「あ これ あれだ
戦友!
マンガの受け売りなんだけど!」
絢爛たるグランドセーヌ9巻
Cuvie(キュービー)・チャンピオンREDコミックス
(チャンピオンRED掲載)
☆あらすじ☆
バレリーナを目指す中学一年生の有谷奏。鋭い観察力を持ち貪欲に自分の力にする才能の持ち主。
家庭に余裕のない奏はYAGPに参加し、スカラシップを掴まなければならない。
日本予選でマルセイユの短期留学に受かった奏。しかし銅賞。金賞を取ったのは「やる気のない」絵麻だった。
留学に向けてフランス語やその他準備することは沢山。そんなとき、滝本先生の過去がふと気になった奏は‥?
華麗なるバレエの世界に飛び込んだ少女が力強く、伸びやかに舞う!!本格的バレエ漫画!!
☆☆☆
バレエは少女の夢で、チュチュは乙女ちっくの象徴で、バレエ漫画は少女雑誌に掲載されるもの‥。
それが「チャンピオンRED」という青年誌に掲載されています。なんというミスマッチか?!
しかしバレエのすみずみ(お金の問題とか、トウシューズを慣らす方法とか)まで描写する本格的バレエ漫画なのです。
主人公の奏は平凡な家庭に生まれ、特に身体能力や感覚がいいキャラではありません。ただしのめり込むタイプで素直、上手い人を妬んだりせずそこから技術を貪欲に取り入れます。誰とでも仲良くなれる明るさも才能ですね。
少年漫画のヒーローが女の子になっただけ、と言えなくもありません。だから少女漫画のように湿っぽくならない。
今回マジで「戦友」って単語が出てきて思わず吹いてしまいました。これぞ秋田イズム!!
さくらや翔子と違い、家が裕福ではない奏。YAGPで成績を残し、絶対にスカラシップをとらなければならない‥のですが、日本予選では短期留学がとれたのみ。英国ロイヤルを目指す奏はがっかりします。
ところがマルセイユの短期留学に選んでくれたガレル先生は、「君はどんなダンサーになりたいの?」と尋ねてきました。
先生的に奏はコンテンポラリーなどクラシック以外が向いてるかもしれないとのこと。
「君は第二のアビゲイル・ニコルズになりたいわけじゃないだろう?」
ここいらが、奏の課題ですよね‥ニコルズは奏をコピーにしようとしてるわけだし、私も性格的に奏はコンテンポラリーとかが向いているんじゃないかとか思っちゃってますから(本格的授業はこれからですが)。
ぶっちゃけるとこの巻ではまだマルセイユに行きません。
しかし「バレエ留学」はたとえ短期であっても相当な準備が必要でした。フランス語はもちろん、留学先ではひとりですから、もしかすると自炊や洗濯‥さらにレオタードやタイツを手洗いしなければならないかもという話に!!
こういう「バレエ以外の障壁」を描いてくるのがグランドセーヌの面白いとこなんですよね。
奏はスカラシップが決まった日から家事をすることになります。
で、フランス語を誰に教われば‥と悩んでいたら母親が滝本先生にきけばいい、と教えてくれました。先生はロシア人とのハーフで、フランスでプロダンサーとして活躍していたのです。
奏はいままで、一番近くにいた先生のことを知ろうとしていなかった。どんなダンサーだったんだろうと調べますが難航‥
どうもいろいろと謎があるようです。なにしろ滝本先生がいたころのロシアはソ連だったのだから‥
一方年下の奏に順位で負け、絵麻に金賞を取られた翔子。二人とはライバルとして研鑽しあっていきたい‥そう思うのですが伸びていく奏に焦っているような‥?
いつもいつも、奏より翔子が心配になるんですよね。奏は「コミュニケーションモンスター(さくら命名)」で、逆境も振り払ってしまう。
翔子は絵麻の言動にいちいちぐらつきますし、普通の繊細な女の子ですからね(考えてみると奏はまだ「女の子」ですらないなと思ったりはする。ちはやふるの千早もそんな感じか)。
いよいよパドドゥやコンテンポラリーの授業も始まります。あの人が再登場。「やっぱり!」と思いました。非常に楽しみです。

