- 雛鳥のワルツ 2 (マーガレットコミックス)/集英社
- ¥432
- Amazon.co.jp
「“フツウ”じゃなくていいの!
どんどん意識しろ!」
雛鳥のワルツ2巻
里中実華・マーガレットコミックス
(マーガレット掲載)
☆あらすじ☆
女子生徒全部で4人?!
親から共学へ行けと言われた女子校育ちの百瀬ひな子は青ざめる。男子が苦手だからだ。
幼稚園から一緒の華はいるけれど、男子にジロジロ見られたり緊張の日々。
でも委員長の椎名駿や隣の席の和久井瑞希と接するうち、「男子はそれほどこわくないかも…」と思うようになってきた。
いきなり和久井に「デートしよう!」と言われ、さらにコクられてしまったひな子。
「恋」というものがまだ分からない、まだ男の子のことも分からなくて混乱する・・・?
元男子校に放り込まれたよちよち女子のトライアングルスクールライフ!!
☆☆☆
「フクシマハルカ先生に絵が似てる?!影響されたのかな?だったら同志!」と失礼な買い方をしてしまったのですが、実はこの里中さんはいろんな絵柄を研究し自分のモノにしています。
前作「まりんとゆうれい」を読んで理解しました。大変申し訳ありません。
- まりんとゆうれい 1 (マーガレットコミックス)/集英社
- ¥432
- Amazon.co.jp
絵はほったらかすと老けるし古くなるものです。私もかなり気にしています。
この方の貪欲さはすごいと思っています。
1巻の感想で「おもしろいんだけど、それを表現するぴったりした言葉が見つからない」と言いました。
どうも里中さんの作品を読んだ人は同じように思うらしい。でも少女漫画にはよくあることなんですよね。「ビビビときた」みたいなもんです。
そんで、もう少し考えてみたんですが里中さんの作品は無印マーガレットぽくないんですよね。
「別冊」ぽいか、「りぼん」ぽい。昔原田妙子先生がりぼんに来たように、りぼんに掲載されていても不思議じゃない漫画だと思っています。
では無印マーガレットらしさとはなにか?実は銀の鬼が始まる前から知り合いに横流しをしてもらって読んでいた私。無印マーガレットは隔週刊になるまでかなりカオスな雑誌でした。
だって銀の鬼ですよ。それからとんでも騎士みたいなアクションが載っていたり不遇だった一条ゆかりさんと槇村さとるさんが来てたり、こなみ詔子先生や尾崎南先生がいたわけです。
でも隔週刊になると突然レディース雑誌みたいになりましてね。花男が出てきてからだいたい現在の形になったかなと思います(無印マーガレットの暗黒期は花男が月イチで表紙だった頃)。
現在の無印は…集英社の他の少女誌に比べるとちょっとだけ「ビ○チ感」が強いです。
本音をバリバリ白状してみたり、悪役に近い振る舞い方をしたり、「純愛路線」とは少々違うところを走ってたと思います。「純愛」をウリにしてきている少コミとすみわけをしていたと言いますか。
だから「雛鳥のワルツ」みたいなどストレートな漫画は珍しいんですよ。もし主人公がひな子じゃなくて華やあずだったらいつものマーガレット漫画じゃないか?と(華はああ見えて毒ありですからね)。
「菜の花の彼」も純愛ですけど、ドロドロ感のほうが先に立ちます。
さてここからは単行本と本誌を読んだ方だけどうぞ。
私、和久井派です。そこんとこも要注意です。
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚ ゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
1巻では「椎名と和久井、どっちになるかイーブンだな」と思ってたんですがねえ。
やっぱり椎名が優勢ですね。
和久井から告白されて初めて「恋愛」を意識したひな子。ただ「人を好き」なことと「恋」は何が違うのか…そんなことを考え始めた矢先から、椎名がどんどんイベントを持ち込んできている・・・
ちょっとまって…椎名のその接近っぷりは全部「アクシデント」じゃないすか・・
脚立から落ちたり、風邪ひいたり、女性とトラブルがあったり。
風邪はひな子のせい…に見えて、突然の暴風のせいですからね。これって某ラブコメの「大宇宙の意志」じゃないのかいと突っ込みを入れてしまいたくなる。
しかし椎名にしてみればこの運命に苦しんでるのかもしれない。女子との接近を極力避けているのにこれだもの(女嫌いの設定を立てているからアクシデントじゃないとひな子と絡めないわけですが)。
これを中学時代も発揮して「あれ」になって、今もそれが続いているならかわいそうだなと思います。
でもね!私は和久井が好きなんですよ!
和久井が好きなの!ツンデレは苦手なの!
1巻ラストのあのドキドキ感はどうしてくれる!と現在やり場のない気持ちを抱えているところです。
和久井は椎名のような「悪運」を持っていません。自分からグイグイいかないと、女の子を手に入れることはできないんです。空気使い・風早くんと傾向は似ているんですが、空気は使えない子。
頑張って他の男子を巻き込み勉強会をするのに、男子はコワくないよと友達にもひな子を近づけさせて安心させてるのに。
ひな子は「緊張するけどあの感じとは違う」と思っていて不憫でつらいです。
そして和久井はとうとう自分で「格下げ」をやってしまいました。
そのギリギリ感は悶えるほど好きなんだけど、さすがに悪手じゃないかなと。もう三角関係というくくりはやめてしまうんでしょうか。
つらい。
和久井に挽回のチャンスはあるんでしょうか?
そして椎名の「女嫌い」な理由がだんだん明かされてきました。「あの子」をその対象だったように見せていますが、なんか違うような気がする。たとえば姉妹じゃないのかと思ったり。何しろ関係者がはっきり言ってない。
ちょっと「あの子」の言ってることがメンタル的におかしい感じなんで…
だとすれば椎名ってすごいな…
それから、椎名を「女子怖い」とさせた女の子は和久井も思いを寄せていたのでしょうか。和久井が好きになった女の子は必ず椎名を好きになるらしいので。これはどうなんでしょう。
最後に。ひな子は149センチのミニマム女子ですが、「ひよ恋」のひよりと違って「男子苦手」だけど芯の強い子です。体力もあるし、いざというときの対応力はすごい。
三角関係ものなので男子がどうこうとなりがちですが、ひな子の強いキャラクターは好きです。
こういう主人公があってこそ、「ザ・少女漫画」だと思います。
にほんブログ村
