いつものSTBセミナー、今回は渡辺睦樹さんのplay&talkでした。
エレクトーン界でもクラシック分野の第一人者である
渡辺先生が今回主に演奏なさったのが、
1500年代以降の時代のヨーロッパのオルガニストたちの作品のアレンジです。
他のどの楽器よりも古い時代から早くに発展したオルガン。
1500年代といえば、日本は戦国時代~江戸時代の初期ですよー。
そんな昔からオルガニストとして活躍していた人たちがいたこと、
やっぱりヨーロッパの音楽の歴史と伝統は深いですね。
1500年代~1600年代冒頭にかけて活躍したイタリアのガブリエーリ、
1600年代に北ドイツ・オルガン楽派の巨匠と呼ばれたブクステフーデ、
そして1900年代前半のフランスのアラン。
……どの名前も、私は今回初めて知りました(;´▽`A``
先生が演奏なさったのは、
ガブリエーリ『第7旋法による8声のカンツォン第2番』
ブクステフーデ『シャコンヌ ホ短調』
そして、アラン『ドリア旋法のコラール』
セミナーの映像はもちろんここには載せられないのですが、
偶然You tubeで同じ演目を演奏しているコンサートの動画を
見つけたので、貼らせていただきますね。
この中で、先生は同じ曲を演奏なさってますので。
(1曲目がガブリエーリ、2曲目がブクステフーデのシャコンヌ、
そして4曲目がアランのコラールです【17分15秒くらいから】)
エレクトーンプレイヤーとして
この楽器を通して表現されているのですが、
まるで魂が浄化されるかのような、妙なる響き。
美しい音楽!
私は個人的にはシャコンヌに心動かされました。
コラールを演奏している先生はまるで
色とりどりの気(オーラ)の中で
瞑想するお坊さんのようです。
以前、ドビュッシーの「沈める寺」を弾いている渡辺先生も
同じように見えました。
こういう世界は、まさにこの方の真骨頂ですね~。
それにしても、プロのプレイヤーの先生方は
まるで魔法のようにいろいろな音をこの楽器から
引き出して空に解き放ってくれます。
ところで、シャコンヌ ホ短調の譜面、もらってきたんだけど…
弾けるかな。
弾けるようになるに何か月、いや何年かかるか(笑)