吸血鬼すぐ死ぬ12巻

 

 

 

「こんなことする必要なんてなかったんだ
‥あなたが働く姿は幼い私にとって十分に‥

誇らしい宝物だった」


吸血鬼すぐ死ぬ12巻
盆ノ木至・チャンピオンコミックス
(週刊少年チャンピオン掲載)


☆あらすじ☆
ヌヌヌイ！ヌンヌ、ヌンヌーヌンヌ ヌヌヌ!!
ヌヌヌイヌ～♪ヌンヌ、ヌッヌヌ！
ヌンヌ、ヌーヌヌ イッヌヌ!!
ヌヌヌヌッヌ!! ヌヌ ヌヌヌイヌ～。
ヌヌヌヌ、ヌヌヌンヌヌヌ ヌイヌヌ ヌッヌッヌ～!!
ヌンヌ ヌヌヌヌ ヌヌヌイヌー‥
ヌヌヌヌヌ　ヌヌヌヌ、ヌンヌヌ！

(訳：真祖にして最弱の吸血鬼ドラルクと吸血鬼退治人ロナルドが何故か新横浜で吸血鬼を退治したり介護したりする漫画！

新横浜に新たに現れたのはその名も「吸血鬼貧弱くそモヤシ」!!屈強な退治人と新横浜の人々がみんな貧弱になり、ドラルクとヨモツザカはご機嫌に！
ロナルドの妹ヒマリ登場後まもなくドラルクの母親・ミラが現れる。ミラはドラルクを子供にして連れ去ってしまうが‥？
吸血鬼すぐ死ぬ読んでね!!)


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「ほぼ日刊アルマジロのジョン」単行本化。そしてジョンのぬいぐるみがついに公式発売です。しかしアニメ化は‥んがぐぐ‥んがぐぐ‥遠かったようです。


「吸血鬼すぐ死ぬ」は強大で美しいはずの吸血鬼のイメージをハナからぶち壊しにかかっているギャグ漫画です。
吸血鬼ドラルクはドアバンで砂、ストレスで砂、ティッシュ配られなくてスナァ‥とにかくすぐに死にます。ただしすぐ復活するので一応不死。ニートでゲーム三昧で図々しい。家事が得意で最近は主夫。
一方吸血鬼退治人ロナルドは地域の清掃活動しながら仕事をし、文筆業もやってる苦労人。ドラルクにお母さんされて現在精神が５歳児。
こんな二人が同居してる「ヘン」な漫画です。
けなげで腹毛がモフモフしてヌーヌー言うドラルクの使い魔ジョン(アルマジロ)がかわいくて誰よりもヒロインです。
吸血鬼対策課副隊長のヒナイチも何故か床の下に借り暮らししてます。


今回、メインはやはりドラルクの母親ミラの話でしょうか。
父親のドラウスは初期から出ておりすでに準レギュラーですが、彼女の存在は名前が出るのみでした。
ミラは吸血鬼専門の「弁護士」。忙しくて息子に構うことができないまま200年を過ごしてしまったのです。
その穴埋めをしようとして、ドラルクたちにとんでもないことをしてしまうのですが、息子のドラルク、ニートで甘やかされ気味なわりにキッチリ言い返しています。
親父のドラウスは普段かなり微妙なキャラクターですが、子育てに関しては大したもんだったと思いましたね。
あとこの話、いろいろな部分が「最終回みたい」な作りでした。もしかするとラストとして用意されていた話かもしれません。

だからミラは今まで出なかったのかも‥


個人的にはロナルドたちが退治人とプールに行く「チューブは続くよどこまでも」がお気に入りです。
この漫画の定番「出オチ型ポンチ吸血鬼を倒す回」であり、出番の少ない女子退治人・マリアとターチャンがビキニ姿を惜しげもなく晒す上にバランスのいいお色気シーンもあり、アクション性も強い。
とても少年漫画らしくて楽しい回です。
アクションを描くのは大変ですが、こういう回はもっと見たいですね(ショットがいつもと違いすっぴんだから好きという本音もありますが)。

今回ドラルクとロナルドのいない(激しく少ない)回は二回なのでドラルクが順調に26回死んでますが、次の巻はまたあちこち話が飛ぶのでどうなのかな、と。
あと作者が絵柄を突如変えたり一ヶ月休載するなどそちらも心配です。

 

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