つい先日、明るい日差しと爽やかな空気の中、母と駅前まで買い物に行った。

途中で歩道の脇の植込みにとても小さいけれど薄紫の花を咲かせた雑草が風にそよいでいるのを見つけた。


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母は「これなんだろうね」と言って、一本抜いた。

しばらく歩いてから「一本じゃ寂しいから、もう少しもらっちゃおうかな」と全部で5本摘んで、そのまま商店街へ向かって歩いていった。


商店街の入口にあるミスタードーナツに通りかかった。

「たまにはドーナツ食べたいね」

母と意見が合って、二人でお店に入った。

まだ午前中の早い時間だったので、店の中は空いていた。

あれもいい、これもいい、と2人でゆっくりドーナツを選んだ。


レジで会計を待っている間に、ふと母が手にしていたさっきの雑草を見ると、もう先の方がクタッと萎れてすっかりお辞儀をしてしまっていた。

「あぁ、摘んだばっかりなのにもう萎れちゃったね」

「あらぁ、早かったわね」


支払いを済ませると、レジのお姉さんが言った。

「あの、ナフキンを水に濡らして持って来ましょうか?」


「え?」

あまりに思いがけない言葉だったので、私はお姉さんが何を言っているのか解らなかった。

お姉さんは私と母の会話を聞いていて、萎れた雑草を水で濡らしたナフキンで包んで行ったらどうでしょうと申し出てくれたのだった。


どこから見てもただの雑草にしか見えないものにそんなに親切な事を言って下さったことに驚いてしまったこともあり、またドーナツ屋さんでそんなことまでしてもらっては申し訳ないと思い、折角のお申し出は「大丈夫です」と冴えない言葉でご辞退したが、お礼を言って店を出てきた。


こんな優しい方もいらっしゃるってビックリしませんか?

本当にありがとう。



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今日の一句 「雑草が 取り持つ縁に 花が咲く」


東京では月曜の大雪がなかなか溶けず、氷になって歩道の脇に残っている。

氷は表面がツルツル、滑るから気を付けて。


さて、以前は冬になるとよく風邪をひいていた私。

中でも、朝起きるとのどが痛くなっていて、そこから風邪が始まることが多かった。

しかし、二、三年前に友達から教えてもらった「風邪をひかない寝方」を実践してからはあまり風邪をひかなくなったので、ご紹介しよう。


ポイントは寝ている間にのどを冷やさないようにすること。

①タートルネックを着て寝る。

②使い捨てのマスクを(鼻は覆わず)口だけ覆って寝る。


私は綿のタートルネックTシャツを着て、首の部分は折らずに伸ばし、できるだけ首の広範囲を覆うようにしている。

そして、マスクは鼻も覆ってしまうと寝ている間に息苦しくなってマスクを外してしまう為、口だけ覆って寝ること。

こうするとマスクの中でのどの粘膜が渇かず潤ったままでいられるので風邪をひきにくくなるのだ。


忘年会や新年会、何かと集まりが多いこの季節、具合悪いのに付き合わなきゃならないのは大変だもの。

寝ている間にのどが痛くなってしまう方は是非お試し下さい。

年末のある日、ピグ友のSさんが突然一覧表から消えていた。

つい前々日まで毎日水遣りに来てくれていたのに・・・

部屋を訪ねようとしたら「このユーザーは退会しました」と表示された。


Sさんは大阪の方で、大阪弁や大阪の食文化などを教えてもらった。

私はネイティブ大阪弁スピーカーSさんの問い掛けに、自分のバッタ大阪弁でどう返して笑いをとるか、とても楽しみにしていた。

また、家で気軽にタコ焼きを作る時はタコの替わりにちくわをいれることなど聞いて非常に面白かった。



Sさんとはお互いPCに向かう時間帯が違うので、あまり頻繁に会うことはなかったが、ある時こんな話をしたことがあった。

「ピグの庭に来てくれる人の中でも、ひと時話したり親しくなっても、ふと気づくとお手伝い帳から消えてしまっていることがあるでしょう? 時間の流れと共に人も流れていってしまって、あれ?そう言えばあの人はどこに行っちゃったんだろう?って思う。そういうところが人生と似てるよね。」

そんな話をしたSさんが急に消えてしまうとは思ってもみなかった。


ピグ友さんの中には、お休みしていて時々戻ってくる方もいらっしゃる。

何もいきなりキッパリ退会しなくても・・・

私はこの突然の出来事にかなりゲンナリした。

今は新しく庭に来て下さる方に話しかける気力もない。



人生には思いもしないことが起こることがある。

Sさんにいきなりピグどころではなくなるような事が起こったのだろうか。

それとも、ちょっと疲れてしまっただけなのだろうか。



Sさんの幸せを祈る。


どうして今ごろになって、幼稚園の時のことを思い出すんだろう?

幼稚園の頃のお話、第5弾。



幼稚園に行っていた頃の、ある雨上がりの午後。

母は向こうの部屋で三才年下の妹をお昼寝させながら一緒に寝てしまっていた。


私はつまらなくなり、ふと窓の外を見ると大きな虹が掛かっていた。

雨上がりの虹は気持ちよさそうに空に広がり、窓からこちらを覗いていた。


「あの虹の根っこってどうなっているんだろう?」

そう思ったら、地面から虹が生えているところをどうしても自分の目で確かめてみたくなった。

ちょうど虹の片側の根元は仲良しのミホちゃんの家の方だ。

ミホちゃんの家の方ならよく行っているからわかる、行ってみよう!

私は踊りだす気持ちを押さえながら、母と妹を起こさないよう、起きた母に止められないよう、静かにドアを閉め、飛ぶように階段を下りて行った。



一目散にミホちゃんの家を目指して駆けて行った。

走って、走って、走った。

でも、どうしてだか中々虹の根元に近づかない。

すぐ近くに見えたのに、おかしいな。



ミホちゃんの家まで来たのに、虹の根元はまだまだ遠くの方に見える。

もうそこから先はあまり行ったことがない場所だ。

それでも虹に向かって、見慣れない家々が建ち並ぶ住宅街の通りを進んで行った。

見慣れない子供達が遊んでいる。

段々心細くなってきた。

歩みが遅くなる。


虹に向かう気持ちより、見知らぬ景色に囲まれる怖さがどんどん大きくなってきた。

「おうちにかえりたい」

私はいきなり踵を返して、今来た道を反対に家に向かって走り出した。

振り返ったら、怖いものに捕まりそうな気がして来た時よりも真剣に走った。



家にたどり着いた時、日常の風景に戻ってこられてほっとしたのを憶えている。



先日母に虹の根っこを探しに行ったことを話したら、「そんなことしてたの?」と母は驚いていた。

一人で遠くまで行ってしまったことを怒られると思ったのか、自分の冒険を秘密にしておきたかったのか、当時の私はどこに何しに行ったのか母には黙っていたようだ。



虹を目指して一人で走って行ったあの時、私は小さな冒険家だったと思う。

あの時以上に興味のあるものに対して、後先考えず真っ直ぐに向かって行ったことがその後あっただろうか・・・、大人になった私は時々そう思い返すのだ。

いけばな教室で生けたお花を写真に撮り、記録のつもりで残している。

少し寒くなったらいきなり風邪をひいてしまい、文章にまとめるのが遅くなってしまった。


今回のお稽古花材はホトトギス。


ホトトギスは漢字で書くと「不如帰」、「杜鵑」、「時鳥」と何通りかの字がある。

花を見ると蘭のようにも見えるがユリ科の植物。


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花を拡大してみるとクドイ感じもしてしまうが、ひとつひとつの花はとても小さいので全体的にみると渋い花材である。


草ものなのに矯めが効く(力を加えて曲げることができる)ので、思ったより形を作りやすい。


こちらが出来上がりの作品。

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先生が「ホトトギスのお生花ならきっとこれが合うと思うわよ」と言って籠を出して下さった。

籠は夏の器のように思っていたが、ホトトギスの渋くて軽やかなお生花を味わい深いものにしている。

先生、ありがとうございました。