ナイツ&マジック1~9巻

天酒之瓢・ヒーロー文庫

 

おととしでしたっけ、「アリスと蔵六」のアニメを全部録画した後、そのままにしておいたら次クールのアニメが録画されていたんですよね。

「なんだこれ?もしや最近流行ってる異世界転生もの?まあいいや、一回くらい見ておくか」と思って再生してみたんですが…メカかっこいいし主人公かわいいし声プリキュアだしで、

「やべえ、これ面白い…悔しいけど次回が気になる」

というわけでアニメ実況に参加してみたり、実家に帰った時も(録画はしてあるのに)リアルタイムでこっそり見たりしていました。

それが、ナイツ&マジックです。

この度「同人誌上がったし、ちょっとヒマになるから小説読んでみるか…原作とちょっと違うみたいだし、その先があるし」と思って全巻揃えてみたんですが、小説も面白いです。

 

★あらすじ★

どんな案件でもたちどころに解決してしまう天才プログラマーの倉田翼(28)。彼は給料をすべてプラモにつぎ込むメカヲタクだった。

しかし、両脇にプラモを抱えて帰る途中でトラックに撥ねられ死んでしまう。

「もっと…プラモが作りたかった…」

場所は変わって、異世界。フレメヴィーラ王国に一人の男の子が。名前はエルネスティ・エチェバルリア(通称エル)。

父親の騎乗する「幻晶騎士(シルエットナイト)」を目にしたエルは「ろぼっとだ!」と興奮する。

そう、彼は倉田翼の転生した姿だったのだ。

プラモが作れないなら、自分で作って乗ってしまおう。

転生前の記憶と経験があるエルは、3歳から騎操士(ナイトランナー)になるため計画を練る。「ロボットに乗る」、ただそれだけのために自分を研鑽した結果、この王国と世界をとんでもないことにしていくのである!

 

☆☆☆

 

なんでこんなに増えたんだろう?と思うくらい異世界転生ものだらけですよね。「それ異世界じゃなくてもいいだろ」みたいなのまであるような気がする。

この前もちょいと文庫を読んだのですが、文章的に「んんんー?」なところがあったんです。子供の時読んだコバルトやティーンズハートも真っ青というか。

でもこれは違う。しっかり読める。

小説で戦闘を書くのはとても難しい。説明をしながら速度や緊迫感を出さなければならないから。

正直なとこ、よく考えると「これは絵面として説明になってないかも」と思う場面もあったんですけど、そこは勢いでなんとかしてくれる。戦いの動機や、繰り出す手の面白さもある。

さらにいえば空中戦などが始まっても上下を加えての描写がわかりやすい。

あとは物語の面白さでしょうか。世界観とかは遠目から見るとファンタジーの王道なんですけどね。

 

主人公がとにかく恐ろしいんです。

エルネスティ・エチェバルリア、通称エルは美少女と見まがうようなちっちゃい男の子なんですが転生前の記憶がある。

メカオタクでプラモ作るために働いてるような人間だった。

プラモは作れなくなったけれど、転生した異世界ではガチのロボットが動いて戦っている。大きくなったら乗れるのだ。

転生前敏腕プログラマーだったエルは人生設計をし、3歳からまず文字を覚え、5歳で母から魔法を学ぶ。

母の遺伝で小さく生まれてしまったエルですが、この世界では魔力を使えばその容量は増えていくし、魔法で身体を強化できる。

効率的な鍛え方を自分で編み出して見た目からは想像つかない状態になっていく。

9歳で騎操士学園に入学しますが、ちょっと前に出会った双子のキッドとアディやドワーフのバトソンと一緒にその年齢では考えられない魔法を繰り出したり、魔法を通しやすく使いやすい武器を作ってみたり。

そして12歳になったエルは「陸皇亀(べへモス)」の襲来でとんでもない行動に出るのです。まだ体が小さくてとてもとても幻晶騎士なんか操作できないのですが、一体逃げ出した機体を見つけて…

 

 

 

これ以上説明するよりは、アニメを2話まで見ていただくとものすごくわかりやすい。すごく端折られているんですが、導入としては最高の仕上がりだと思います。

今はU-NEXTあたりで配信されていると思います(2019年5月現在)。アマプラは今有料です。

追記:

ようつべで一話だけ見られます

 

この大活躍の後、王国がエルの才能をほっとけなくなります。

エルは王様に呼び出され、自分で幻晶騎士を作ることに。

最初のうちは機体の欠点をどうにかする程度だったのですが、

成果を上げていくたびにエルがメカづくりに貪欲になっていって、趣味に走った自分専用機を作ったり、空を飛ぶために無茶したり、年上の鍛冶師と騎操士をブラック寸前までこき使ったりします。

かわいい顔して恐ろしい発想をし、大人たちをビビらせるのが面白いんですよね(何か野望があるのではないかと恐れた貴族がエルの真意を聞こうとしたら、長時間幻晶騎士の性能をプレゼンされてグッタリしたとか…)。

周りはエルのメカオタクっぷりに振り回され途方にくれますが、エルの作った騎士たちのおかげで命が救われたりしている。さらに敵襲があり戦っていくうちに絆もできていく。

そしてたった12歳で「銀鳳騎士団」の団長になり、外の国の救済にあたったりしていきます。

アニメは「大西域戦争編」で終わるのですが、最後はエルの自機「イカルガ」と空を飛ぶ戦艦との戦いになりまして…

「戦艦によって戦いの中心がロボットでなくなるのは困る」という偏りすぎた理由で戦艦をつぶします。

主人公のイカレっぷりを見るのが楽しいんですよ。正義のためじゃなくて趣味のために戦っているので。

 

異世界ものというのは大体高校生くらいの主人公が飛ばされて、

言語も同じだったりして、

こちらでは当たり前の知識が向こうではそうではないみたいな(二桁の計算ができない的なレベルのがあるらしい)、その程度で無双して俺TUEEになるらしいんですが

ナイツマは生まれた時から始まっていて、文字を理解して魔法知識と体力をつけ、さらに幻晶騎士の設計も学ぶ。

プログラムと魔法の組み合わせ方がほぼ同じ、というとこで初めて俺TUEEが発動するんですよね。

一応段階を踏んでいるジャンプ式「俺TUEE」は好きじゃないのに、

これは受け入れられてしまう。

やっぱりエルがおかしいからかな‥?女の子にまったく興味がないし、ヒロインのアディに抱きつかれても頭はメカの事しかない。

あと、脇のキャラもよいですね。キッドとアディの双子もエルと同じ身体強化訓練を受けているのでチート的に強いし、

実際幻晶騎士を動かす騎操士のメイン3人もかっこいい。

私はしょっぱな逃げ出しちゃったディートリヒさんがものすごい好きなんですけどね。最初やらかした分、もう二度と失敗しないと決意してめちゃめちゃ有能になり一個隊を率いていきます。

 

で、今回文庫版を読んでみてアニメではすっぱり切られた部分があるなーと思ったり、死んでないと思ったキャラが死んでたり、死に際の違うキャラがいたりしました。

そこに違和感はなかったんだけど、小説から読んだ人はいろいろな思い入れもあったんでしょうか。

そして時代が変わったと言いますか、文庫を全部読み終わってもさらにWEB版がある。

なろう小説

これもまた文庫版と違って「とある主要キャラ」の出番が全然違うらしいのですが…文庫の先を読んでいけるのがすごい。そして現在も更新されてる。

全部読んでみて「すげーなー今の時代は」と思いました。

 

アニメが放映されたわけですから、まずアニメを見て、続きが気になったりメカの構造が知りたくなったら文庫へ、さらに続きが気になればWEBへ…この方法が楽かもしれません。

コミカライズ版もあるので、そちらもいいかもしれません。

 

正直、アニメではわからんかったメカの性能や構造、私は知りたかったんですよね。メカもすべてカッコいい。

 

ちょっとこちらとかポチろうと思いましたもの。検討中です。

アニメ二期は続きを見た感じだとちょっと無理かなあ?と思いましたが、こういうフィギュアを出していくならやってほしいですね。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村