『なぞとき美術館』/ルーシー・ミクルスウェイト 他 | あんなこと本のこと
- Lucy Micklethwait, 高階 絵里加, 高階 秀爾, ルーシー ミクルスウェイト
- なぞとき美術館―たんけんしよう
ふだん、どんなふうに絵を見ていますか?
薄いけど、ちょっと大判なこの本。
実は、とってもおもしろい本なんです!
ゴッホやルソーなどの画家の絵が見開きひとつずつ、
全部で13枚紹介されているのですが、
ただふつうに解説されているわけではありません。
ひとつの絵に対して、
左のページには絵から一部分を抜き出してあり、
それに対する質問があります。
右のページには、一枚の絵がきちんと載っていて
答えや、説明があります。
例えば、
フランスの大使が手に持っているものは何でしょう? とか
つぼのなかには何が入っていると思いますか?
など、答えがある質問もあれば
このパーティーに出ていたら、どんな音が聞えると思いますか?
- ふたりが着ているぜいたくな服はどんな手触りがすると思いますか?
など、明確な答えはなくて
自分で想像するものなどがあります。
私は今まで絵を見るときは、
細部を細か~く見るというよりは、
全体を見て、その雰囲気で楽しんでいたのですが
この本に質問されると、ふだんは見ることはなかったであろう
背後の細かい物だとか人だとかを見て
新しい発見をしたり
そこからいろんなことを想像して楽しんだり
という、絵の見方を学びました。
そういう絵の見方を教えてもらって
意識的に見てみると
これがまたおもしろい!
まるで絵の世界に自分が入って、
自分の目や鼻や耳、肌で、本当にその世界を
探検しているような気分になります。
この本は児童書ですが、
こういう絵の見方を早くから子どもが知っていれば
絵画に対する興味も変わってくるだろうし、
他のことにも好奇心を持って接するきっかけに
なるんじゃないかなぁ、と思いました。

