています。

 
 
私は子供の頃から歯を大切にしていて、とりわけ母がとても気をつけていてくれたので、産後の歯の不調について非常に残念に感じていました。
 
 
歯並びの矯正をしなくて自然のままで問題なく、歯を削る治療もできるだけしたくなくて、普段のケアと最小限の治療だけで自分の歯を守ってきました。
 
 
しかし出産後、8週間で職場復帰した私は、夜中の授乳と昼間の会議室での搾乳(会社の冷凍庫で冷凍して持ち帰り、翌日息子に与えるためです。)、寝不足とストレスのため、どんどんカルシウムと自己免疫力が失われていき、勤務中に奥歯の1本の痛みがひどくなり、緊急で歯根を抜いてインプラントをするという治療を選ばざるを得ませんでした。
 
 
 
今思えば、あのとき勤務中の緊急事態でなく、自宅で子育てしていたなら近所のかかりつけの昔ながらの歯医者さんで歯根を守る治療をしてもらえたかもしれません。
 
 
でも当時は、ひどいアトピーだった赤ちゃんを抱えてのフルタイム勤務で、心にも体にも余裕がありませんでした。
 
 
今思うと何かに取り憑かれたように、会社を休むとか辞めるという選択肢は、全くなかったのです。
 
母乳育児神話にも取り憑かれていたのか、母乳育児をやめることなど考えたこともありませんでした。
 
 
正にあの頃の私は、自分で自分を縛っていて、見えない箱の中に自ら入って閉じこもっていたのだと思います。
 
 
 
 
 

 

延長保育をお願いしても、お迎えに間に合わない私は、保育園を2園掛け持ちして、毎日、時間との戦いの綱渡りの日々を送っていたのです。

 

子供が熱を出して、保育園から電話がかかってきても、すぐに帰れない状況だったので、いつもピリピリと神経を尖らせ、今日も何事もなく無事に1日が終わることだけ考えていました。

 

仕事が終わった後も、ママチャリを立ち漕ぎして保育園にお迎えに行き、家に着いてからも、子供に夕食を食べさせながら、洗濯をし、明日の仕事の資料に目を通し、子供をお風呂に入れて、保育園でたっぷりお昼寝をさせてもらって、全く眠くなくて、ママともっと遊びたがる子供を無理やり寝かしつけた頃には、もう疲れすぎていて、極度のストレスのため自律神経が狂ってしまった私は、疲れているのに頭が冴えて全く眠れないという苦しい日々だったのです。


 
 
 
 
 
 
 
 
産後の歯の痛みから数年後、起こることが起こって、それまで築いてきた全てをリセットすることになりました。
 
 
 
思えばたくさんのサインが出ていたのに、頑張ればなんとかなるという呪縛の中、ひどいアトピーで夜中に全く眠れない息子をなんとか寝かしつけようと、痒くて泣き叫ぶ赤ん坊の息子をおくるみにくるんで抱っこしながら、夜中に真冬の通りをふらふらになりながら歩いていた当時のことを思うと、今でも胸が締め付けられるような気持ちになります。
 
 
外の風に吹かれると、少し痒みが治まるのか息子がウトウトしだすのですが、家に戻ってそっとベッドに置くとすぐに起きてしまうのですけどね。
 
 
 
 
あれから20年の月日が流れ、息子も成人し、私の人生も新しく生まれ変わったけれど、あの時傷めた歯のことを思うと、生死に関わるような重い病気にならなくて良かった、この歯が必死で私を守ってくれていたんだと、あんなにも意固地に頑張り続けていた私を見捨てずに、守り続けてくれていた大いなる力に感謝の気持ちしかありません。
 
 
 
 
 
これを読んでくださっている方の中には、知らず知らずのうちにいつも完璧を目指してしまって、理想の自分になろうと頑張ってしまう傾向がある方がいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 
 
 
子供がいてもキャリアは捨てたくなかったり。
 
結婚して幸せなのに、もっと素敵なお家に住みたくて、激務をこなして共働きを続けていたり。
 
そのままで十分綺麗で魅力的なのに、もっともっと綺麗になりたくて無理なダイエットをしたり、寝る間を惜しんでジムに通ったり。
 
 
 
どれも間違ってなくて、すごく向上心があって素敵だと思うのだけど、人生の中で、なんにもしない時期があってもいいと思うのです。
 
 
 
いつもいつも坂道を登る人生ではなく、原っぱの陽だまりの中でお昼寝している時間も大切だと思うのです。
 
 
 
そんな静かな時間に、私たちの産まれてきた理由や使命のようなものに気づく瞬間があったりするような気がしています。
 
 
 
 
 
 
パリのアパルトマンは、大通りに面した鉄の重い扉を開けると、奥には中庭があるところが多いです。
 
 
 
 
 
 
今日行ってきた歯医者さんも中庭の奥のアパルトマンの一室がクリニックです。
 
 
 
 
受付のサロンです。
 
 
 
待合室。
 
 
 
 
今回は、いつもの歯医者さんではなくて、奥歯1本の歯根のクリーニングのために歯根専門医を訪れました。
 
 
 
20年前に緊急治療した歯ですが、長く持ち堪えてくれました。
 
まだまだ大丈夫そうだったのですが、行きつけのBioの歯医者さんが最新の素材で新しく作り直してくれるとのことだったので、全面的に信頼してお任せすることにしました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

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