私たちの活動では、出産後と思われる雌猫が捕まった場合は手術を断念しその場で母猫をリリースしますが、出産直前の母猫を捕獲した場合、捕獲器の中で出産しない限り堕胎手術をお願いしています。

獣医さんの技術が高いことと病院でのケアがしっかりしているのでお願いできることなのですが、一番の要因としては、産まれた子猫を保護し飼養する体制を取れていないことにあります。

 

 

不妊去勢手術後にリリースする予定でも、面倒を見ている方が亡くなったり怪我や病気で戻せなくなり止む無く保護した猫達がいるため、改めて新しい命を受け入れることができないのです。

堕胎手術は命を殺してしまう残酷な行為かもしれませんが、いま現在保護している猫達を犠牲にしたくはありあせん。実際に辛い猫生を経てきた猫達を助けられないのなら、そもそも保護なんてしない方がいい、とも思っています。

 

 

動物愛護推進員の方からは、なるべく妊娠前に捕獲し手術をするよう厳重注意を受けています。それはもちろん猫への負担を少なくするためでもありますが、堕胎手術をしてくださる獣医さんやスタッフの方々が、毎回どれだけ胸を痛めていらっしゃるか、深く考えるように、という思いやりの注意でした。

 

そして今日も、お腹の大きい猫を捕獲し、病院へ連れて行くのです。

 

生命の神秘を味わうこともなく、産まれていない猫を犠牲にする、そんな辛い選択を強いられる憂鬱な春が、またやってきてしまいました。