パリ郊外の薔薇専門店で。
誰かの言動がマイナスな感じで気になっているとき、直接、その気持ちをぶつけると、かえって事態が悪くなることがあります。
私たちが何かを問題だと思って、それをなんとかしようと行動を起こすとき、私たちは自我のフィルターを通してそのことを見ているようです。
もちろん渦中にあるときは、それが絶対的な事実としか思えないし、自分のフィルターを通して見える起こったことは、自分にとっては事実としか思えないのですが、そのことを問題と思っているのは私たちの自我の部分で、そのフィルターを通して見ている限り相手の真の姿は見えません。
かといって自分の真我(本当の自分)の声で、相手の真我に語りかけるのは、そう簡単なことではありません。
まず第一に自分の目にフィルターがかかっているので、心の目で見ようとしてもいろいろな情報(こうあるべきだ。これが常識だ。みたいな刷り込まれた観念)が邪魔をして、ありのままを見れなくなっているからです。
そういうときは、言葉で伝えるのではなくて、相手のホーリースピリットに心の声で語りかけてみてはいかがでしょうか。
ホーリースピリット(精霊)は、自我の生み出すネガティブな思考や外の情報に惑わされない、真実のピュアなその人のスピリットとの橋渡しをしてくれる存在です。
ホーリースピリットは、ハイヤーセルフとも呼ばれ、高次元の自分自身のことです。
ホーリースピリット(ハイヤーセルフ)は、自分自身の学びのために、この地上に降り立つ前に今生で何をするかを決定している存在で、自分で決めた役目を全うするために、道を踏み外さないように軌道修正してくれる存在なのだそうです。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、誰かに何か(不満や心配などネガティヴな思い)を言いたくなったとき、一呼吸おいて心の声でその人のホーリースピリットさんにハローと挨拶してみます。
そして、その人を信じていることを伝えます。
その人を見る自分の目ではなくて、その人自身の深い部分を、自分自身の深い部分が信頼していることを伝えるのです。
そのとき、それを伝えているのは自我(エゴ)の自分ではなく、何のフィルターも通さないありのままの自分自身です。
なぜならホーリースピリットには自我の声は聞こえないので、必然的に本当の自分(真我)の部分で語りかけることになるからです。
そうすることによって、お互いのスピリットが連携し、心配のように見えていた相手の態度が溶けるように変わっていくことがあります。
しかし、そう簡単にうまくいかないこともあるのは、ホーリースピリットに声をかけるときに、自我の部分が大きいと、自我の声が聞こえないホーリースピリットには気持ちが伝わりにくいということがあるようです。
私も上手にできているわけではありませんが、夫や子供、そして離れて暮らしている両親に、不満や心配事があるとき、今までは言わずにはいれない気持ちをぶつけていたのですが、自分の気持ちをさらりと伝えた後は、ホーリースピリットさんにお任せするようにしたら、状況が不思議と好転するようになりました。
過去に出会ってお互い誤解したり、されてるかもしれないモヤモヤした気持ちの残っているもう二度と会わないだろう人たちのホーリースピリットさんにも、ハローと声をかけるようにすることで、自分でわざわざ正当性を主張したり誤解を解こうと躍起になるなどしなくても、ざわざわした気持ちが溶けてなくなっていくこともあるようです。
今回の記事は、ちょっとわかりにくかったかもしれませんし、納得いかないと思われる方も多いかもしれませんが、そうかもしれないとピンときた方は、遊びだと思って気軽に試してみるのもいいかもしれません。
ホーリースピリットさんのことは、こちらの香咲弥須子さんの本を読んで、私なりの解釈でやってみています。
レヴューの中には、ACIM(奇跡のコース)の趣旨からずれているという指摘もありますが、その部分も含めて、各自で納得できる方法を取り入れていけばいいと思います。
精神世界の本は、長年読み続けられてきたクラシックなものから、最近流行りの分かりやすい本などたくさんありますが、読む人の知識や経験、こだわりなどから、スゥーと入ってくるものと胡散臭く思われるものがあるのは当然です。
私は、一冊の本を全て理解や納得することができなくても、どこかのページに今必要なヒントが書かれていることもあるので、食わず嫌いをせずに心をオープンにして読むようにしています。
10年前に読んで、納得できなかったり、よくわからなかったりしたことも、今読み返してみると、なんてシンプルなことだったんだろうと目から鱗のこともよくあるので、今わからなくても気にせずに、自分にとっての良いタイミングを待とうと思っています。
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