- 天使とアクト!! 1 (少年サンデーコミックス)/小学館
- ¥463
- Amazon.co.jp
「だが考えが甘かった
たとえこいつが
まだ中学生で、女で、チビで、
虫ケラだったとしても
こいつはとっくに、
なりたい自分どころか、
何にだってなれる力を持っているのだから」
天使とアクト!!1巻
ひらかわあや・サンデーコミックス
(週刊少年サンデー掲載)
☆あらすじ☆
鳳生為人(いくるみあくと)、高校2年生。政治家の父を持つセレブで全国トップの秀才、スポーツ万能でしかもイケメン。しかし彼にはとある「弱み」があった。
彼の口をついて出るのは高くてかわいい「天使の声」。彼は声変わりをしていないため、喋ると笑われてしまう。そのせいか違うのか、「周りはみんなゴミ虫」と考えるアレな性格でもある。
しかしそこに、「私の部活を手伝ってくれ!!」と話しかける女の子が。彼女の声と言葉には圧倒的な力強さがあった。春坂なり13歳、なんとプロの大人気声優なのだ。
なりとの出会いで世界が変わる?声のせいで「女」にされる?
「國崎出雲の事情」で新しい世界を切り開いちゃったひらかわあや先生の新作ついにコミックス発売!!
☆☆☆
サンデー新連載55連発企画というバカなアレに乗っかってますが、ひらかわ先生の連載が始まったことで毎週サンデーを買うことになり、そしてコミックスを楽しみにしていました。
サンデーはほんとーに今ダメすぎる雑誌ですが、ひらかわ先生は違う。初期からきれいで見やすい画面作りに徹し、担当がどんな人でも自分らしさを貫けるタフなサンデー作家さんです。
さらに男の娘歌舞伎コメディ「國崎出雲の事情」は衣装の書き込みがはんぱない上に登場キャラがみんな面白く、さらに誰も予想しえないラストを迎えてしまいました。今からでも遅くないので腐ってる皆さんは買いだ!!私にうすいほんを描かせた罪な漫画やねん‥
さてこの「天使とアクト!」ですが「見た目が女の子」だった出雲に対し「声が女の子」というまたまたイカれたキャラクターが主人公です。
しかもアクトは生い立ちと声のコンプレックスで「人がゴミのようだ」とほざくあの人的性格だったりします。ホントに言います。
政治家の父を持ち厳格に育てられてきたけれど興味があるのは武将と城ぐらい。このまま父と同じ道を辿るのか?そんなむなしさを抱えていました。
そこに飛び込んできたのが中学生の女の子春坂なり。アクトにアニメ研究会が作った「ロミオとジュリエット」の吹替をやらないかと持ちかけてきます‥もちろん、ジュリエット役で。
そんな恥ずかしいことできるわけないと拒みますが、なりは全くひるまない。アクトの毒舌も簡単に切り返しちゃう。
それもそのはず彼女はプロの声優。言葉の使い手です。なりの声と演技と、それによる「人心を掴む力」に圧倒されたアクトは、だんだんと声優への道へ巻き込まれてしまうのです。
声優漫画は過去にもいくらかあったかと思いますが、青年誌が主だったはずです。
しかし少年誌となれば「ジュブナイル」の要素が加わってくる。夢と青春と成長。
そりゃアニメが好きだと声優に憧れる人がわんさかいて、専門学校に通ったりしているわけで、そこにある目的は「自分の声でみんなに夢を与えたい」というキラキラしたものでしょう。
しかしこの漫画のすごさは「声優」が1つの通過点でしかない、ということ。アクトは父と何らかの確執があると思われますが、「政治家」は人を動かす力を持ちます。声と演技ですさまじい力を発揮するなりを見て、自分の「目的」を見出だしたのです。
誰かに施したいわけじゃない、自分が成り上がりたい。
かわいい絵柄でありながらこの漫画、結構野望ばりばりでガツンと来ます。
私も正直びっくりしたんですよね、「出雲」がわりとほのぼのな感じだったんで(でもあの担当の漫画って実はこんな感じか?!)。
まだアクトが歪みきっているのでそんな目的もだんだん変わっていくかもしれません。なりや声優仲間の翔ちゃんが悪態をつく彼の真意を見抜いてる。そこがまた面白い。
しかしまだまだ1巻。後半からサブキャラクターが出てくるものの、どう話が動くのかわからない状態です。私、出雲の1巻読んだとき「出雲かわいいけどアタマワルイのが気になる」とか書いてるんで‥2巻でよっしゃぁという感じでしたが。
あとひらかわ先生がしっかり取材されていて声優にまつわる豆知識もありそこも興味深い。でも、もっと色んなキャラクターがワイワイしてくれることを願うばかりです!!
‥ほんとは、なりが別に女の子じゃなくてもよかったんだぜ‥とか最後に呟いてみる‥
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