ステージを降りる | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

クリスマスイヴの夜に到着した息子。

いつも通りの軽装で、真冬の北極圏の旅行ではありえないジーンズにパーカースタイルで登場。



夫が心配して、ルカリュス用に出発前にパリでスキーウェア一式とスノーブーツ、ヒートテックの衣類など購入して持ってきておいて良かった。





自分の荷物は登山用バックパックに入るだけで、大きいスーツケースの中は、全部、日本食のお土産でした。



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イヴのディナーもそこそこに、早速3人で、オーロラハンティングに出かけてきましたが、曇っていてオーロラには出会えず、ソリに乗って戻ってきました。



泊まっているアパートには、サウナがついていて、冷えた体を暖めてスッキリしたところで、真夜中の宴会です。



いつかのパリへの帰省のときに、瓶入りの生酒をスカスカのスーツケースに入れてきて、中で割れてスーツケースが酒臭かったという経験をしたので、梱包をちゃんとしなさそうな息子にリクエストしたのは、紙パックの日本酒。




どれを選べばいいかわからないという息子に、純米酒・大吟醸のキーワードで、美味しそうなのを選んできてと頼んで買ってきてくれたのがこちら。

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糖類・醸造アルコール無添加の純米吟醸。

間違ってない。

大学の近くのスーパーのお酒売り場で購入したらしいのですが、上出来です。





おつまみは、あたりめと歌舞伎揚、北海道土産の「黄金かに」です。

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男の子を育てていると、まあほんとにいろいろあります。


男の子のタイプによるので、育てやすくて真面目でしっかり者のお子さんももちろんいらっしゃいます。


夫がこのタイプで、義母は男の子の子育てに悩んだことがないのだそうです。
(羨ましい〜〜。)




でもそうじゃない男の子もいるわけで、そういう場合、子育ては人生の捉え方を学ぶ最大のチャンスとなります。





買ったばかりのiPhoneを何度もなくしても、大事な書類が出てこなくても、楽しみにしていた生酒が割れてスーツケースがびしょ濡れになろうとも、最後はこうしてなんとかなっているわけです。


       下矢印


宇宙人(自由人)タイプの男の子を育てられているママは必読ですよ。





親がヤキモキしても、しなくても、結果は同じか、それどころか親のヤキモキが状況を悪化させることもあるくらいです。




そうとわかっているのに今回も、会ってそうそう息子に私の心配事をぶつけてしまった私。


大きくなっても心配事ってなくならないんですよね。


でもそれは、私がまだステージの上にいるからで、全ては私が作ったドラマということに気づいて、ステージから降りないといけないのです。



私がステージから降りて、ステージの外から状況を見れるようになったとき、それまでお互いの関係性の中で演じていた「心配性で過干渉の母親」と「親にうるさく言われても知らん顔の子供」の役割から自由になれるのです。





この親子関係のドラマっていうのは、かなりハラハラドキドキのジェットコースタードラマなので、子育てが辛い、このままでは私の子供はどうなっちゃうの?と悩みつつ、ステージを降りれない親御さんが多いのだそうです。



子育てドラマってエゴを満足させるのには、格好の場なんでしょうね。


なんといっても自分の生んだ子がどんなふうに育っていくのか、ドキドキワクワク、真剣勝負ですものね。


だから、どんなに辛くても、そこから離れられない、離れたらもっと事態が悪化しそうに感じて、自分がいないとダメなように感じたり、反対に自分のせいでこうなってしまったと反省したり、ステージ上での役割を演じ続けてしまうのです。



そして、子供は子供で、親がいつまでも自分と同じステージにいるので、甘えてみたり、親のせいにしてみたり、大人になりきれない場合があるようです。




これは、子供との関係だけでなく、親との関係やパートナーとの関係においても同じことで、自分から見える相手はその人本来の姿ではなく自分との関係性においての相手の演じる姿なので、自分自身の相手に対する見方を変えない限り同じドラマがずっと展開され続けるのは当然のことなのです。




だからといって、自分が変われば相手が変わるかというと、実はそんなに単純なことではなく、相手を変えるために自分が変わろうと思っている限り、まだそれはステージ上にいることを意味しているので、状況は変わらないことが多いのだそうです。



それよりも、自分がステージにいて相手にドラマを演じさせていたことに気づくことが大切で、相手をコントロールすることをやめて、自分がまずそのドラマを演じる必要がないことに気づいてステージから降りる。

それだけなのです。





このことについては、まだまだ書き足りないのですが、今日はこの辺にしておきますね。




まだステージから降りれていない私なので、当然、振り回されっぱなしです。(笑)



でもそれを楽しめばいいのですよね。



ええ〜、まさかぁ。



というようなことが起こっても、それはステージで演じているドラマなんだってわかるだけで、もうそれは解決に向かって動き出すようです。






私たちはいつも五感で物事を捉えてしまいがちですが、それが自分で創り出した夢だということがわかると、自分で好きな世界を創り上げるのもそれほど難しいことではないのです。






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