- おとむらいさん(2) (BE LOVE KC)/講談社
- ¥463
- Amazon.co.jp
「幸せな時間っていうのは一人では決して味わえなくて
こんなふうに身近でささいな日常の中にこそ詰まっていたりするんだわ‥きっと
‥さいごに思い出すのって
こーゆー景色なのかも‥」
おとむらいさん2巻
大谷紀子・BLKC
(ビーラブ掲載)
☆あらすじ☆
音村いづみ、28歳。「死体役」ばっかりやってる売れない女優。
そんな折、「声がいいから」と「司会の仕事」を紹介された。
結婚式の司会ならやったことがあるしと仕事を受けたいづみだが、なんと葬儀の司会だった。
葬儀の仕事から何かを掴めるのではないかと思ったいづみは仕事を手伝うようになる。
橋の上に少年が佇んでいた。「僕の葬式をやってよ」彼はあと半年の命だというのだ‥?!
人生の集大成・葬式。
売れない女優が「最高のヒューマンドラマ」に挑む!
*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゜・:,。*:..。o○☆
美人だけど「薄幸そう」な女優、音村いづみ。
巨匠の映画にあこがれ「いつかあの監督に撮ってもらうんだ」と上京したものの監督が病気で引退。
花屋の杉浦から司会の仕事を紹介されるがなんと葬式!しかし葬式プランナーの産神に「ここにはドラマが詰まっている」と言われ一旦女優を休み葬儀の仕事をすることになります。
この漫画のいいところはなんといっても絵の上手さ。
それから主人公のいづみが初心者ながらヘタをこかないというところ(大人漫画のお仕事素人バタバタ物語は飽きたので)。
‥今回はまだいづみが葬儀なれしていないからか、本当の「葬儀」は出てきません。
対照的な二つのケースが展開されます。
まず心臓病で「あと半年の命」と言い切る11歳の少年・陸の話。いづみたちが葬儀屋と知った途端に「僕の葬式やってよ」と言い出します。
葬儀屋としては予約なわけですが、いやいやいや、受けられるわけがない。そして想像されるのは悲しすぎる葬儀です。
彼は家族のことを考えて「明るい」式をやりたいと言うのですが、彼が突飛なことを言ってやんちゃにふるまうのにはある理由が‥。
もう一つは十年前に奥さんの葬儀をした塩谷さん(80ぐらい)。
他の葬儀屋でムチャクチャな葬儀をされた上に「謝る前に炉に入れられた」ため、とても葬儀屋を憎んでいます。
十年も根に持っているとは頑固だなと漫画の中では言われてますがこれは私とてもわかります。最近火葬場が混んでいるのでスケジュールがキツキツなのはわかるのですが、有無を言わさず炉に入れられてしまうあの切なさはすさまじい。
祖父二人が結構テキトーな葬儀されてますし。
陸くんと塩谷さん。全く真逆のケースなのですがいづみは一生懸命考えて二人の「儀式」を整えていきます。
で、やはり葬儀は人生の集大成であり、周りに「感謝」する儀式なのだなと感じますね。両方とも根本は同じです。
「これから生きる人生」と、
「これまでの生きていた人生」。
二つは同じ価値があるということ。儀式は二人が人生を見直すきっかけになったということです。
今回もなかなか一筋縄でいかない面白さですが、惜しむらくは「本番」がなかったということか‥?かといって毎回「死体ありき」なのもアレだしなあ‥。
次の巻ではいづみがついに本番のようです。
失敗、するんですかね‥?彼女はフツーに泣いちゃうんですけどそれはあまり気にしてないんですよね。
あんまりヘタなことはしないでほしいものです。
にほんブログ村
