ボジョレーヌーボーとその後のパリジャンの暮らし | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

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辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

テロがあったせいか

今年はボジョレーヌーボーの話題を

ニュースでも新聞でもほとんど聞かなくて

週末に、ふと立ち寄ったスーパーで

ひっそりと並んでいる

ボジョレーヌーボーを見て

11月19日の木曜日が

解禁だったことに気づきました。




せっかくだから飲んでみようと

1本買ってみました。



少しだけ冷やして飲んでみると

フルーティで美味しい。



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このところ重めのワインを

飲む機会が多かったので

軽やかのボジョレーの

瑞々しい葡萄の色や香りが

新鮮に感じました。




スーパーで5ユーロくらいの

ボジョレーヌーボーですが

美味しかったので

翌日、追加で3本ほど

買ってきました。



ボジョレーヌーボーとは

関係ありませんが

フランスの朝のラジオで

聞いた話では

テロ以来、パリジャンの

日常での消費が増えているそうです。



あの事件で

いつどこで何があるかわからない

世の中なので

今を大切に生きようと

今まで将来のために

節約していた人も

ずっと欲しかったものを買ったり

カフェやレストランで

家族や友人たちとの

ひとときを楽しんだり

日々の一瞬一瞬を

大切な人と仲良く幸せを感じて

過ごすことに重点を置くように

なってのではないかということでした。



また、電車やメトロに乗って

どこかに遊びに行くよりは

家に近くのレストランやカフェ

で飲んだり食べたり

近所のちょっと高級な食料品店で

ちょっと贅沢なお惣菜を買ったり

地元での生活を楽しむ人が

増えているとのことでした。



いざという時のため

将来のため

老後のため

まだ来ない未来のために

貯金をし、今を我慢して

いつか、いつか

いつか行こう

いつか食べよう

いつか楽しもう

と思いながら

今の楽しみや幸せを我慢して

暮らしてしまうことが

真面目な人の中には

多いかもしれません。


でもそのいつかが来る前に

年をとって

自由に動けなくなってしまったり

食欲も味覚も変わってしまったり

欲望も情熱も冷めてしまったり

するかもしれません。



ある程度の蓄えはあったほうが

精神衛生上

良いと思いますが

人生は

まだ来ぬ未来にあるのではなく

今、この一瞬にあるということを

忘れずに

毎日の暮らしを丁寧に

小さな幸せを積み重ねながら

生きていきたいと思う

今日この頃です。