センター試験前の悪夢 | ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

ミカリュス ブルガリスの心の薬箱

辛い恋とはさようなら。自分らしく幸せに生きる処方箋をフランス・パリから綴っています。

センター試験まで1ヶ月を切った頃から、いろいろな悪夢を見るようになったルカリュス。



その頃、ちょうど私も日本にいて、センターの過去問を一緒に問いたりしていたました。
(はい、放っておけばいいのは分かってます。普段1万キロも離れているので息子をかまいたくてしょうがなくて。。。)

私は眠くてギブアップして先に寝るのですが、翌朝、ルカリュスが起きてくると冬なのにびっしょり汗をかいてすごい嫌な夢を見たと言うことが何回もありました。

たいていはマラソンの夢で、走っても走ってもゴールに辿り着かない、後から来た人にどんどん抜かされていく夢や、走れば走るほどゴールが遠のいていく夢でした。





その中で、ある夜の夢が怖かった。

聞いた私も背筋がぞっとするような怖い夢。




場面は、朽ち果てた廃墟のような建物の中。
その建物は、獲物を狙う多数のゾンビに囲まれていて、ついにどこからかゾンビたちが中に入ってきたのです。


建物の中にいた人たちは、誰かが地下に逃げろ!と叫んだことをきっかけに、エレベーターに殺到。


その中にひとり、操り人形のように踊りながら、そして何かを歌いながらみんなについてくる奇妙な人がいました。


よおく耳をすましてみると、こんな歌を歌っています。



だーれが最初に死ぬのかな?

だーれが最初に死ぬのかな?



しかもこの奇妙な人物は、日本語ではなくてフランス語で何度もこのフレーズを繰り返していたのです。





そして、殺到した人々によってエレベーターはすぐに満員になり、ドアが閉まろうとしているところに、



だーれが最初に死ぬのかな?



とフランス語で歌いながら入ってきて。。。




そのとたん、エレベーターの重くて固いドアが閉まり。。。




その様子を外から見ていたルカリュスが聞いた最後の言葉は、



僕だった。(これもフランス語で)



そしてその人はドアに挟まれて、粉々に砕けてしまったそうです。



その直後に、目が覚めたルカリュスは、あまりの生々しい映像と、奇妙なフランス語の歌がしばらく頭から離れないと言っていました。






高校3年間、あれだけさぼっておいて、こんなギリギリにスパートかけたって、知識と練習量のどっちも追いつかないで焦るよね。

自業自得というか、ちょっとは薬になったのではと思っている私です。