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なないろ革命 7 (りぼんマスコットコミックス)
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「ゆゆ 伊央ちゃんと仲良くなってもいい?」
なないろ革命7巻
柚原瑞香・りぼんマスコットコミックス
(りぼん掲載)
★あらすじ★
栗山奈菜は小嶋ゆゆと小学校からの大親友だったが、ゆゆは奈菜に髪型や持ち物の「お揃い」を押し付ける。
このままでは自分がいなくなると思いゆゆから離れようとするも、ゆゆはいろんな手を使って奈菜をとりこもうとする。
「学校に来てほしかったら、わたしのお願いきいて?」
「そんなの友達じゃない」
それから、ゆゆは保健室登校になった。「奈菜ちゃんと会いたくないから学校行きません」とクラス中にラインをして。
でも奈菜は自分の行動が間違っていないと思い、そのまま時間が過ぎる。
高校に入学した奈菜。そこには、同じ髪型をしたゆゆが…
☆☆☆
なないろ革命が好きな人はまずブラウザバック推奨。
そういう立場の記事です。
本当によろしくお願いします。
(あと、読んだ人推奨です)
私は解決を示さないいじめ漫画や束縛系(最近はクレイジーサイコレ●とかいうらしい)の友達と仲良くする漫画を、TL程度の漫画よりも有害だと思っています。読者へ変な人間関係を伝え、影響されやすい子が人間関係を萎縮させる可能性があるからです。
大人になってもおばあさんになっても、「親友を取られた」「○○は私のもの」と拗ねたり激高したりする人がいるのです。
そういう空気が許されているのは、こういう漫画が少なからず関係しているかもしれません。
この漫画はいじめ漫画とはいいがたいのですが、では友情ものか?というと違います。
ただのホラーです。
なのに今回も「親友ってなんだ。」って帯が巻かれてる。怖い。
さて今までのおさらい。
★ゆゆは昔から奈菜にお揃いを押し付ける。テニス部に勝手に入部届を出されキレた奈菜はもう「お願いをきかない」とゆゆに宣言。
★ところが人当たりがよく美少女のゆゆは仲間を取り込むのが上手く、奈菜が悪者扱いされクラスから遠ざけられるようになる。静観しているのは男子の誌丘だけ。
★奈菜は別クラスのひまりと仲良くなるが、ゆゆは彼女と仲良くすれば奈菜を取り込めると考え巻き込む。ひまりはそれに気づくが、誌丘に恋をしてしまいゆゆがそれを奈菜に吹き込む。
★誤解は解けるがゆゆはついに「私が欲しいのは奈菜ちゃんだけ、他の子はどうでもいい」と言い出す。そして、ひまりを階段から突き落そうとするなどし脅迫めいたことをするが、ひまりと誌丘の助けで振り切る。
★ゆゆが不登校になり、それを奈菜のせいにする。説得しに行くが、やっぱり「私のお願い聞いて」なので断る。
そしてゆゆは保健室登校することになり、奈菜たちは二年生に進級。でも「友達を不登校に追いやった人物」として奈菜は新しいクラスからもはじかれてしまいます。これはどんな聲の形がはじまるんだろうと思ったのですが、ゆゆのお願いを聞いてなあなあにするのを間違いだと思っている奈菜は耐えます。
それを見ていたひまりと誌丘が力になり、卒業までの二年間、奈菜はそれなりに楽しく中学生活を送ります。
ところが高校に進学し、奈菜は驚きます。奈菜と同じ髪型にしたゆゆが現れるのです。不登校になったきっかけなどまるでなかったかのように笑顔で。
「私奈菜ちゃんに関わらないから」と言うものの、わざと「近寄らない空気」を作ったりクラスでは「栗山さん」と呼んだり。
目に映る場所にゆゆがいるため、なかなか友達ができなくて焦る奈菜ですがさっぱりしている性格の伊央と出会います。クラスの人気者で、人の長所を見つけるのが得意。奈菜は友達になりたい、と感じます。
もちろんそれをゆゆが見逃すはずがなく、みんなで遊びに行こうとすれば奈菜をみて「私が行くと気まずいかなって」と言い出したり、伊央と奈菜が近づいた瞬間話をさえぎったりします。
でも伊央はそういうのに鋭く、「ゆゆってホントは私の事興味ないでしょ」と突きつける。
そこからゆゆがまた化け物に変化するのです。
…この漫画、「なないろ革命」ってタイトルですよね。
奈菜は中学で革命を起こせなかったということになるんでしょうか。まさか高校までこの気持ち悪い関係を引きずることになるとは。
しかも伊央たち高校のメンツと奈菜・ゆゆにものすごい「意識の差」があります。なんていうのかな?伊央のグループは男子も混じっていて、明るく楽しくあっさり、まあ例えるなら「ハニーレモンソーダ」の世界に二人が混ざっちゃった、という感じです。ものすごい違和感があります。
伊央たちは当たり前に成長し、高校生として当たり前の「友達意識」で周りと付き合っていますが、奈菜たちは中学一年生のまま高校に入ってしまったという感じです。
不登校していたゆゆならまだしも、奈菜が中学生っぽい行動しているのを見ていて「痛々しい」と思ってしまいました。伊央からも「奈菜の話聞いてると恥ずかしくなる」と言われる。
奈菜のもともとの性格も影響していますが、奈菜たちが通っていた中学のレベルもアレだったんだろうなとは思いますね。
高校に入って「世界が開けた」のでしょうが、実をいうと高校生の奈菜は伊央しか見えてないんですよ…ゆゆはそれを邪魔していますから、伊央争奪戦という感じ。
高校でこりゃないだろう・・と思います。ほかのサイトでの感想も「奈菜は運が悪いとしか言いようがない」「奈菜はあきらめて一生ゆゆと生きてればいいよ」と書いてあったり。
そしてゆゆは高校生にもなって奈菜に何を求めているのでしょうか。「関わらない」と言っておきながらやっていることは中学の頃と同じ。奈菜をまわりから遠ざけることばかり。そして標的は伊央にも。そこまでして奈菜を自分のものにしないといけないのでしょうか。
ホントにホラーというしかないんだよなあ…
次巻予告に「クライマックス」とあるのですが、ようやく終わるのかと思いつつ「奈菜はゆゆを許してしまうのか」という心配をしています。
ゆゆが改心すれば済む話でしょうか。
そういうことなのか?あの病院案件モンスターと長年戦ってきて。
親友って、なんだと思いますか?
もちろん「○○ちゃんは私だけのものだから、誰とも仲良くなってほしくない」みたいな幼稚な関係ではありません。
というか、親友という言葉自体が一体何なのかって思いませんか。トクベツな関係ってなんなんでしょうか。関係には順位がありますか?
相手のことを考えると、縁を切るとか遠ざかることも正解だったりするんです。
中高生の人はズッ友とか心友とか、そういう耳障りのよい言葉に惑わされないでください。逆に振り回されます。今が上手くいかなくても、出会いはどこにでもあります。
だからこの漫画を読んでいると「何の問題提起をしているのだろう?」と首をかしげてしまうのです。本当に奈菜がゆゆを許したら、この漫画というかりぼんの雑誌自体が恐ろしい存在になるでしょう。
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世界の果ての、真ん中で。 (ちゃおコミックス)
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やっぱこの一冊で奈菜とゆゆの関係が解釈され解決方法も描かれているような気もするんだけどなあ。


