2016年春に保護して、2018年の秋、腎不全で亡くなった猫ちゃんの素性がわかりました。
ブログのアイコンにしている猫ちゃんです。
ブログを見てくださった元飼主さんがアイコンに気がつき、何年か前に家出をした猫ちゃんだったことが判明したのです。
元の飼い主さんに向けて、彼女との記録をのこすことにしました。
人間の道だと歩いて10分、人間の道を無視すると150m程離れたお家で暮らしていましたが、2014年頃に家出をしたのだそうです。
飼い主さんは長いこと近隣を捜索し続けたそうですが、結局見つけることができませんでした。
なぜなら、人間の道としてはメイン通りからかなり奥まった細い道であるのと、この通りの常住者の多くが猫に好意的で、猫ちゃんにとって居心地のよい場所だったから、だと思います。
藪睨みの目つきから、我が家ではヤブちゃんと呼んでいました。
時々うちにもやってきて、カリカリを食べていましたが、向かい側のお宅で寝泊まりしているようでした。
ある朝、あまりに大きい声でご飯をねだったヤブちゃんは、お向かいのご主人にこっぴどく叱られていました。
ほどなくして我が家へ逃げてきた彼女に、あんなおっかないおじさんとこ行かないで、うちにおいで!と言い聞かせ、玄関に専用のお家を作ることにしました。
間もなく、賢い彼女は、玄関の反対側にベランダがあることを把握し、家の中に猫がいる事も突き止めて、玄関のお家ではなく家の中に入れて欲しい、と要求するようになりました。
首輪は、玄関にお家を作った時に装着したものです。
2016年の春、1か月のケージ生活後、血液検査を経て、晴れてお家の猫になりました。
ヤブちゃん改めやすこちゃんは、初日から先住の姐さん猫のことが大好きで、常に小判鮫みたいにくっついて行動していました。
同じ年の夏、痩せこけた黒猫が玄関に現れた為、ベランダで餌付けをすることにしました。
その日やすこちゃんは、我が家に来て初めての「シャー」を発動します。
黒猫は出産後間もなく捨てられたのか、お乳が滴りお腹がたるんでいました。
なぜかゴミ袋が大好きなやすこちゃん。
保護した時点で腎臓の数値が悪く、なるべく気をつけるようにしていたのですが、保護施設のお手伝い等で忙しくしていた頃、やすこちゃんの病気が悪化していて、私はそれに気付くことができませんでした。
獣医さんからは覚悟するよう言われていましたが、病院での看護のお陰で、やすこちゃんの病状はだんだんと回復し、1週間程で退院することができました。
それからは毎日朝晩の皮下点滴生活開始です。
補液がヘタクソで、頭に点滴液が溜まってしまった事もありました。
この写真は点滴が上手に出来て、やすこちゃんが褒めてくれた時のお顔です。
9月に入るとやすこちゃんは殆ど歩けなくなってしまい、トイレもできなくなりました。
ご飯も食べていなかったことが気になり、仕事の合間に家へ帰って補液をしようと抱きかかえたとき、腕の中で大きく息をはいたやすこちゃんは、動かなくなりました。
ひぐちゆうこ先生の絵を模して、やすこちゃんをモデルに作った看板です。
今はやすこちゃん、こんな感じで、虹の橋で待っててくれるのでしょうか。
赤いタイツは履かないかな。
やすこちゃんが亡くなってから、近隣のお宅に写真を持って尋ねてまわったことがありました。
しかし目撃情報すらありませんでした。
それもそのはず、完全室内飼の猫ちゃんだったのですから、目撃されるわけがなかったのです。
元のおうちでは女子会が出来なくて、それで家出をしたのかな?と思いました。
それくらい、女子3人は仲良しで、いつも一緒に寝ていました。
ブログを立ち上げるときに、他でもないやすこちゃんの顔をアイコンにしたのも、やすこちゃんから元のおかあさんへのメッセージだったのかな。
本当のお名前は、セナちゃん。
うちでは、やすこちゃん。
セナやすこ、瀬名やすこ?
なんか、素敵な女子っぽい!