「罰をうけるより

優しくされることの方が

辛いこともある」

 

 

群青リフレクション2巻
酒井まゆ・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)


☆あらすじ☆
幼いときに観た映画の男の子に会いたくて、芸能科のある学校に入学した柊心晴(ここは)。
しょぼい仕事しか経験がなく場違い感バリバリな心晴だが、持ち前の明るさと空気の読めなさ(?)でクラスメイトの心をひきつけていく。


人気モデル野々宮葉柚(はゆ)の持ち物が立て続けに盗まれる事件発生。「そういうもの」として我慢をしつつ、怯える葉柚。

我慢ができなくなった心晴は…?


りぼんで安定した実力と人気を誇る酒井先生の新作2巻!!


゜・:,。゜・:,。★゜・:,。゜・:,。☆

酒井まゆさんはりぼんになくてはならないベテラン作家です。絵が繊細でちょっと影のある作品を描く。作品に自分を投影させる傾向があります。
でも最近はそこから距離を置けてきているかなと思ったり。

主人公の心晴は憧れの男の子を探して芸能界に飛び込んだものの、まだ死体役やローカルCMの仕事しか貰っていません。
突き抜けるほどアホなのですが、恐ろしくピュアでポジティブ。彼女に絡んだ子は心晴をほっとけなくなります。いつの間にか人気芸能人が彼女を囲んでいます。
しかしとても鈍いので、幼なじみ・景の気持ちに全く気付いていません。
この主人公の描き方がとてもよく、「いい作品だな」と思っています。
 

さて2巻のメインは「葉柚の盗難事件とその戦い」ですね。

押しも押されぬ人気モデルの葉柚。性格もよくて心晴となかよしです。そんな葉柚の持ち物…ジャージや教科書などが立て続けに盗まれます。

有名人には「よくあること」ですし、先生に言ったら大事になってしまう。葉柚は黙っていようとするのですが、限界がきてしまい景に相談しながら涙をこぼしてしまう。

それを見た心晴は激怒。「そういうもの」「有名税」と言われたって、「有名なのは葉柚ちゃんが頑張っているから。学校でまで我慢しなくていいんだよ!」と葉柚を支えます。

曲がったことが大嫌いな心晴に、景と漣も同調し、芸能クラス全体で大捕り物へ。

 

さて、その葉柚ちゃんなのですが…美少女で非の打ち所がないにも関わらず、「手に入れられないもの」があります。

景と勉強を教えあい二人っきりになったとき「私紺野君のファンなの」と打ち明けるのですが、

「ありがとう」と言われてすべてを察するのです。

 

犯人は普通科の男子でした。単に葉柚のファンで私物をコレクションしているだけ。

心晴が「思い通りにならないからって好きな女の子泣かしてんじゃねえ」とぶちまけたため、葉柚は犯人を許します。

「気持ちはわかるから。ありがとう」

ありがとうという言葉は、残酷なのですよね。

 

後半からは前巻に出てきた氷上監督が絡んで心晴のオーディションが始まります。登場は次の巻なんだろうけど「稲本夕鶴」というミュージシャンがあの人にしか見えず、酒井さんの趣味だな…と。

芸能人としてまた別の残酷さが心晴に襲い掛かりますが、ようやくお仕事の話へシフトチェンジしそうですね。

 

しかし葉柚はこのまま景をあきらめられるのでしょうか?

心晴は景の気持ちに気付かない上、おそらくあこがれの男の子=漣なので。

春田さんのスターダストウインクの絢音みたいな「反逆」も考えられるんじゃないかと思ってしまうのです。

あとは心晴と葉柚の見分けがつかないんだよなあ…

心晴が少々上下潰れた顔で、あとは髪の毛の長さしか見分けポイントないんですよ。どちらかにトーンを貼って欲しかったです。

 

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