新年明けましておめでとうございます
残り4ヶ月の平成31年の第一弾は・・・
昨年9月20日~24日まで、東京中野劇場MOMOで開催された、ハグハグ共和国第32回公演『おとながたり』を紹介させて戴きます
観劇には行けなかったのですが、年末に発売されたDVDを拝見した感想などを、批判を恐れずに書き綴ってみたいと思います
最初はザックリとあらすじから・・・
物語は昭和32年の遊郭「土岐屋」が舞台
同年4月1日に施行された「売春防止法」によって、廃業を余儀なくされる楼主や遊女達、彼らに関わる人達の人間模様を描きます
象徴的に唄われる童謡『かごめかごめ』
「本当は怖い童謡の都市伝説」のひとつに数えられているように、この童謡は遊女の悲哀を表していると言われます
かごめ(籠目)とは、遊女の部屋に掛けられた簾のこと・・・
かごのなかのとり(遊郭に囲われている遊女)はいついつでやる(何時になったらこの地獄を抜け出せるのか)・・・
=中略=
最後の「後ろの正面だあれ」は、次の相手は誰だろうという意味・・・
果てしない遊女の悲しみが唄われているのです
※解釈には諸説あります
物語では、この童謡が実に効果的に使われていて観る者の心に深く突き刺さります
ハグハグ共和国さんの音楽といえば、従来作品のほとんどが劇団副代表である月野原りんさんのオリジナル曲なのですが、今作品はオープニングのドヴォルザーク新世界第2楽章といい、オクラホマミキサーといい、従来にない選曲になっていて、新しい演出を感じましたね
エンディングに流れるのは、りんさんの「はながたり」
優しい歌声と美しいメロディはりんさんならでは・・・いいですね
もうひとつ感じたのが・・・
テンポの早いセリフ回しがハグハグさんの特徴と思っていたのに、今回はセリフのやりとりに絶妙な『間』があり、発声の抑揚も実に心地よく聞こえましたので、これもまたハグハグさんの新境地と思われとても良かったですね
思うがままに書き綴ったのであらすじにはなっていませんが、次回から写真を交えて物語を紹介していきたいと思います