入院してしまう3日前の日曜日、いつも帰り辛くなってしまうので、母が寝ているうちに帰宅しようと駐車場に車を取りに出た。
母は趣味のガーデニングを、駐車場の両脇でやっている。
その頃、家から30メートル程の駐車場にも、足を運ぶ事がなかった。
毎日、朝夕と水やりを欠かさず大切に育ててきた草花達が目に飛び込んできた時に、、、
どぉして早くこのお花を生けてあげなかったのだろうかと、急いで家に戻り、まだ帰る準備をしていた妹を呼び、一緒にお花を摘んだ。
お母さんが心を込めて育てたお花を水切りしながら、喜ぶ顔を頭に描き生けていった。
このお花達にも随分癒してもらったよなぁ。。。
夏はあまり咲くお花がないからごめんねと言って、大ちゃんの為にお供えとして運んでくれたなぁ。。。
お母さんらしい草花達。
控えめで、いつも隅っこの方で、、、
でも駆け引きする事なく精一杯咲く。
見る人の心にそっと寄り添い癒してくれる。。。
お母さんそのものだ。
どんどん生けているうちに、お母さんが起きて二階から降りてきた。
お花が目に飛び込んできた瞬間のあの笑顔を私たちは忘れない。。。
お花の名前を一つずつ言いながら涙する母の姿が焼き付いて離れない。。。
お花をお引越しさせて育てていこうかなぁ。。。
そしたらさ、ずっとずっと一緒にいられるもんね。