菜の花の彼─ナノカノカレ─ 4 (マーガレットコミックス)/集英社
¥432
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「友達らとごちゃっといる時はそうでもないのに
一人だけだとなんか
手が届かない感じなのに
すぐ手に入りそうみたいな 変な気分になるとこあるよな」


菜の花の彼4巻
桃森ミヨシ×鉄骨サロ・マーガレットコミックス
(マーガレット掲載)


★あらすじ★
綾瀬菜乃花、高校一年生。中学生の桐山隼太くんと現在いい感じになってきました。
しかし元カレの鷹人と再会した上に無理矢理キスをされてしまう。
鷹人は『別れた』なんて思っていない。菜乃花は知らず知らずのうちに彼を傷つけ、鷹人の存在は菜乃花にトゲとなって刺さる。
夏休み。隼太は部活があってなかなか会えない。花火大会に行こうと誘われるが、隼太は全く別の方向から邪魔をされる。
一方、鷹人は友人の健介に「勝負となればお前が勝つよ」と言われ…

「ハツカレ」「悪魔とラブソング」で大人気を博した桃森ミヨシ、原作者との最強タッグで連載開始!


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こんなに面白いのに、なかなか話題にならない。本屋で売ってない事もしばしば、そんなに刷られていないのでしょうか。
その原因を突き詰めると、もしかすると「主人公からの目線」と「男子からの目線」が結構かけ離れているということなのでしょうか。いや、男子の見方はとてもマトモだと思うんですけれど。リアルでキラキラしてませんからね。あと、内容がまじめすぎて雑誌の方で何かイベントをしようとしても難しそうです。


三巻 の感想でもしかすると隼太が当て馬になってしまう?と書きましたがいよいよ鷹人が本気で動いてきた。たきつけている友人の健介は隼太の先輩ですが、「鷹人のとげとげしさをなくしたい」一心なんですよね。彼から見れば鷹人はイイヤツ、しかし態度のせいで誤解をされてもったいないという感じ。
むしろ何故健介に彼女がいないのかと悩んでしまいました。

さて、4巻は菜乃花があまり出ていなく、隼太と鷹人の心情と環境について掘り下げてきていますね。
2人から見た「菜乃花」がどのような女性であるか、どう欲しているかが濃密に出てきます。
欲のないピュアホワイトだった隼太くんがだんだんと「独り占めしたい」気持ちに染まっていく…このまま真っ黒になっていくんでしょうか。
一方、「別れてください」と泣きながら言われた鷹人。そのいら立ちと、菜乃花への断ち切れない想いが彼をだんだんと素直な状態へ持って行こうとしています。やっぱり健介の存在が大きいんでしょうかね。

4巻ラストがとにかくとんでもなかった。
鷹人がアドバンテージを取れば、隼太はそのままではいられないでしょう、対抗して「どうすれば勝てるか」考えるようになっていく。いずれは菜乃花が戸惑うような強引なことをして嫌われてしまうかもしれない。

しかし健介はとても気になる台詞を言っています。それが冒頭の抜粋です。
中学の菜乃花はそんなに「すごい存在」だったのかよと驚かされるとともに…
恋愛感情を抱いているわけじゃない健介が「なんか手に入りそう」と言ってしまう。
菜乃花にはそういう「女の子としての危うさ」があります。

恋とはひたむきに一生懸命に、一番好きな人を追い求めるだけのモノじゃない。
カレカノとなれば「このぐらいの子が付き合ってくれそう」と値踏みすることがあるわけで。
だから菜乃花は「手に入りそうだしその割にレア感があって掘り出し物」と言われているのと同じなんですよ。
ちょっとなんかわかるなあというか。好きでもない人から思いを寄せられると、「自分ってチョロイのかな」と嫌な気分になったりしたよなと。

菜乃花は今のままでも結構魅力的ですけれど、ここから脱する必要があるんではないか?と思います。
その一歩が「鷹人へ別れを告げること」だったと思うんです。
ハイごめんなさい、私は隼太くん派です。

それにしても中学生の隼太くんの周辺と、鷹人の周辺はまた全然違うものですよね。
隼太が花火大会に行けない理由がもう…かわいそうというか。
これだと鷹人の方もなんか障害がないとフェアじゃないかなと思ったりします。
菜乃花がどちらを選ぶか分からない状態になってしまいました。三角関係大好きなのでこのまま驀進していってほしいですね。


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