俳優 もう一つのプロ意識 | みぶ真也 の 職業:怪談俳優

みぶ真也 の 職業:怪談俳優

浪速のユル・ブリンナー

おはようございます、大阪の俳優みぶ真也です。


TVにもCMが徐々に戻ってきました。
ACジャパンだけでCM枠を埋めていた間、民放TVは広告収入なしで無償で報道を流していたのです。
NHK以外のテレビ局はスポンサーが出資するお金で番組を作り、スポンサーはその合間のCMで自社の宣伝をするというシステムで成り立っているというのはご存知だと思います。
従って、出来るだけ視聴率の高い番組を作り、スポンサーに高額を支払って貰うのがプロのTVマンです。
しかし、不特定多数に情報を発信するという性質から、公益性の点でもプロでなければなりません。
今回のような大きい災害があった時、自局の利益より急を要する報道を優先するという姿勢の徹底です。


同じことはタレントにも言えます。
地震発生後、2人のアメリカの芸人がそれをネタにしたジョークを作りましたが、被害の大きさが明らかになると慌てて謝罪しました。
我々役者の場合は、演出家の指示に従って演技という技術を使って作品を作るのがプロとしての普段の仕事です。
ですが、やはり、メディアであれ舞台であれ不特定多数の前に名前と顔を出して表現するわけですから、公人としてのプロという立場を持っています。

常々反社会的な言動が目立つ俳優でも、今回のような時には「募金してきました」「節電に心がけています」と社会の規範になる姿勢を示すことが多い。
そうあるべきです。
さらに、不安を煽ったり風評被害を招く恐れのあることを公の場で話したり、ブログに書いたりする人もいません。
「○○を買いだめしました」「放射能が心配なので○○県産の野菜は捨てました」「本当に安全な値なんでしょうか」「政府の発表は本当なんでしょうか」などと一般の人は平気でつぶやいたりしてますが、プロ意識の低い人は別にして、我々には口が裂けてもいえないことです。
虚像の膨張を利用して仕事をしている芸能人であればこそ、自らの言葉の影響力を知っているからです。

「地震があってよかった」「津波は天罰」と居酒屋で同僚と無責任に話すように発表する政治家の方が、公人といてのプロ意識は低いのではないでしょうか。



大阪府議会議長が震災を「天の恵み」
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/topics/news/20110322-OHO1T00060.htm






ラジオ関西AM558khz
「ヒロノツトムの走れタコ!」(火曜24:00~24:30)
3/15分 you tubeにアップされました。
不思議ドラマ「みぶ真也の深夜のみぶ」は中編後半です。

前編
http://www.youtube.com/watch?v=IKG82fX-_RA

中編


後編
http://www.youtube.com/watch?v=rimGQIGUu-k