「パッツンパッツンだな!」
保安官エヴァンスの嘘1巻
栗山ミヅキ・少年サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)
★あらすじ★
強き者が掟であった頃、西の荒野のどこか。
全ての犯罪者が怖れる男がいた。
その名は保安官エルモア・エヴァンス。西部最強のガンマンである。
しかし彼は名声など必要なかった。
ただ‥モテたかったのだ!!
父親の教えを固く守り硬派ぶっているが、そのせいでいつもチャンスを逃し彼女いない歴イコール年齢‥
彼に春はやってくるのか?!
サンデーに突然現れ話題をかっさらってる煩悩だらけの西部劇!!
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サンデーの編集長が替わり2年が経過しました。派手とはいいませんが、「古見さんはコミュ症」などラブコメ作品がヒットを飛ばし始めています。
私は市原編集長のやり方を応援していきたい所存ですが、またすごい漫画が出てきました。
Twitterでも有名なアカウントでこの漫画が絶賛され、どんなもんだろうと配信されていた一話を読んですぐに「買いだわ」と思いました。
主人公エヴァンスは最強の保安官。めっちゃ強い。しかし彼が保安官になったのはモテそうだからであり、硬派ぶっていますが内心めっちゃサカってます。
恋に落ちる女性がお尋ね者なのは日常茶飯事、逆ナンされてもかっこつけてチャンスを逃してしまう‥仕事はしっかりこなしているのに、「モテ」に全く繋がりません。
おそらくはエヴァンスの父親が原因ではないかと思われます。
父親は銃の扱いを息子に教えましたが、同時に「モテの極意」も叩き込んでいます。
しかし‥この父親昔めっちゃモテたと吹いてるだけで絶対違うと思うんですよね‥
そんな「モテの極意」はエヴァンスのピンチに父親の姿で現れ、間違いへと誘導していくのです‥
ただ救いなのはモテが失敗するだけで保安官としての名誉は傷つかないこと。
しかし名声は「近寄りがたい壁」になっていくわけで切ないです(笑)
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吸血鬼すぐ死ぬ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
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これを読んでいるとチャンピオンの「吸血鬼すぐ死ぬ」を連想します。イケメンで腕利きの吸血鬼退治人ロナルドもモテたくてしょうがない。彼にモテのアドバイスをする者はなく、女性が近づいてもテンパるだけです。
一方エヴァンスは(ヘンテコですが)アドバイザーがいますし‥さらに、メインヒロインと呼んでいいキャラがいるのです!!
彼女の名はフィービー・オークレイ。腕利きの賞金稼ぎです。検挙数でエヴァンスには勝てずライバル視しているのですが、実は純愛を夢見る乙女です。
エヴァンスもオークレイのことはまんざらではないのですが、どちらも「まあそっちがその気ならつきあってやってもいい」と思っている‥見栄っ張り同士の関係なのです。
どう見てもおまえらお似合いだろと思うのですが、互いに手の内を見せたら負けと思い込んでる上にすれ違いと勘違いがうまく作用して面白さが倍増します。
このテの漫画でヒロインがいても面白さが落ちないのは珍しいです。
西部劇なのにモテに特化し、アクションは二の次、強さもどうでもいいという振りきり方がいさぎよいし、それでいて西部劇のお約束(悪党が馬車を狙うとか)もしっかり描いてくる。サンデーは現代ラブコメが多いので目を引きます。いい作家さんを見出だしたなと思いました。
まあとにかく私がいいたいのは、エヴァンス読んだら吸血鬼すぐ死ぬも読んでね!ということです。LINE漫画でも読めるよ!


