少し離れた場所で捕獲器に入ってしまった野良猫ニゲールくんは、ご近所さんの縁の下でニゲナイくんになり、晴れて地域猫になることができた、とお伝えしてから早一年。
餌をお渡ししていたご近所さんにその後の様子を聞きに行ったところ、もう来てないわよ、と言われたのが去年の11月でした。
その後、付近を捜し、聞き込みもしましたが、ニゲールくんが戻ってくることはありませんでした。
ニゲールくんは、比較的早い段階で、ご近所さんの縁の下を去って行ったようでした。
何か、猫にしかわからない事情があったのでしょう。
ご近所さんも全く気にされていないご様子でしたので、それ以上お話を聞くことは断念しました。
餌やりをご近所さんにお任せしてしまった後悔と、ここに連れてきたのが間違いだったのでは…と、常に後悔がつきまとう一年でした。
今日の夕方、別件の野良猫の事で、個人的に猫を保護していらっしゃる方のところに伺い、ついでにニゲールくんの写真を見てもらったところ、
「ベランダに来ている猫ですよ」
と言われ、見せていただくと、そこには確かにニゲールくんの姿がありました。
ニゲールくんはその困ったような表情から、『こまちゃん』と呼ばれていました。
もう一年前から入り浸っているそうで、ご近所さんの縁の下から速攻で移動していたことがわかりました。
時々我が家に現れる未去勢のオスも、そのお宅のベランダに居着いていて、ふたり仲良く過ごしている様子を確認できました。
元ニゲールのこまちゃんは、実は猫が大好きで、懐いた猫と一緒にいると、逃げることなく触らせてくれるとのこと。
思い出してみると、ニゲールくんがまだ我が家の玄関先にいた頃に、外の窓枠に張り付いて、家の中の猫たちをじっと見ている時がありましたっけ。あれは、うちの猫たちと遊びたくて覗いていたのかもしれません。
猫は、掛け値なしで猫を案じてくれる人間がわかるのでしょうか。
そう思わざるを得ない出来事でした。




