おはようございます、大阪の俳優みぶ真也です。
面白い映画を作るのは、脚本家です。
脚本が同等な場合は、監督の力量で差異が出るでしょう。
出演者は、基本的に道具に過ぎません。
但し、稀に演技が脚本の狙いを超えることがあります。
「欲望という名の電車」の粗野な男は、マーロン・ブランドの存在感によって観客が感情移入すべきヒロインを霞ませてしまいました。
ジョン・サクソンのB級アクションとして書かれた「燃えよドラゴン」は、ブルース・リーの演技とアクションで不朽の名作になりました。
ブルース・リーが脚本・監督を兼ねた「ドラゴンへの道」が放送された時、川谷拓三さんに主人公タンロンのアテレコの依頼が来ていたそうです。(息子さんで俳優の仁科貴くんからの情報)
「ブルース・リーを崇拝しているから」
という理由でお断りしたとのこと。
美談ですね。
その川谷さんが「県警対組織暴力」で松井卓を演じた時も、脚本の狙いを超える素晴らしい演技でした。
こういう作品を見ると、「作品の中では、所詮、俳優は道具の一つに過ぎない」という我々がしばしば感じる諦めが吹き飛んでしまうものです。
宇宙葬とは