おはようございます、大阪の俳優みぶ真也です。
先日、WHDジャパン映画の宣伝部の方から連絡があり
「みぶさん、頭ツルツルにしたからキャッチフレーズを“Jホラーのマーロン・ブランド”から“Jホラーのユル・ブリンナー”に変えときましょうか?」
とのこと。
「いや、それなら怪談の貞水師匠がいますし…織田無道先生とかも」
一龍斎貞水師匠
「でもね、純粋な俳優でホラー趣味のハゲ坊主というとみぶさんの他には…」
「ハゲ坊主って、あんた」
「あ、いやいや、申し訳ない」
「もうしわ『毛ェ』ない?」
「失礼。つい、口がツルッと滑りまして…」
ユル・ブリンナーというと、1970年代にティーンエイジを送った者にとっては名作西部劇「荒野の七人」のリーダー格、従えていた残りのガンマンが(ブラッド・デクスターを除いて)後に全員スターになったという偉人です。
ブリンナーは西部劇、スパイ物、SFなど様々なジャンルの作品に出演しましたが、役柄はいつも一緒「王様と私」のシャム王のキャラクターと髪型(?)のまま俳優生涯を終えました。
どんな役を演じても、胸を張り、両足をド~ンと開き、ギロリと相手を睨みつけて、凸凹頭をギラギラ光らせながら、悪党であれ、怪物であれ、運命であれ、堂々と受け止めるというハリウッド映画には他にないヒーローでした。
ジピシーの母と、ロシア系スイス人の父から生まれたと言われますが、当初は「京都生まれの日本人」とされていたそうです。
そして、どれが本当かは分かっていません。
ジャパニーズ・ホラーとか、「日本のユル・ブリンナー」という名称は、彼が日本人だったとしたらとても奇妙な称号ということになります。