葬送のフリーレン1巻
山田鐘人/アベツカサ・サンデーコミックス
サンデーにいきなり現れたとんでもない作品です。
主人公はエルフの魔法使い・フリーレン。勇者一行に加わって魔王討伐をしたのですが、それは長い命を生きるエルフにとってほんの僅かのことでしかなかった。
仲間はどんどん年をとり、そして去っていく。
フリーレンはようやく気付く。人間のことを知ろうと。
思わぬところで仲間を押し付けられ、行く先々であらゆるものに触れていくエルフの姿。
サンデーはラブコメ・スポーツ大河・パワハラものばかりでしたが
ここにきてど直球のファンタジーを持ってきました。
バトっているだけじゃないのがキモで、腰をすえて読めるのが特徴かなと思います。
結婚するって、本当ですか1巻
若木民喜・ビッグコミックス
サンデーを追い出されてしまった(?)若木先生の最新作。
ウラジオストクに転勤させられそうになっている孤独な二人が、結婚することでそれを回避しようとするお話です。
まあ、つまり偽装結婚ですよね。
主人公はワンテンポ遅くて、ただ飼い猫を手放したくない、没個性の男性。相手は地図が大好きで地図さえ眺めていたらいい、それ以外になにもいらない女性。
こういう消極的な二人が「結婚ごっこ」をするので、周りは大騒ぎだし本人たちも思考が回りきらずオーバーヒートしてしまいます。
でも、ここから少しずつ距離が縮まるんですよね。なんだかんだ空気感があっていると思いますから。
ぼっちなエースをリードしたい1巻
水森崇史・裏サンデーコミックス
チャンピオンでど直球にまじめに野球の連載をしていた方です。
あの連載は試合の配分が下手だったんでこの作者さんが悪いわけじゃないんですよ…なにしろ、野球描写にかけてはめちゃくちゃすごかった。
で、会社が変わるとすんなりその色に染まるんだなあと感じました。野球についての熱意はそのままですが、キャラクターがとてもサンデーっぽいと思います。めんどくさいというかなんというか…
コミュニケーションがとれない投手を主人公の捕手がどうにかしようとしているのですが、主人公もいろいろ性格に難ありだとわかってきてこれは大丈夫なのかとハラハラしてきます。
