東南アジアのボルネオ島だけに生息するテングザルが、一度のみ込んだ若葉などの食物を再び口に戻してかみ直す「反芻」と呼ばれる行動をすることが京都大学霊長類研究所の調査で分かったそうです。
ウシの仲間で見られる反芻が霊長類で確認されるのは初めて。
2000~01年と05~06年の2回、ボルネオ島でテングザル計194頭の生態を調査し、この結果、子どもから成獣までの少なくとも23頭が採食後、樹上で反芻している姿を観察したそうです。
当初、「霊長類の反芻はありえない」として学術誌への掲載は却下されたそうですが、撮影ビデオを分析した結果、かみ砕いた葉の塊をのどをふくらませて口まで戻し、かみ直す様子が改めて確認できたといいます。
テングザルは、頭部や背面、四肢のねもと部分は赤褐色、腹面や腰、四肢、尾は灰色の体毛で覆われています。特徴としては、手足の指の間には水かきがあり、鼻は長く伸びるそうです。
日本国内では、よこはま動物園ズーラシアで2009年から飼育をしており、唯一テングザルのいる動物園です。