ミステリと言う勿れ2巻

田村由美・フラワーコミックスα

 

さすが筆が早い早い。月刊誌で大量のP数を描いているからか、3か月で新刊が出ます。

次、いやその次のころにはでかでかと賞レースの帯が巻かれるでしょうな。

それに、今までと違い「ミステリ」なのでおそらく実写化も期待されているでしょう。

キャスト的に悲惨な日テレドラマになりそうな予感がします(NHKかもしんない、それなら少しまし)。

と、ちょっと嫌味を交えて感想をしておりますが最近小学館のレディースがなりふり構ってないなと思ってまして。

この漫画は確かにミステリの要素があるんだけど、Twitterで漫画の内容が上げられバズったりするほど

「女性の立場」において濃い提言しているとこがあって、むしろそっちが主題なんだろうなと。

作者的にもただ現代の漫画を描きたいわけじゃなかろうし、これでいいんですけど

ファンタジー書いてきた作者に対し、手のひらを返して騒ぎ始めそうで嫌だなと思っています。

一年後には巴がゆくの映画化決まったりしてな。

 

 

 

 

恋とヒミツの学生寮3巻

アサダニッキ・デザートKC

 

あさひが少しずつ精神的に図太くなってきて、周りもだんだん味方が増えてきて、

最初よりずっと読みやすくなりました。

今回なんと、私イチオシのしょうちゃんが本気を出してきます!

ウオオオ!これを待っていたんだよ!

夜風とのキスを生徒に見られピンチになるあさひ。でもしょうちゃんがそれは自分だとウソをつく。

現状二人は付き合っていることになりました。

ただしょうちゃんはホントにいい人で…困るよなあこういうの。

夜風くん基本的にクールすぎるから、あんまりおもしろくないんだよな。

 

 

 

 

メンズライフ1巻

渡辺あゆ・別フレKC

 

わたモテが終わっちゃったので別フレで読むものないなと思い買ってみたんですけど

「女子が男装して学校に入り込む」設定にしては主人公が元引きこもりで全然男のフリをするつもりがないうえ、

何かあればすぐに落ち込み布団にくるまってしまい、それを同室の先輩がいちいちカウンセリングするという流れでものすごくイライラしました。

帯に書いてあるほど先輩は「俺様」ではないし、すごく面倒見いい。

だけどそれに主人公が1巻の時点で全くレスポンスできていないのが気になってしょうがない。

前の作品が大ヒットだったのでこれも長く連載するのでしょうし、主人公がメンタル強くして先輩を助けていく展開になるのは5巻くらいになるのかもな、と思いましたが(りぼんも最近そういうやつ多いな)

オイラそこまで待てないっす。

りぼんなら主人公が情けないながらも見た目や動きが可愛かったりするんだけど、この主人公それなりに顔が男っぽいのでそういう楽しみもないんですよ…

 

 

 

 

初恋の世界4巻

西炯子・フラワーコミックスα

 

さあ今月のたたき台西てんてーの漫画三連発だぞ!

(そんなつもりはないんだが…まあ最後までちょっとお付き合いください)

講談社と小学館が発売日を揃えて単行本を売るやり方はもう慣れっこだけど、

どうしてだかこの作家さんについては両方の良さが反映されないんだよなあと思ってます。

 

まずこちら、ついに黒岩さんが小松さんに「東京にカエレ!」と言い出した。

いやーホント、わかるわ。色んな意味で無自覚な上に無神経で、しかも仕事をこじらせている小松さん。

黒岩さんていろいろ見えていて器もデカいんだけど、いろんな意味で恵まれていない。

それを全部持っているんだよ、主人公の小松さんは。

一方不倫をしている大浦さんが許せなくてあれこれと余計なことをしている主婦のよっさん。

こっちは浮気されてんだよな。

 

みんな40に引っかかっているのに、中学高校の関係を引きずっているからもたれあって、

その干渉に悩んだりしてしまうんだな。

私はそういう友達がいないのでデカいことは言えないが、もうそれぞれの人生だからいちいち口出しするもんじゃないのでは?

それ一回やるとまずいと思うんだよ。もう引き返せないとこあるから。

それとも、これを読む読者は「そういう友達が欲しい」のでしょうか。

だからマンガ好きの高齢女性ってやつは…と自分も含めて頭を抱えてしまうんです。

 

 

 

シロがいて

西炯子・フラワーコミックスα

 

こちらは短編。新築の一軒家に可愛くない猫が迷い込んできて、その猫の一生?とともに形成され変わっていく家庭の話。

あらすじを見た限りで「あ、この家族壊れるな」と思いましたがその通りでした。

上から目線の言うだけ父さん、言われるだけ母さん、優秀な姉、平凡な弟。

よくある家庭に見えますよね。

で、子供がだんだんと大きくなり進路を考えていくようになると…やっぱりお父さんが若くてきれいな女の子と不倫した!

「んーこれもしやまたビッグコミック系の連載をこっちの単行本にしたかな?」と思いましたが増刊のフラワーズでした。

不倫関係が壊れたついでにお父さんの会社への背信行為がバレ、クビ。

お姉さんは完璧な男性と結婚しましたが、スキがないうえにさらに完璧を求めようとして失敗。

弟はもともと優秀じゃなかったため、お父さんに「俺の子か?」と言われて家出。

お母さんは不倫してもクビになってもお父さんを甘やかし抱え込むだけ。

 

「よくある家庭」‥?いやそんなにはないし、この家庭像はおそらく現代のものではないです。

私たちの世代の家族像なので、20年前のものですね。

すでにいろいろと、漫画には「ズレ」が出てるんだよな‥と考えながら読みました。

救いは弟がさっさと家出したため屈折せずに起業したということです。彼だけは私たちの時代のキャラクターではなかったな。

振り返ると、すべてを傍観し達観して、お父さんが無職になってから弟に二年間黙っていたお母さんが超怖い。

ネコを狂言回しにするつもりだったろうに、結局は猫なので生きているだけでしたね。

 

 

 

キスする街角

西炯子・KCなかよし

 

この単行本は買ってません。本誌で読んだので。

中学生や高校生の心の機微を巨匠が描き上げた珠玉の短編集とでもいいたいのだろうか。

大人の方なら自分の思い出と重ねながら読めば満足する一冊です。

 

でも私は…これに関してホントに、なんていうのかな

「こんなの載せるなら新人に機会を与えろよ」とリアルタイムで思ったりしてました。

これがフラワーズに載っているなら何も文句は言わないんだよね。なかよしなんだよ。

恋と軍艦の話の投げっぷりから私は西てんてーにいろいろと複雑な感情を持ってまして。

「まあ幼年誌だからこんなもんだろう」という感じが見え見えというか…

マイペースに話を持ってくるんで、なかよしのリアル読者からしてみると「???」な内容なんです。

「大人になって読み返したらこの良さはわかる」…果たして私たちが経験したようなことが、今の子たちにも起こるのだろうか。

私たちと下の世代は絶望的に隔絶しているとこがあるので、今の子が大人になってもわからない内容かもしれません。

「シロがいて」を読んで確信したかなあ。

 

 

講談社のレディースは現代感覚をとらえていて、読んでいても「閉塞感」に悩まされることはないです。

でも小学館、とくにフラワーズを読んでいると私が高校生だったころの漫画の手法がそのまんまウワッと覆いかぶさってきます。

それに巻き込まれながら楽しんでいる人はいいと思うんだけど、

私はちょっと…なんですよね。

西てんてーも「娚の一生」あたりは衝撃的だったんですが、今の時点で同じものを描いて三週回っているとこでして、

そろそろどうにかしないとまずいのではと思っています。

講談社の仕事もしているのに、なぜだかそっち側からの影響を受けていないんですよね。

掲載誌が崖っぷちのなかよしだから何も言わないんでしょうね。

一方、あちこちの出版社で描いてる水城せとな先生は相変わらずえげつなくてすごいんですよね。

 

 

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