カエルになった王子様1巻
我楽谷・KCデラックス
パルシーの作品です。あらすじをみて気になって何となく買いましたが、当たりだと思います。
入学式に助けてもらい、憧れていた志城くんにいきなり告白された三橋ハル。しかし、一緒に帰る途中突然手を繋がれたり、家の前でキスまでされてしまい、
「気持ち悪い」
と感じてしまう。志城くんがカエルに見えてしまう。
親友の七日ちゃんに相談すると、「それは蛙化現象では?」とSNSから答えが出てきます。
年頃の女の子ならよくある話で、時間が経てば治るというやつ。
ハルは頑張って志城くんと関わっていくのですが、
憧れていた志城くん、実はかなりマイペースでわりと空気が読めない(だからハルの了承も得ずに勝手に触るのだ)。
志城くんの友達の仙家くん・工藤さんもそれぞれに妙な個性があり、あまり見たことないタイプなので興味深い。
「触られて気持ち悪い」のは、「なんで私を選んだんだろう?」というハル自体の自己肯定感のなさが問題なのです。志城くんに話しかけられるまでぼっちだったし、中学までは七日ちゃんにべったりだった。
選ばれる理由がないと、「自分の性」を見られていると感じたりしますから。
巻末あたりではハルが混乱して大変なことに。
今月すぐに2巻が出るので、それで終わりなのかな?
恋愛ノウハウ漫画として、完成度が高いと思います。
ボクにしなよと言うけれど
込由野しほ・フラワーコミックスα
りぼんからプチコミックに移籍した込由野さんのオリジナル作品2作目です。
コミカライズの後に今回は5回連載ですから、次はわりと長期作品が見込めるのかもしれません。
「恋がしたい!」ただそれだけで地元の名古屋から東京に出てきた弥生。そこで3人の男性と出会い、のらりくらりと恋愛していく話です。
動機が不純に見えるでしょう?
でも、弥生は名古屋の大きなIT企業でブラック労働をさせられ休日がなく、もちろん恋愛する時間もなかった。疲れて倒れた日、ふとテレビをつけたら恋愛シーンが流れてきてボロボロ泣いたというつらい経験があるのです。
一人は会社の先輩、二人目は合コンで出会った男子、三人目は越してきたマンションの隣に偶然住んでた大学の友達。
一人と会話しているときに、ふと違う男子のことを考えたり比較したり、そういうこともあるあるな感じだし、三人の男子の容姿がそれぞれ違うタイプ(とくに大学の友達が少女漫画としては珍しい書き方)で、頑張ってるなと思いました。
かなり最後まで誰とくっつくのかわからないけど、理由に説得力がありました。りぼんではあまりパッとしなかったけど、こちらではおそらく、その淡泊な絵が好まれているのではないかと思いますね。
春と恋と君のこと3巻
綾瀬羽美・マーガレットコミックス
ようやく藍里のことを「好きなんだ、へー」と感じた紘果。
藍里をとりまく女子はいっぱいいて、その中に混じってみたい。
そう宣言するも、逆に藍里は戸惑ってしまった。恋愛感情の薄い、特殊な性格の紘果が特別だったようです。
文化祭が始まり、紘果たちのクラスは劇をするのですが、
役どころで手をつなぐ男子が紘果のことを好きになってしまいめちゃくちゃアプローチしてくる。
藍里はそれを「心配」するのに「嫉妬」じゃないというので、紘果は怒って慣れない「駆け引き」をしようとする。
二人とも恋愛にとにかく疎いので危なっかしいですね。
一方泰臣とるるちゃんは二人を支えるため一緒になることが多いのですが、モテモテ完璧男子の泰臣くんに対してるるちゃんは「自分は枠の外だろうな」と諦めてしまっているのがなんとも。



