- 中卒労働者から始める高校生活(5) (ニチブンコミックス)/日本文芸社
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「消せる
今までの嫌なこと
きっと全部
消せる日が来る」
中卒労働者(ワーカー)から始める高校生活5巻
佐々木ミノル・ニチブンコミックス
(コミックヘヴン掲載)
★あらすじ★
片桐真実(まこと)、18歳、中卒。父が刑務所に入り、母は事故死。妹の学費を稼ぐために学校を諦め工場で働いている。
しかし現場で「中卒」をバカにされた真実は妹と一緒に「通信制」の高校へ入ることに。
76歳の老人、シングルマザー、玉石混淆の同級生の中、真実はお嬢様の莉央と出会い、「壮絶な事件」を乗り越えてつきあうことに。
中学時代の真実を知る中島あかりが突然学校に現れた。莉央という彼女がいても「諦めたくない」その一心で真実に近づくが‥
そして、恐れていた事がやってくる。
通信制を卒業した作者が紡ぎ出す、心にぐいぐい絡み付く青春ストーリー。
☆☆☆
ファンタジーより「無理ゲー」な境遇にいる主人公の、マジな格差恋愛モノです。
毎回コミックスを楽しみにしてますが、雑誌が隔月でもどかしい‥書店で見つけるのも難しい‥でも、最近「この漫画が~」みたいなヤツに取り上げられてきています。
主人公は中卒です。母を亡くし父は犯罪者、親戚に住み処は与えられるも同居は拒まれ、負けるものかと工場で働いてきた。
自己評価が大変に低く、卑屈で手も出やすかった。
しかし妹と一緒に通信制高校へ通いはじめ、少しずつ変わってきています。
お嬢様の莉央と付き合うことになり幸せリア充ヒャッハーか‥、しかし彼の「境遇」は学校の誰にも明かしていません。
さらなる不安が募ります。
ゾンビが飛び出してくるとか、いきなり命を狙われるとか、「怖い」漫画はいくらでもあります。
しかしこの漫画は日常が、人間関係が、その感情が普通なのに怖い。
文化祭が終わってから、話がとんでもないところへ転げ落ちていきそうで、読み終わってからこの先マジでヤバイんじゃないのかと、二人が心配でぐるぐる。
真実に迫る「危うさ」、これはいずれ決着をつけなければならないだろうしこちらも身構えていたのですが(いやもう、あれはもう、言葉が出ない。社長もよかれと思ってやってるのに)‥
莉央の方もまだ「決着」がついてなかったんだなと。たしかに根の深い問題だったんですよね‥あのおぞましい被害はそもそも、防ぐことができた‥かもしれないのですから。
むしろ親に防いで欲しかったでしょうし。
そしてあかりの存在そのもの(あかり自体は負けを認めましたが前向き)が莉央を焦らせている。
焦りと逃げで、周りが見えなくなっている。
この漫画は大きな格差の物語ですが、考えてみると真実と莉央は三つ年が離れていますし、16歳ならこういう態度を取るのも珍しくない。
だけど、お互いが壊れているものだから、この先に見えるのはとんでもない悲劇。
お願い、クラスのみんな、真彩ちゃん、助けてやって‥!!
ただ祈るばかりです。次の巻が怖い‥!!
で、真彩ちゃんは‥え、新なんすか‥?!こっちもフクザツになりそうです。
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