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マジカル★ドリーム キラピチ5 1巻
水沢めぐみ・キラピチコミックス
(キラピチ掲載)
☆あらすじ☆
吉良こころ、小学5年生。母子家庭で育ち、ほとんど同じ服を着ていてクラスメイトにからかわれたりするが気にしない女の子。
でも雑誌モデル「キラピチ4」に憧れていていつかあんなかわいい服を着るんだと夢見ていた。
そんなとき不思議なヘアピンを見つける。身に付けると身体が成長し、「ココ」というモデルになっていて‥?!
☆☆☆
新刊予定表などで「水沢めぐみ」名義のコミックスが出るなぁ‥とは思っていたんですが、またレディース漫画だと思ってました。
ところが本屋で見かけてびっくり、明らかに小学生向けの漫画です。あわてて買いました。
気がつくと水沢めぐみ先生の動きを追っている気がします。
私がリアル読者のころから第一線を突っ走っていた人ですが、その頃は好きでも嫌いでもなかった。
一番売れてた「姫ちゃんのリボン」の頃はもうリアル読者と呼べない年齢だった。
cookieに移籍しトンデモ仏教漫画を描いたり、さらに最近小学館で執筆するようになり不思議な状態になっているのです。
水沢めぐみ先生は‥デビューが1979年。そこからcookieに移籍するまで30年ぐらいりぼんの頂点にいた稀有な漫画家です。一条ゆかり先生などは早々とりぼんを出てましたし、他の有名な作家も「不遇の時期」があったりするので水沢先生は本当に珍しい。さらにいえばcookieでも変わらない漫画を描いていたはず。
cookieが隔月刊になったことで作家が「掛け持ち」をするようになり、水沢先生もプチコミックスへ。ところがそこで今までのやり方が通用するわけもなく、バリキャリ(死語)の漫画を描いたりしてます。
現在は孫のいる36歳女性の漫画を連載中。しかし「祖母、出産済み」の筈なのに主人公の性格が中学生みたいだったり、若くてかっこいいモデルと恋に落ちていたりしてかなりありえない内容です。
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はっきり言って「向いてない」んですね。レディース漫画にはある程度のリアリティが要求されます。また、モノローグも「かっこよさ」が必要。
取材はしているらしい、それはあとがきなどからわかるんですがほとんど生かされない‥。「寺ガール」の時はここまでひどい仏教漫画があったのか‥と思ったり。
でも水沢先生の漫画は売れる。
りぼん時代の根強いファンがいるからでしょう。
さてりぼん創刊60周年ということであらゆる人気漫画のリバイバル掲載が行われました。他の作家さんの絵柄や作風が変わった中で水沢先生だけが全く同じものを提供できてしまった。
やはり「りぼん」で描きたいだろうなとは思います。しかしりぼんの読者は少しでも「ダサい」とそっぽ向きます。今の先生の作風ではダメでしょう。
一方ダサい絵柄やダサい作風でも「面白ければなんでもいい」ちゃお。しかしこちらは群雄割拠の状態ですから今更入る余地がない。
どうにかならんのかな、と思っていたんですがまさかの「小学生ファッション雑誌」に漫画を掲載してたんですね。隔月刊で一回あたり少ない頁数ですが、これこそ先生のやりたかったお仕事だと私は思います。
あらすじとしては姫ちゃんみたいな変身モノです。「モデルのココ」にしかなれませんが。
それから自分で作ったぬいぐるみ「ピチ」がポコ太のように動きます。
しかしモデルを「憧れ」としか思っていなかったこころは、慣れない東京で迷子になって遅刻したりポージングができなかったり、撮影から外されることもしばしば‥意外と厳しい‥
「あれ、意外とリアリティを感じるな」と思ったりしました(笑)。まあプリキュアですらこのくらいの試練は当たり前、つまり「幼稚園児でもわかること」が描いてあるだけなんですけどね‥
えっと‥なんだろ、水沢先生のファンは水沢漫画がいかにいい加減だろうと「これは水沢漫画だから」という感覚で読むと思うんですよ。共犯関係というか。
でも小学生にとっては「水沢めぐみ」が誰なのかわからない!
だから主人公に都合いい展開、王子さまが問答無用で助けてくれるとか、気合いやかわいさでごまかされないのです。
そこんとこは出版元の学研さんがよく指導しているのではないかと思います。
ちゃおに載っていてもあまり違和感ない感じなんですよね。今時母子家庭はちっとも珍しくないし、お母さんが非常に大変そうだし、こころもけなげに家の仕事をしている‥編集さんがよくやってるなと。あと、服がちゃんとかわいい。
ただし、実は「ものすごい懐かしさ」も同時に感じています。
ちゃおじゃなくて、小学館学習雑誌みたいな。
無駄に意地悪なクラスメイトがいるのはお約束ですが、実は学習雑誌の漫画には「主人公にやたら厳しい大人」が存在していたんです。
こころがまだ未熟なため、その写真を掲載しなかったり撮影から外したり。「キラピチ」の編集・水内さんがもうやたらと厳しい。
しかし彼は誌面を完璧にしたいわけです。売れなきゃやっていけない世界。こころの中途半端な意気込みは商売にならない。当たり前です。
まさかこころの‥じゃないだろうな?とか少し考えたりもしますが(編集さんのわりにお堅いサラリーマンみたいな外見で、気安く憧れる印象がないから)。
あとはヘアピンをばらまいた怪しい美形・レーヴ。彼は「夢使い」を名乗っていますが、なんなんでしょうね。「なんとか王国の危機を夢の力で救ってくれ」とか‥言い出さないですよね‥?それよりは「夢を食べる」鬱な展開を見たい。
雑誌が隔月刊なので続きはずっと先でしょうが、水沢先生の大人向けでない作品は貴重です。
モデル仲間もまさかのまさかでしたからひとりひとり掘り下げるのも期待しています。
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