絢爛たるグランドセーヌ 4 (チャンピオンREDコミックス)/秋田書店
¥607
Amazon.co.jp



「天才であることが
バレエの世界で大成するのに
足枷となることがあるの
どんなに難しい『パ』でも
簡単に覚えて難なくできてしまう子は
わざわざ反復練習することを嫌う」


絢爛たるグランドセーヌ4巻
Cuvie(キュービー)・チャンピオンREDコミックス
(チャンピオンRED掲載)


☆あらすじ☆
バレリーナに憧れる小学生の有谷奏。鋭い観察力を持ち貪欲に自分の力にする才能の持ち主。
さくらとの対決から一年、奏は6年生になった。さくらはあらゆるコンクールに出て賞を総なめ、おない年の奏はいてもたってもいられない。

そんな時教室の先生は「眠れる森の美女」のダンサーオーディションを勧めてきた。
一方中学生になった翔子。留学のため英会話を始めたが、やる気のなさそうな藤田絵麻と対立し・・・

華麗なるバレエの世界に飛び込んだ少女が力強く、伸びやかに舞う!!本格的バレエ漫画!!


☆☆☆

バレエは少女の夢で、チュチュは乙女ちっくの象徴で、バレエ漫画は少女雑誌に掲載されるもの‥。
それが「チャンピオンRED」という青年誌に掲載されています。なんというミスマッチか?!
しかしバレエのすみずみ(お金の問題とか、足を慣らす方法とか)まで描写する本格的バレエ漫画なのです。

主人公の奏は平凡な家庭に生まれ、特に身体能力や感覚がいいキャラではありません。ただしのめり込むタイプで素直、上手い人を妬んだりせずそこから技術を貪欲に取り入れます。誰とでも仲良くなれる明るさも才能ですね。

少年漫画のヒーローが女の子になっただけ、と言えなくもありません。だから少女漫画のように湿っぽくならない。


さて、今回のメインは新キャラ・藤田絵麻でしょうか。翔子が通う英会話教室にいる女の子。そばかすがありわりと「モブ顔」、そして努力を嫌う。
単に足を引っ張る役割なのか?と思ったらバレエをやっておりしかも上手なのです。奏や翔子と同じオーディションに出ます。

なまけるのが嫌いな翔子は絵麻とぶつかりますが、絵麻は記憶力がよく、それをすぐ再現することができます。奏はそんな絵麻を「すごい」と感じ、すぐに仲良くなりますが翔子との板挟み(笑)。

三人はオーディションに合格し群舞をすることになりますが、あれやこれやの顛末の後、絵麻がさくらとも「因縁」があることを奏は知るのです。


抜粋のセリフはとても刺さります。
これはさくらの母親(バレエ指導者)が過去のさくらに語ったものです。
絵麻とさくらは同じ教室にいて、しかも初期は絵麻の方が上手かった。でも絵麻はいわゆる「天才肌」で、見れば何でも覚えてしまう。
だから反復練習を嫌い、努力を嫌う。翔子とぶつかる。

しかし努力をしないという事は、伸びないという事なのです。
私も‥こういっちゃなんだけど、絵麻のタイプなんだよなあ~って子供時代を思い返します。
すぐできると退屈でしょうがなくて。だから努力することを学ばなくて。
今回一番つらいわ…奏はいつも通り元気だけど、私は辛い。


絵麻は翔子のやる気に水を浴びせるような性格なので最初は嫌な子だなと思ったのですが…奏の「ある事態」へのリアクションなど、努力が嫌いなだけのバレエ少女なんだなと感じました。
さくらもそうですが、この漫画にはお約束な嫌な子が出てきません。本当に出てこないですね。
バレエという戦場で、よこしまな気持ちを抱いている暇はないのでしょう。


さて、翔子が中学へあがったことからして奏もいずれ中学生になるでしょうが、翔子が忙しいことからしていろいろ心配になってきました。
あと、奏の両親ですね。この2人は一生懸命フルタイムで働いて奏をお金の面でサポートしています。
しかしいずれ限界が来るでしょう(隣の梨沙さんも怪我と経済的な面で諦めている)。
そのとき奏はどうするんだろうなあ‥


にほんブログ村 漫画ブログ 週刊少年チャンピオンへ
にほんブログ村