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漫画家接待ごはん(2) (角川コミックス・エース)
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「電報っ?!
電報ってまだあるんですか?!」
漫画家接待ごはん2巻
瀬口たかひろ・角川コミックス・エース
(月刊少年エース掲載)
★あらすじ★
「締め切り間際にフツ—の漫画家が何を考えているか。
原稿が終わったら何を食べるかである—」
濱ケンジ、現在サッカー漫画を描いている中堅漫画家。アニメ化も果たし売り出し中で結構忙しい。
担当からは突然無茶な要求をされたりする。そして、その代わりに「おごるから」と持ち掛けてくるのだ。チョロいケンジはついつい許してしまう。
さらに他社の編集者からも奢られるが、それは「仕事を増やす」という意味でもある!
編集者もまた、「メシをおごる」ことで仕事を取り付けたい一心。女性編集者鯖江さんも作家に連絡を絶たれて泣いたり、新しい作家と繋がろうと奮起する!
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イロモンガールが大好きで、しかももともとチャンピオンの作家さん。作家買いしています。
貧乏舌なのでグルメ漫画の需要はわからないのですが、この漫画は酒と肴のかたわらで「漫画家あるある」も書いてありいろいろな意味で栄養になります。
今回ももちろん主人公ケンジの「接待する・される」が中心ですが、注目すべきなのはプロアシの今泉琴音にまつわるお話。
今はケンジの元でアシスタントをしていますが、元々はプロ漫画家。単行本も出ていますがやめてしまったようです。
漫画家が仕事をやめてしまう理由は「仕事が来なくなる」以外にもあります。家庭や健康の事情、向いてない、稼ぐ必要がなくなる‥など。
琴音は実のところ漫画技術以外はさっぱりで、前にいつ食べたのか忘れてしまうくらい生きることが苦手らしい。
ケンジが脱稿あとにおごっても反応がうすいのです。そう、食レポの下手な鯖江さん以下‥!
その鯖江さんが琴音の単行本を見つけ、ぜひ仕事をしたいと「接待」します。
ケンジ抜きの女子飲み!しかも女性客の多そうなオッサレなお店です。ただ二人とも料理に関して素人すぎちゃってなんともアレな飲みになってしまう(笑)。
琴音は鯖江さんの誘いに「今は濱先生を支えたい」と断ります。
しかし編集の道も一日にしてならず。鯖江さんは「また会いましょう」と押していく。
すると琴音は「おごってもらって断ったのに嫌な顔ひとつされず悪いな‥」と考え始める。
どんなに感情のうすい人間でも、打てば響くということでしょうか。
あとケンジと松岡さんのやりとりで気になる話が。
松岡はケンジの漫画を5巻分「ネットで●料配信(検索よけ)」したいので接待するのですが、ケンジは自分の漫画にこだわりがあるので「安売り」したくない。
作家も漫画が売れなきゃ食べていけないわけですが、ちまたに溢れる「●料配信」はこういうやりとりがあるだろうと思われます。
私たちは漫画家のサービスを「ありがたい」と思わなければなりません。
何故私がいちいち検索よけをやっているかって、
ぶっちゃけそういう検索をされちゃうからなんですよ。
たまに違法なやつもありますけど、そこから読めるよう一生懸命検索している形跡も見られます。そんなことするくらいなら働け!学生は貯金しろ!
‥結局ケンジは食べることで満足しちゃって「お願い」を受けてしまうチョロい漫画家なのですが、松岡的にはもっとひどい要求をしてくる作家もいるらしく、その「要求」に目を回しました。まじかよ。
これは是非読んで確かめてくださいませ。
あと電報という響き、懐かしいですよね。これの使用法に「なるほど」と思いました。

