クロールで手を廻す速さ。一般的に“テンポ”って云いますが、一流選手は手を一回廻すのにどの位の時間が掛かっているのでしょうか? 大雑把に…、長距離で1.5秒に一回。短距離だと1.0秒とか。 マスターズ大会の様子を何となく拝見していると2.0~3.0秒に一回。 かなりの違いです。マスターズ大会に於いても目立つような速い選手は1.5秒に一回程度のテンポで泳いでいます。 泳ぐ技術が同じだとしても、手を一回廻すのに1.5秒と3.0秒と。自ずと大きな差となって現れます。 では、再び、水中で前かがみになってクロールのプル。右、左、右、左、右…で30回ずつ計60回。スカスカと空かきにならないように、一か き毎力をこめて…、 右、左、右、左、右…で30回ずつ計60回。 何秒掛かりますか? 目安は45秒。え?そんなに速くなかった? じゃあ、もう一度。片手一かきに1秒の速さで30秒。1.5秒で45秒。一かきに2秒掛かると60秒です。 目標は45秒。遅くても60秒以内ですね。 どの程度スカスカと空かきになっていないかにも拠りますが、45秒程度で廻せれば、実際の水泳中でも一かきあたり2.0秒のテンポで泳げる 可能性が大。 マスターズスイマーとしては、2.0というテンポはかなりのものです。 先ずは、2.0秒のテンポがどの程度の回転なのか? 普段の自身のテンポがどの程度のものか? 計測してみては如何でしょうか? 何も専門的に計る必要はありません。 例えば、25mの距離を30秒で泳いだ。その時のストローク数が左右各15回で計30回なら、テンポは2.0です。 正確にはスタート時の蹴り出しの距離や時間を考慮に入れるべきですが、先ずは大雑把に泳速÷ストローク数=テンポ。
マスターズの水泳大会は多くの方が25mとか50mに参加されます。
一般的には25mで20秒、50mで40秒程度の方が多いのでしょうか?
大会での好タイムを期待するためには、20秒、若しくは40秒程度をある程度のスピードで泳ぎ切る持久力が非常に大切です。「持久力?」と感じる方も多いかも知れませんが、おじさんやおばさん、おじいさんやおばあさんにとっては持久力です。
例えば、水深1m程度の水中で前かがみになってクロールのプルの動作を遣ってみましょう。顔を上げたままで結構です。一かき毎力をこめて…、右、左、右、左、右…。先ずは左右30回ずつで計60回。半ばを過ぎると途轍もなく疲れてきます。後半の30回は紛れもなく持久力です。技術レベルや泳速にもよりますが、この60回が50mと考えると良いでしょう。
最後は腕も肩も、心臓もかなりの疲労感。
其処で診断。何がキツイ?テンポ(回転の速さ)が 落ちた?それともかけなくなった?或いは両方?
短距離種目はスキルよりパワー。一かき毎のかく力とテンポ。
一かき毎のかく力を高めるより、テンポで勝負するほうが即効的です。
では、次回は具体的なテンポの考察を…