昨日のブログで、保江邦夫さんの『願をかなえる「縄文ゲート」の開き方』という本で、馬も神様と繋がっているから私はこんなにも馬を愛しているのだと感るのだ書きましたが、馬繋がりで思い出したエピソードを
「馬は神様」ではなく『競馬の神様』のお話です
今の若い方は知らないかもしれませんが、「競馬の神様」と言えば、故:大川慶次郎さんです。
生涯に4度パーフェクト予想をされたと言われております。えー、競馬は1日に12レース行われますが(JRA)、そのすべての馬券予想を的中させた方なのです
実は私、女子高生の頃から競馬が好きでした(女子高生の頃もあったのよ)。
けれども当時は全然競馬がメジャーじゃなくて、周りの誰とも話が合わず
今みたいにネットでチャチャっと情報が入る時代でもなかったので、日曜日の3時に観る競馬中継が大切な情報源でした。
ギャンブルとしての要素が強い競馬ですが、パドックで周回する馬を見ながら慶次郎先生が語るパドック解説に、そうやって馬の調子を見るんだ…とか、レースには展開ってものがあってレースの流れが速いとか遅いとか、逃げ馬とか最後の切れ味とか騎手の駆け引き…などなど、さまざまなことを教えてくれる慶次郎先生にすごく憧れるようになったのです。
いつか一緒にお仕事できるようになりたいな。それが当時女子高生だった私の夢の一つでした
それから約10年の後、なんとお仕事をご一緒する機会が
そしてある日、慶次郎先生がいる競馬新聞社のケイシュウへ伺いました。といっても、そのときは競馬新聞を受け取るだけの予定でした。
金曜日の午後で、土曜日の競馬新聞も刷り上がり少しまったりとした雰囲気の社内。
事務の女性の方に「社長が上でお待ちなのでそちらへどうぞ」と言われました。
行ってみると慶次郎先生が「この前はありがとう。お礼にコーヒーをご馳走してあげよう」と近くの喫茶店へ電話でオーダー
コーヒーって出前できるんだ…とこの時初めて知りました(笑)。
あ、ちょっとお仕事でね私が手配をしたことがありまして、そのお礼でした。
この部屋、編集部の上にある特別な部屋で、競馬新聞の馬柱に予想をする花形の人たちだけがいる場所でした。
競馬新聞って馬の名前の下に◎〇△とか印がありますよね。その印を打つ人たちで、あそこに予想できるのってその競馬新聞の人気予想家だけなのです。
その部屋に通されて、ポツンと座る20代のお嬢なわけですよ
緊張しながらもコーヒーをいただいていると、慶次郎先生が一言
「桜花賞はどの馬を買うんだい?」
ヒーーーーーー
この競馬新聞社の重鎮ばかりがいる部屋で、ひよっこの私に今聞く???
しかも、土曜日の予想も終わって皆さんまったりしている中、この会話聞いてますよね絶対
もうね、まさにがまの油
ど、ど、ど、どーーしよーーーー
意を決して「○○を買おうかなって思ってます」なんつって可愛く答えてみたんです。
そうしたら
「あの馬はね~」とテレビそのままの慶次郎節が。
確かレース展開と馬場状態などから考えるとちょっと難しいと思うねみたいな内容だったと思います(うろ覚えだけど 笑)。
緊張と生で解説聞けるうれしさとで「それでは、桜花賞は先生がお勧めする△△にします!」って言ったのよ。
したっけさー
「君ね、信念を曲げちゃいけないよ」
撃沈ですわ(大笑)。
そんな思い出が蘇ってきたのでございました
それと、著者の保江邦夫さんのお写真見て「あ、ぱぱ天使に似てる」って思ったんです。
でも実際は顔がってよりも、目から出ているエネルギーなんだと思います。建築家の隈研吾さんもそう感じるの。
そして、きっとおもしろいこと大好きなんじゃないかなってことも。それこそ少年のようにうひゃひゃひゃひゃーって笑えることが大好きなんじゃないかなー。
保江先生にもいつか会ってみたいなー