中卒労働者から始める高校生活 (4) (ニチブンコミックス)/日本文芸社
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「なんで
こんなとこにいるの?
効率悪くない‥?!
独りで勉強した方が早いよ」


中卒労働者(ワーカー)から始める高校生活4巻

佐々木ミノル・ニチブンコミックス
(コミックヘヴン掲載)


★あらすじ★
片桐真実(まこと)、18歳、中卒。父が刑務所に入り、母は事故死。妹の学費を稼ぐために学校を諦め工場で働いている。
しかし現場で「中卒」をバカにされた真実は妹と一緒に「通信制」の高校へ入ることに。
76歳の老人、シングルマザー、玉石混淆の同級生の中、真実はお嬢様の莉央と出会い、とある「壮絶な事件」を乗り越えてつきあうことに。

中学時代の真実を知る中島あかりが突然学校に現れた。真実に片想いをしていたあかりだが、「外」から見た容赦ない言動に真実は激怒する。
しかしモヤモヤするのは真実だけでなく‥

通信制を卒業した作者が紡ぎ出す、心にぐいぐい絡み付く青春ストーリー。


☆☆☆

ファンタジーより「無理ゲー」な境遇にいる主人公の、マジな格差恋愛モノです。
毎回コミックスを楽しみにしてますが、雑誌が隔月でもどかしい‥

主人公は中卒です。母を亡くし父は犯罪者、親戚に住み処は与えられるも同居は拒まれ、負けるものかと工場で働いてきた。
自己評価が大変に低く、卑屈で手も出やすかった。
しかし妹と一緒に通信制高校へ通いはじめ、少しずつ変わってきています。
お嬢様の莉央と付き合うことになり幸せリア充ヒャッハーか‥、しかし彼の「境遇」は学校の誰にも明かしていません。
さらなる不安が募ります。


4巻のメインは文化祭です。通信制にもあるんだな、そして賑やかなんだなと。作者の体験が生かされているということでして、いいなあと思ってしまいました。

が。

ここに真実の元クラスメイト中島あかりが現れます。
彼女は突然転校してしまった真実をずっと探していたようです。そして出会うなり父親の事を言い出しそうに。

さらに通信制に通う真実にアレコレ口出し。そう、真実に一般的な家族がいれば効率よく勉強はできるでしょう。
勉強すること自体に障害がなければ効率を考えるでしょう。
あかりの言葉は「外側からの一方的な攻撃」であり、実に不愉快です。

といっても彼女が何も知らないから言えることだし、彼女は父親の事について偏見を持っていません。努力もして外見も変えたし、悪い子‥では‥

‥しかし欲しいものをもぎ取るために彼女は矛先を莉央に向けてきます。
莉央はその露骨さに「嫌い‥!!」と若葉に打ち明けますが、若葉はごく当たり前のことだと笑い飛ばします。
莉央は温室育ちですから、感情の発露もなかなかできなかったんだと思います。とくに人への悪意は。
あかりは混乱だけを持ってきたわけじゃない。そして文化祭当日、真実と莉央は。
少しだけホッとしました。

それにしてもあかりのSNSでの発言やその反応がオタサーの姫っぽいなーと思いましたですよ。

また、妹の真彩ちゃんとテキトー男子五十嵐、そして松井さんのお話もよいですね。
友達っていくつでも誰でもなれるんですよね。


それにしても作者さんが某有名作品のスピンオフを描いているせいか、だんだんとキャラクターがそっちのキャラに見えてきまして‥むしろあちらは似せなくていいから独自路線を貫いてほしいなーと思います(あのスピンオフすごくはっちゃけてておもしろいんですけどね)。
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