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群青リフレクション 3 (りぼんマスコットコミックス)
475円
Amazon |
「…それでも何か理由が欲しいなら
私を理由にして」
群青リフレクション3巻
酒井まゆ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
☆あらすじ☆
幼いときに観た映画の男の子に会いたくて、芸能科のある学校に入学した柊心晴(ここは)。
しょぼい仕事しか経験がなく場違い感バリバリな心晴だが、持ち前の明るさと空気の読めなさ(?)で周りの心をひきつけていく。
人気アーティストのMVオーディションで役をつかみ取った心晴。
楽しく高原で撮影!と思いきや突然のアクシデント、そして心のモヤモヤが。
そしてMVが公開された途端、漣の過去がひそかに開かれ始めて…?
りぼんで安定した実力と人気を誇る酒井先生の新作3巻!!
゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆
酒井まゆさんはりぼんになくてはならないベテラン作家です。絵が繊細でちょっと影のある作品を描く。作品に自分を投影させる傾向があります。
でも最近はそこから距離を置けてきているかなと思ったり。
主人公の心晴は憧れの男の子を探して芸能界に飛び込んだものの、皆勤賞がとれるくらい仕事がありません。
突き抜けるほどアホなのですが、恐ろしくピュアでポジティブ。彼女に絡んだ子は心晴をほっとけなくなります。いつの間にか人気芸能人が彼女を囲んでいます。
しかしとても鈍いので、幼なじみ・景の気持ちに全く気付いていません。
この主人公の描き方がとてもよく、「いい作品だな」と思っています。
3巻のメインはミュージシャン稲本夕鶴のMV撮影です。
モデルはもちろん「あの人」ですが、このキャラクターはイメージと違いめっちゃ明るい性格となっています。ただこだわりはある感じ。
心晴は宿泊の際トラウマが蘇るイベントを経験したり、撮影では命にかかわるぞそれ!なアクシデントに遭ってしまいますが見事に演じ切ります。
ところが、そのMVに漣が出演したことでネットでは「あの子」の特定が始まったのです。
そう、心晴が探していたあの子。「藤川凪砂」です。
最初から「漣だろうな」とは思っていたのですが、全然隠しもしない描写から「何らかのトリック」を予想していました。
実は「藤川凪砂」は双子。漣には双子の兄がいたのです。
兄がメインで、漣はピンチヒッターという役割。
これ見て「ソフトバンクのお父さん(犬)」を連想してしまった私はアレだな(たしか妹がいて、そっちの方が運動神経がよくてアクションの時は妹が使われていたという話を聞いたことがある)。
心晴が見た映画が公開される直前、彼は交通事故で死んでしまっている。ですが母親は漣に「あんたが死ねば良かったのに」と呪いの言葉を浴びせている。
酒井さんってどうしても毒親描いちゃうんだよな(もうあまり流行らないような気がするんだな)。
母親は藤川凪砂の存在を隠し、漣は見捨てられ、藤川凪砂であることを知られまいとマスクをしていたのです。
でも、演技には未練があってどうしてもやめられなかった…
そんな漣に心晴が言ったセリフが冒頭のものです。
ただし、心晴が好きになった「あの子」は漣だったのです。ちょうどそのシーンは漣が演じていた。
漣は堂々と芸能界へ復帰します。
さて、お仕事モードになってきましたが学校での描写もあります。
が、相変わらず空気をよまない心晴の発言に景ちゃんが微妙に心を痛め、その様子にハラハラしている葉柚ちゃんが。
これはいずれ、衝突しそうですね。期待しています。
あと珍しいなと思ったのが朝ワイドショーの場面でしょうか。
派手派手しい時間表示やテロップ、女子アナウンサーを交えてのMV宣伝などはなかなか他の漫画では見られない感じがします。

